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教授 |
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前川 竜也 (マエカワ タツヤ) - 教授 |
出身大学院 【 表示 / 非表示 】
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京都大学 農学研究科 応用生物科学 博士後期課程 修了
2016年04月 - 2019年03月
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富山医科薬科大学 薬学研究科 博士前期課程 修了
1999年04月 - 2001年03月
論文 【 表示 / 非表示 】
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High-cholesterol diet in combination with hydroxypropyl-β-cyclodextrin induces NASH-like disorders in the liver of rats. 査読あり
Saigo Y, Sasase T, Tohma M, Uno K, Shinozaki Y, Maekawa T, Sano R, Miyajima K, Ohta T.
Physiological Research 72 371 - 382 2023年06月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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GPR52 Accelerates Fatty Acid Biosynthesis in a Ligand-dependent Manner in Hepatocytes and in Response to Excessive Fat Intake in Mice 査読あり
Wada M, Yukawa K, Ogasawara H, Suzawa K, Maekawa T, Yamamoto Y, Ohta T, Lee E, Miki T
iScience 24 2021年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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Renal transcriptome analysis of uninephrectomized db/db mice identified a mechanism for the transition to severe diabetic nephropathy 査読あり
Maekawa M, Maekawa T, Sasase T, Wakashima T, Uemura A, Uno K, Ohta T, Yamada T.
Experimental Animals 73 ( 1 ) 29 - 40 2024年02月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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Effects of salt supplementation in uninephrectomized KK-Ay mice: Examining the potential of a diabetic kidney disease model 査読あり
Sano R, Ryu K, Sasase T, Shinozaki Y, Teoh SH, Yamaguchi A, Uno K, Maekawa T, Ohta T, Miyajima K.
The Journal of Toxicological Sciences 48 ( 11 ) 597 - 606 2023年11月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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Establishment of a new nonalcoholic steatohepatitis model; Ovariectomy exacerbates nonalcoholic steatohepatitis-like pathology in diabetic rats 査読あり
Saigo Y, Sasase T, Uno K, Shinozaki Y, Maekawa T, Sano R, Toriniwa Y, Miyajima K, Ohta T
Journal of Pharmacological and Toxicological Methods 116 117190 2022年07月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示 】
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NASHマウスモデルによる肝臓病態の進行と血中Mac-2 binding protein(Mac-2bp)濃度の関連性の検討
神野 涼平, 上地 哲平, 当摩 茉莉花, 煙山 紀子, 笹瀬 智彦, 前川 竜也, 中江 大, 美谷島 克宏
日本毒性学会学術年会 2024年 日本毒性学会
