2017/08/02 更新

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田中 尚人 (タナカ ナオト)

Naoto Tanaka

出身大学院 【 表示 / 非表示

  • 1996年04月
    -
    1998年03月

    東京農業大学  農学研究科  農芸化学専攻  博士前期課程  修了

  • 1998年04月
    -
    2001年03月

    東京農業大学  農学研究科  農芸化学専攻  博士後期課程  修了

取得学位 【 表示 / 非表示

  • 東京農業大学 -  博士(農芸化学)

  • 東京農業大学 -  修士(農芸化学)

学内職務経歴 【 表示 / 非表示

  • 2001年04月
    -
    2001年06月

    東京農業大学   応用生物科学部   生物応用化学科   副手  

  • 2007年04月
    -
    2010年09月

    東京農業大学   応用生物科学部   菌株保存室   講師  

  • 2009年04月
    -
    2010年09月

    東京農業大学   大学院農学研究科   環境共生学専攻   講師  

  • 2010年10月
    -
    2013年03月

    東京農業大学   大学院農学研究科   環境共生学専攻   准教授  

  • 2010年10月
    -
    2015年03月

    東京農業大学   応用生物科学部   准教授  

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学位論文 【 表示 / 非表示

  • 「Arthrobacter 属細菌のcystites形成について (博士論文)」

    田中 尚人

    東京農業大学    2001年03月

    学位論文(その他)   単著

    Arthrobacter ureafaciens NRIC 0157 が栄養的ストレスに加えて、テトラサイクリンなどタンパク合成阻害抗生物質によっても cystites を形成する現象を明らかにした。そして、通常の細胞と cystites の状態の細胞構造を電子顕微鏡観察および成分分析により比較したところ、細胞壁成分のペプチドグリカン合成が遅延することで細胞壁が薄くなり細胞内容物の物理的圧力に耐えられず膨らんだ異常細胞であることが推定された。
    系統的に cystites を形成するのは Arthrobacter 属の中でも A. globiformis group に含まれる種のみで、他属においてもそのような形成は見られない。また、形成条件の栄養ストレスはかなり生育に厳しい条件である。
    しかし、形成条件で分離を行うと、cystites 形成能を有する Arthrobacter 属細菌が高頻度で得られることも報告した。

  • 「Arthrobacter 属細菌のcystites形成に関する研究 (修士論文)」

    田中 尚人

    東京農業大学    1998年03月

    学位論文(その他)   単著

    Arthrobacter 属細菌は生活環で多型性を示すが、長期培養などにより偶発的に数倍の大きさの細胞の cystites といわれる状態になることが知られていた。本研究では窒素源とミネラルのアンバランスによる栄養的ストレスがその cystites 形成を誘導することを明らかにし、形成率を100%にすることを可能とした。また、本属の中でも細胞壁ペプチドグリカン組成が A3αタイプのみが形成し、進化系統的関係を反映した現象であることを明らかにした。

論文 【 表示 / 非表示

  • Pseudomonas glareae sp. nov., a novel marine sediments-derived bacterium with antagonistic activity. (海洋由来の拮抗作用のある新種 Pseudomonas glareae について)

    Lyudmila A. Romanenko, Naoto Tanaka, Vassilii. Svetashev, Valery V. Mikhailov

    Arch. Microbiol.   197   693 - 699   2015年06月  [査読有り]

    研究論文(学術雑誌)   共著

    日本海から分離した新規性の高い細菌について、16S rRNA 遺伝子塩基配列を約1,500塩基決定し、近縁種との相同性や進化系統関係を配列アライメントおよび近隣結合法、最尤法、最大節約法にて解析し新種である可能性を見いだした。そしてさらに生理生化学的性状や化学分類学的性状について調査した結果、分離株は Pseudomonas 属の新種であることが明らかとなり、Pseudomonas glareae と命名して提唱した。

  • 「せんだんご」製造工程中の菌叢解析

    熊谷 浩一,渡辺 麻衣子,高橋 治男,梶川 揚申,佐藤 英一,田中 尚人,岡田 早苗

    日本微生物資源学会誌   31   1 - 9   2015年06月  [査読有り]