記述言語:日本語
<p>【目的】Mac-2 binding protein (Mac-2bp)は、分子量約90kDaの分泌型糖タンパクで、Galectin-3のリガンドとして知られている。Galectin-3との相互作用を介し、細胞接着を調節していると考えられている。既にMac-2bpの血中濃度とNASHをはじめとする慢性肝疾患との関連は報告されている。本研究では、食餌性誘発マウス肝NASHモデルの病理学的変化と血清中Mac-2bp濃度の関連について解析した。</p><p>【材料及び方法】6週齢雄性C57BL/6マウスに、基礎飼料とコリン欠乏メチオニン低減高脂肪アミノ酸食(CDAHFD)食を自由摂取させた。給餌期間は2, 8及び52週間とした。各期間終了時に採血及び肝臓を採取し、血液生化学的検査(Mac-2bp測定を含む)、病理組織学的検査、遺伝子発現解析を実施した。</p><p>【結果】血清中Mac-2bp値は、CDAHFD群において、2週間から増加し、その後さらに高値を示した。病理組織学的検査では、CDAHFD群において、2週間から顕著な肝細胞脂肪化、8週間から炎症及び線維化、52週間では結節性腫瘤を呈する腫瘍性病変も認められた。肝組織のシリウスレッド染色による肝線維化の画像解析、肝臓中Hydroxyproline量、線維化関連遺伝子の発現は、給餌期間に依存して増加した。これらの変化は血清中Mac-2bp濃度との相関が認められた。さらに、肝腫瘍マーカーであるα-fetoprotein(AFP)及び結節性病変の大きさ、血清中Mac-2bp値においても一部に関連性が見られた。</p><p>【結論】マウスNASHモデルにおいて、血清中Mac-2bpは、肝線維化病態だけでなく肝腫瘍のバイオマーカーにもなり得る可能性が示された。</p>
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骨格筋萎縮モデルマウスにおけるN-Titinの骨格筋萎縮マーカーとしての有用性
領家 克典, 石塚 佳菜, 安井 雄三, 近藤 千真, 煙山 紀子, 前川 竜也, 美谷島 克宏
日本毒性学会学術年会 2024年 日本毒性学会
記述言語:日本語
<p>【目的】タイチンは横紋筋に特異的に発現し,サルコメアの構造維持に必須の巨大タンパク質である。近年,ヒトにおいてタイチンのN末端断片N-Titinが筋萎縮性側索硬化症や筋ジストロフィー等の筋疾患患者の尿中で高値を示すことが報告され,それら疾患の診断バイオマーカーとなり得ることが期待されている。そこで,本研究では動物の筋萎縮モデルマウスにおいてN-Titinの筋萎縮を検出するバイオマーカーとしての有用性について検討した。</p><p>【方法】雄性BALB/cマウス(6週齢,5匹/群)に10 mg/Lデキサメタゾン(DEX)水溶液を4週間飲水投与した。投与期間中,投与前,投与1,2,3及び4週目に尿を回収し,尿中N-Titin/クレアチニン(CRN)濃度比を測定した。投与期間終了後,速筋優位筋として腓腹筋を,遅筋優位筋としてヒラメ筋を採取し,重量測定,病理組織学的検査並びに筋肉中の筋萎縮関連遺伝子であるAtrogin-1及びMuRF-1のmRNA量を測定した。</p><p>【結果・考察】投与期間終了後,DEX群の腓腹筋の相対重量が対照群と比較し有意に減少した。さらに,腓腹筋では筋萎縮関連遺伝子であるAtrogin-1及びMuRF-1のmRNA量の増加が認められた。一方,ヒラメ筋では,MuRF-1の軽度な増加は認められたものの,相対重量やAtrogin-1のmRNA量にDEX投与の影響はなかった。病理組織学的検査では,DEX群の腓腹筋及びヒラメ筋に肉眼的な異常は認められなかったが,DEX群の腓腹筋において筋線維横断面積の減少が認められた。以上の結果から,4週間のDEX投与で,速筋優位筋の萎縮が引き起こされていると考えられた。本条件下において,経日的に尿中のN-Titin/CRN濃度比を測定したところ,投与2週目以降,DEX投与群において,尿中のN-Titin/CRN濃度比が対照群と比較し顕著に増加した。以上の結果から,尿中のN-Titin/CRN濃度比は,マウスにおいて骨格筋萎縮をモニターできるバイオマーカーとなり得ることが示唆された。</p>
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片腎摘出マウスの高リン食給餌におけるリンの恒常性の調節機構
各務 温花, 関口 敬太, 三ツ井 彩花, 煙山 紀子, 前川 竜也, 美谷島 克宏
日本毒性学会学術年会 2024年 日本毒性学会
記述言語:日本語
<p>【目的】リン(P)の調節は、腎臓、小腸、骨の3つの臓器で行われており、腎臓病患者では腎機能の低下により高リン血症に陥りやすい。本研究では、片腎摘出マウスにトリポリリン酸カリウム(K5P3O10)を給餌し、腎障害時におけるリンの恒常性について検討した。</p><p>【材料・方法】6週齢のC57BL/6Jマウスに右片腎摘出処置(UNx)を施し、1.5%K5P3O10を含む飼料を4または8週間給餌した(高P食給餌群)。対照群(低P食給餌群)及び偽処置群には0.3%K₅P₃O₁₀を含む飼料を給餌した。給餌期間終了後、血中Ca及びP濃度の測定、腎臓及び小腸のリン酸トランスポーター関連遺伝子(slc34a2a、slc34a2b、slc34a2c)や腎臓のビタミンD水酸化酵素(CYP24A1、CYP27B1)の遺伝子発現解析を行った。</p><p>【結果】摂餌量に群間差は認められず、Pの摂取量は給餌濃度に比例した。高P食群で血中P濃度が増加したが、血中Ca濃度に変化は認められなかった。遺伝子発現解析では、高P食給餌群で空腸のslc34a2b及び腎臓のCYP24A1の発現が低リン食給餌群に比べ増加傾向にあった。回腸においては群間に差はなかった。腎臓のCYP27B1は低リン食給餌群と比較して高リン食群で有意な増加が認められた。病理組織学的解析では、腎臓にはごく軽度の尿細管病変並びに線維化が見られたが、小腸には特に所見は認められなかった。</p><p>【考察】本実験系において、空腸でリン吸収に関わるトランスポーターの変動が確認されたことから、腸でのリンの吸収は空腸が主であることが示唆された。初期の腎障害下においては、リンの恒常性は腎臓ではなく空腸で調節していると考えられた。また、腎臓中のCYP27B1の発現量の増加が認められたことから、不活性ビタミンDが活性化されカルシトリオールの合成量が増加しているものと推察された。</p>