    研究論文(学術雑誌)   共著

    長崎県対馬地方の伝統的発酵食品せんだんごは冬季にサツマイモを発酵させ、発酵物に含まれる分解されたデンプンと食物繊維を回収した後に団子状にして乾燥させた保存食品である。団子は水や湯で戻して捏ねた後に麺状などにして茹でて食べられる。その時の物性は弾力のある麺である。この物性をもたらすデンプンや食物繊維の分解に関わる発酵工程中の菌叢を微生物学的アプローチによって調査し、系統進化学的解析によりPenicillium 属の数種が関与していることが明らかとなった。

  • 「せんだんご」製造工程中に生息する糸状菌のサツマイモの発酵における役割

    熊谷 浩一,岡 大貴,梶川 揚申,佐藤 英一,田中 尚人,岡田 早苗

    Microb. Resour. Syst.   31   15 - 21   2015年06月  [査読有り]

    研究論文(学術雑誌)   共著

    長崎県対馬地方の伝統的発酵食品せんだんごはサツマイモを原料として発酵させ、発酵による分解物を回収して作られるものである。回収した成分はほとんど澱粉と食物繊維であり、これらが低分子化されたものである分解物は水で捏ね茹でると弾力のある独特な物性を有する物質になる。この発酵工程中の分解に関与する糸状菌 Penicillium 属の産生する酵素タンパクの分子生物学的アプローチによりその物性に関わる酵素の基質および分解産物について明らかにした。

  • Sphingorhabdus pacificus sp. nov., isolated from sandy sediments of the Sea of Japan seashore. (海洋試料から分離した新種 Sphingorhabdus pacificus について)

    Lyudmila A. Romanenko, Naoto Tanaka, Vassilii I. Svetashev, Valery V. Mikhailov

    Arch. Microbiol.   197   147 - 153   2015年05月  [査読有り]

    研究論文(学術雑誌)   共著

    日本海から分離した新規性の高い細菌について、16S rRNA 遺伝子塩基配列を約1,500塩基決定し、近縁種との相同性や進化系統関係を配列アライメントおよび近隣結合法、最尤法、最大節約法にて解析し新種である可能性を見いだした。そしてさらに生理生化学的性状や化学分類学的性状について調査した結果、分離株は Sphingorhabdus属の新種であることが明らかとなり、Sphingorhabdus pacificusと命名して提唱した。

  • Rheinheimera japonica sp. nov., a novel bacterium with antimicrobial activity from seashore sediments of the Sea of Japan. (海洋試料から分離した抗菌活性を有する新種 Rheinheimera japonica pacificus について)

    Lyudmila A. Romanenko, Naoto Tanaka, Vassilii I. Svetashev, Valery V. Mikhailov

    Arch. Microbiol.   197   613 - 620   2015年05月  [査読有り]

    研究論文(学術雑誌)   共著

    日本海から分離した新規性の高い細菌について、16S rRNA 遺伝子塩基配列を約1,500塩基決定し、近縁種との相同性や進化系統関係を配列アライメントおよび近隣結合法、最尤法、最大節約法にて解析し新種である可能性を見いだした。そしてさらに生理生化学的性状や化学分類学的性状について調査した結果、分離株は Rheinheimera属の新種であることが明らかとなり、Rheinheimera japonicaと命名して提唱した。

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総説・解説記事 他 【 表示 / 非表示

  • デルブレッキー菌は変な乳酸菌

    田中尚人

    生物工学会会誌   95 ( 4 ) 207   2017年04月

    総説・解説(大学・研究所紀要)   単著

  • ヒトの暮らしに貢献する乳酸菌 その3

    田中 尚人

    醤油の研究と技術 ( 一般財団法人日本醤油技術センター )  41 ( 5 ) 317 - 320   2015年09月

    総説・解説(商業誌)   単著

    乳酸菌の性質がヒトの生活にどのようにリンクしているか、代謝産物であればエコールやバニリンなどの酸化還元物質の影響、菌体であれば免疫調節作用が実際にどのように作用しているか概要を説明し、発酵については微生物間の生存競争のために必要な環境の酸性化が関わっているなどそれぞれ具体的な例を挙げながら微生物学的視点からの考察を加えて解説した。