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カルバミン酸エチル(ウレタン)のマウス反復投与毒性試験における病態解析
大橋 清佳, 梶川 明音, 前川 竜也, 煙山 紀子, 戸塚 ゆ加里, 美谷島 克宏
日本毒性学会学術年会 2024年 日本毒性学会
記述言語:日本語
<p>【目的】カルバミン酸エチル(EC)は、発酵の過程で意図せずに生成される化学物質である。食品中では、加工や保存の温度、使用される酵母の種類、作物の受粉や日光など幅広い環境要因によりその生成が影響を受けることが知られている。国際がん研究機関(IARC) においてヒトに対しておそらく発がん性があると分類されている。本研究では、ECの短期間反復投与における毒性学的影響について、マウスに飲水投与を行い、全身諸臓器(特に肺並びに肝臓)におけるECの毒性学的影響を評価した。</p><p>【材料及び方法】6週齢の雄性CS7BL/6J系マウスに、ウレタンを300,1000, 2000 ppmの用量で4週間飲水投与した。対照群には、媒体とした水道水を自由摂取させた。飼料は、固形飼料MFを用い、体重及び摂水量を測定した。投与期間終了後に解剖し、臓器重量、血液生化学的検査、病理組織学的解析及び遺伝子発現解析を行った。</p><p>【結果】EC投与群では、対照群と比較し、体重、摂水量共に減少傾向を示した。血清中AST及びT-BILの増加傾向、IGの減少傾向が見られた。病理組織学的には、肺及び肝臓に明らかな変化は観察されなかったが、高用量投与群の免疫組織化学的染色において、両臓器共にF4/80陽性マクロファージの増加が観察された。遺伝子発現解析では、肺においてMCP-1及びIL-6が、肝臓においてIL-Iβ、TNFα及びMCP-1が増加ないし増加傾向にあった。</p><p>【結論】本実験条件において、いずれの臓器にも明らかな障害性変化は認められなかった。しかし、肝臓及び肺において、組織中マクロファージの増加、炎症関連遺伝子発現の増加傾向が認められ、ECがそれらの臓器における炎症の惹起に影響しているものと考えられた。</p>
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SREBP-1の新規標的を介した肝病態へ対する影響
煙山 紀子, 政所 陽菜, 高 臨風, 佐藤 詩帆, 三輪 泰生, 前川 竜也, 中江 大, 美谷島 克宏
日本毒性学会学術年会 2024年 日本毒性学会
記述言語:日本語
<p>【目的】Sterol regulatory element-binding protein-1 (SREBP-1)は脂質合成を司る転写因子であり、その過剰な活性化は肥満や脂質代謝異常を促進すると考えられている。本研究ではSREBP-1が代謝調節だけでなくNASHをはじめとした炎症や線維化を伴う病態にも関与する可能性を明らかにすることを目的とした。</p><p></p><p>【方法】ヒト肝癌由来細胞株HepG2を用い、siRNAによるSREBP-1ノックダウン処理による遺伝子発現変動をRNA-Seq.により網羅的解析を実施するとともに、ヒト胎児腎細胞HEK293を用いてSREBP-1aおよびSREBP-1cを過剰発現させ、qRT-PCRならびにLuc Assayを行った。また、HepG2ならびにヒト肝星培養細胞株LX-2を用いて、IL-21と小胞体ストレスや線維化との関連について評価した。</p><p></p><p>【結果】RNA-Seq.の解析はIL-21Rの減弱を抽出し、qRT-PCRにより確認された。HEK293細胞においてSREBP-1aまたはSREBP-1cを過剰発現させたところ、SREBP-1aの過剰発現により、IL-21R遺伝子の発現増加と、IL-21R遺伝子上流の調節領域におけるルシフェラーゼ活性が有意に増加した。HepG2やLX-2における小胞体ストレスやTGF-β1の刺激により、SREBP-1aとIL-21Rの発現誘導が認められた。さらにIL-21との同時刺激により、CHOP遺伝子発現増加やコラーゲン増生など、さらなる小胞体ストレスの増強や星細胞の活性化が示唆された。</p><p></p><p>【結論】我々はこれまでにIL-21RのKOマウスはNASHにおける肝線維化を抑制することを報告してきた(JSOT2023)。本研究において、SREBP-1aは、脂質代謝とは別に、IL-21Rの発現調節を介して、肝の小胞体ストレスや線維化に関与している可能性が示唆された。</p>
社会貢献活動 【 表示 / 非表示 】
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ネブラスカ州立大学の学生への講義
役割:講師
2024年05月
対象: 大学生
種別:出前授業
食に関する毒性と、ゼブラフィッシュを用いた毒性試験について紹介