  • ヒトの暮らしに貢献する乳酸菌 その2

    田中 尚人

    醤油の研究と技術 ( 一般財団法人日本醤油技術センター )  41 ( 4 ) 255 - 258   2015年07月

    総説・解説(商業誌)   単著

    耐酸素性の嫌気性微生物である乳酸菌の性質を理解し、正確に扱うために必要な基礎素知識について解説した。乳酸菌を分離するには好気性菌を抑え、真核生物を抑える条件を定め、その条件に適した環境を紹介して、その実例を紹介し、分離したのちの同定、保存の技術についても具体例を挙げながら紹介した。

  • ヒトの暮らしに貢献する乳酸菌 その1

    田中 尚人

    醤油の研究と技術 ( 一般財団法人日本醤油技術センター )  41 ( 3 ) 199 - 203   2015年05月

    総説・解説(商業誌)   単著

    乳酸菌は一般的に知られた名称だが、定義は知られていないため、その解説からそして扱うために必要な微生物学的知識について解説した。グルコースを消費し、消費モルと等モル以上の乳酸を産生し、胞子を作らずカタラーゼはなく、球菌か桿菌、運動性はないといった内容から、グラム陽性細菌であり、 Firmicutes 門である進化系統についてまで基礎を幅広く解説した。

  • 対馬伝統発酵食品「せんだんご」の各地域における製造方法

    熊谷 浩一,田中 尚人,佐藤 英一,岡田 早苗

    東京農業大学農学集報 ( 東京農業大学 )  59 ( 4 ) 274 - 282   2015年03月

    総説・解説(大学・研究所紀要)   共著

    長崎県対馬市は南北に長い島であり,対馬のそれぞれの農家ではサツマイモを原料とした固有の伝統保存食品である『せんだんご』を小規模に製造している。 せんだんごは,水で戻し,捏ねた生地を麺状に加工して茹であげ『ろくべえ麺』として食される。 ろくべえは,原料であるサツマイモ単体では生じ得ない食感を有していることから,せんだんごの製造工程に着目した。 せんだんごの製造には,"芋を腐らせる(発酵させる)"工程,それを丸めて数ヶ月に及ぶ軒下での"寒晒し"の工程があることから,島内各地域の「せんだんご製造農家」を訪問し,製造方法の調査を行った。 その結果,これら両工程にはカビなどの微生物が繁殖しており,黒色カビが繁殖した場合は味が悪くなるという理由からその部位が破棄され,白色や青色カビが繁殖した部位の製造が続行される。 このことから微生物の働きがあってせんだんごとなり,さらにろくべえ麺特有の食感が与えられると推察した。 さらに,せんだんご製造に重要な働きをすると考えられる微生物を特定するにあたり,数年にわたり島内の調査を重ねた結果,基本的にはせんだんご製造工程には3段階の発酵工程(発酵1(浸漬),発酵2(棚板に広げて発酵),発酵3(ソフトボール大の塊で発酵))と洗浄・成型工程の2工程4区分に分けられることが確認された。

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共同研究実施実績 【 表示 / 非表示

  • 発酵食品由来微生物の分類学的研究

    提供機関:  独立行政法人製品評価技術基盤機構  国内共同研究

    研究期間:  2014年09月  -  2017年03月 

    国内外発酵食品由来乳酸菌の系統分布の解析および新種提唱

  • 新規機能性乳酸菌資源開発の共同事業

    提供機関:  独立行政法人製品評価技術基盤機構  国内共同研究

    研究期間:  2011年08月  -  2014年03月 

    モンゴルの乳酸菌の分離及び系統解析による系統的分布と応用利用のための性状解析

研究発表 【 表示 / 非表示

  • 有用乳酸菌株の情報公開

    田中 尚人,鈴木 智典,冨田 理,梶川 揚申,内野 昌孝,五十君 靜君,岡田 早苗

    日本微生物資源学会第22回大会  (とりぎん文化会館)  2015年09月  -  2015年09月 

    乳酸菌資源を活用するため,乳酸菌に対して社会的に期待される「食の安全」・「おいしさ」・「健康」に関連する性状を調べ,その情報を発信することでカルチャーコレクションとして資源を有効活用するモデルケースを構築することを目的とする.
    保存株に対して以下の情報収集を行っている.
    食の安全:バクテリオシン産生能を対象とする.現在,多数のL. sakei 株において抗菌スペクトルの異なる株が認められている.
    おいしさ:風味形成のファクターとしてバニリン合成と n-ヘキサナール分解に着目し,各性状を調べる.現段階ではバニリンの前駆体として供したフェルラ酸を分解する株が数多く認められている.
    健康:プロバイオティクス特性,免疫調節作用と GABA 産生に着目した.プロバイオティクス特性の性状としては,酸耐性・胆汁酸耐性・ムチン接着性を検討する.すでに菌株間では酸・胆汁酸耐性およびムチン接着性に違いがみられ,各菌株における潜在的なプロバイオティクス特性の違いを示唆する結果が得られている.また,プロバイオティクスの安全性を評価する指標として薬剤耐性の判定も行っている.免疫調節作用を推定する指標としてIL-12誘導能を調べたところ,全ての菌株に誘導能はあり,その活性はほぼ同等と考えられた.同時に免疫調節作用に影響すると考えられる細胞表層の細胞壁テイコ酸やその他多糖構造の情報も収集している.一方,GABA 産生能については供試菌株の約20% に認められ,過去に報告のある菌株と同等の産生能の株も存在した.
    【情報発信】
    保存菌株の性状項目は84件あり,データは数値データ及び文字データとし,Web でキーワード検索できる基本的なシステムを構築した.

  • カルチャーコレクションからの乳酸菌株情報発信の試み

    田中 尚人,鈴木 智典,冨田 理,梶川 揚申,内野 昌孝,五十君 静信,岡田 早苗

    日本乳酸菌学会泊まり込みセミナー  (淡路島)  2015年05月  -  2015年05月 

    微生物資源として魅力的な乳酸菌だが、その評価は目的に応じた一面的な評価がほとんどである。しかし、菌株に対して多様な機能を評価して潜在的な有用性を見いだし、あらたな応用につなげることはこれまでなかった乳酸菌株の高付加価値化を生み出すことにつながる。乳酸菌の分離操作が一般化され多様な乳酸菌の収集は比較的容易な時代である一方、微生物資源の宝庫として期待される国外からの乳酸菌の獲得およびその利用については生物多様性条約・名古屋議定書により今後制限されると思われる。そのためすでに国内外の試料から分離し保存されている乳酸菌株の活用が期待され、多様性評価や応用利用には必要不可欠な有用性の評価手法、スクリーニング手法の技術開発等による乳酸菌株の高付加価値化が重要になると考えられる。
     本研究では我々が長年に渡って国内外から分離し保存している乳酸菌株に対して、社会的に乳酸菌に期待される「安全」・「おいしさ」・「健康」に関連する性状を調べ、網羅的な分析によって高付加価値を付与し、カルチャーコレクションとしてその情報を発信するモデルケースの構築を目的とする。発表ではその第一ステップの結果について紹介した。

  • Lactobacillus paracasei における脱アセチル化酵素サーチュインの機能解析

    新 穂高,郭 宜羚,田中 尚人,岡田 早苗,遠藤 明仁,宮地 竜郎,中川 純一

    2015年度日本農芸化学会年次大会  (岡山)  2015年03月  -  2015年03月 

    サーチュインは真核生物において環境ストレスやカロリー制限などに対して応答反応を引き起こす脱アセチル化酵素である。大腸菌においてはタンパク質のアセチル化が過酸化水素や熱に対する耐性能に影響を与えることが知られているが、プロバイオティクスとして注目される乳酸菌でのサーチュインの役割は未だ不明である。そこで、脱アセチル化酵素サーチュインの標的タンパク質の探索および細胞内におけるサーチュインタンパク質の局在解析といった観点から、乳酸菌におけるサーチュインの役割を解明した。

  • 宮古島のマングローブに生息するカビの分布とセルロース分解能の検討

    菊地 淳史,田中 尚人,梶川 揚申,佐藤 英一,岡田 早苗

    日本微生物資源学会第21回大会  (東京農業大学)  2014年09月  -  2014年09月 

    マングローブの生態系において微生物は分解者として重要な役割を担っているとされる。高温、汽水域という特殊な環境に生息し、 強固な構造の葉を分解する性質はバイオマス利用に有用であると考えられる。しかし、マングローブに生息するカビに関する報告は少ない。そこで、カビの菌叢解析、セルロース分解能の検討を行うことで環境中での分布と微生物資源としての有用性を明らかにした。

  • Genome analysis of fructophilic lactic acid bacteria (好フルクトース乳酸菌のゲノム解析)

    Naoto Tanaka

    アジア乳酸菌学会・フィリピン乳酸菌学会合同大会  (フィリピン)  2014年09月  -  2014年09月 

    近年、グルコースよりフルクトースを生育基質として好む乳酸菌 fructophilic Lactic Acid Bacteria (fructophilic LAB) の存在が報告されている1)。その1つである Fructobacillus 属細菌は花や果実に生息し他の fructophilic LAB とは大きく異なる性質を有することが知られている。それは、グルコースを基質とした際にフルクトースやピルビン酸、酸素等の生育基質以外の生育因子を必須とするという性質や、培養条件によらずエタノールを産生せず酢酸を産生するという性質である2)。本属細菌と近縁のヘテロ発酵型乳酸菌は一般に乳酸と共にエタノールも産生する。乳酸菌の糖代謝によるエタノールの産生は NAD/NADH の酸化還元バランスの維持のために重要な役割を果たしているが、エタノールを産生しない本属細菌は独特の糖代謝経路や酸化還元のバランス維持機構を有することが考えられた。そこで、ゲノム解析により本属細菌の糖代謝の特性を検討し、乳酸菌の新たな応用利用への可能性を探ることとした。
     Fructobacillus 属の 5 種 (F. durionis, F. ficulneus, F. fructosus, F. pseudoficulneus, F. tropaeoli) の各基準株のドラフトゲノム配列を決定し、近縁の Leuconostoc 属の公開ゲノムとの比較ゲノム解析により Fructobacillus 属の糖代謝経路の特性を調べた。その結果、本属のゲノムは Leuconostoc 属が保持するヘテロ型乳酸発酵に関連する遺伝子の一部が欠失していた。欠失遺伝子の多くは同化反応などにリンクする反応系の遺伝子(transketolase や pyruvate dehydrogenase 遺伝子)で、さらにその遺伝子がコードしている酵素の基質を ATP 産生に利用する反応系は存在した。糖代謝の中間産物のアセチルリン酸の利用も同様で、Leuconostoc 属ではアセチルCoA を介しエタノールを産生して NAD/NADH の酸化還元バランスを維持する反応系と ATP 産生を伴う酢酸産生系に利用されるが、Fructobacillus 属は後者の遺伝子のみを保持していた。
     Fructobacillus 属がフルクトースやピルビン酸、酸素といった生育因子を利用して NAD/NADH の酸化還元バランスを維持するための酵素遺伝子を保持するかゲノム情報から調べたところ、mannitol-2-dehydrogenase, lactate dehydrogenase, NADH oxidase の各遺伝子を保持していた。これらは Leuconostoc 属も同様に保持していた。
     以上のゲノム解析により、Fructobacillus 属の糖代謝は他のヘテロ発酵型乳酸菌よりも ATP を効率的に産生する機構となっており、NAD/NADH の酸化還元バランス維持は菌体外の因子に依存的であることが明らかとなった。これはフルクトースなどが豊富な生息環境が影響していると考えられる。また、この特性は特別な機能の獲得によるものではなく進化の過程で近縁の乳酸菌の一部の遺伝子が欠失した結果であることを明らかにした。

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学会・委員会等活動 【 表示 / 非表示

  • 2008年01月
    -
    2015年03月

    日本微生物系統分類研究会   理事(会計)

  • 2009年04月
    -
    2014年08月

    日本微生物資源学会   理事(編集副委員長)

  • 2014年09月
    -
    継続中

    日本微生物資源学会   理事(会計)