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張 平星 (チョウ ヘイセイ) Pingxing ZHANG 助教 |
出身大学院 【 表示 / 非表示 】
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2012年04月-2014年03月
京都大学 農学研究科 環境デザイン学分野 修士課程 修了
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2014年04月-2018年03月
京都大学 農学研究科 環境デザイン学分野 博士課程 修了
学外略歴 【 表示 / 非表示 】
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2011年10月-2012年03月
京都大学 農学研究科 研究生
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2017年12月-2019年03月
総合地球環境学研究所 共同研究員
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2018年04月-継続中
京都府立大学環境デザイン学科 ランドスケープ学研究室 共同研究員
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2022年04月-2023年03月
国際日本文化研究センター 共同研究員
所属学会・委員会 等 【 表示 / 非表示 】
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2013年09月-継続中
日本造園学会
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2018年06月-継続中
日本庭園学会
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2020年03月-継続中
文化地質研究会
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2019年06月-継続中
日本建築学会
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2020年09月-継続中
日本庭園協会
学位論文 【 表示 / 非表示 】
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張平星
2018年03月
学位論文(博士) 単著
日本の代表的な造園材料である「白川砂」が採取中止となった現在、白砂庭園を後世へ継承する方策を考えるための一連の研究である。古い地形図とフィールド調査を用いて、白川砂の原石である白川石の採石場の実態を解明した。白砂庭園の調査を通して、白川砂の材料利用や造園手法を把握した。また、白川石と類似石材の色彩を分析し、白川砂の代替品に適している石材を検討した。最後に、白砂庭園の保全に向けて提案を行った。
論文 【 表示 / 非表示 】
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埼玉県入間市金子地区の旧道沿いにおけるお茶の景観分析に基づいた狭山茶散策ルートの提案
張 平星,山本 美知留
東京農業大学農学集報 ( 東京農業大学 ) 66 ( 4 ) 104 - 113 2022年03月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 共著
令和2年度の卒論研究をベースにした論文です。日本三大銘茶の一つとされる狭山茶の主産地・埼玉県入間市金子地区において、集落構造を反映した旧道沿いのお茶の景観を調査分析し,狭山茶の景観上の魅力を発信できる散策ルートを提案しました。
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張 平星
ランドスケープ研究 ( 日本造園学会 ) 85 ( 5 ) 613 - 618 2022年03月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 単著
京都の若狭街道沿いの石仏は、どこに安置されているのか?その場所はなぜ重要視されているのか?明治後期の集落と街道の構造を石仏の安置場所から読み解くための研究です。
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張 平星
ランドスケープ研究 ( 日本造園学会 ) 84 ( 5 ) 517 - 520 2021年03月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 単著
京都には、花崗岩の石仏が多いと川勝政太郎を初めとする石造物の専門家により報告されている。この「花崗岩」は、京都盆地から産出する唯一の花崗岩・白川石なのか、他の石材も存在するのか?
本研究は白川石の産地となる3地域を含める15地域を対象に、道沿いの石仏の悉皆調査を行い、携帯型帯磁率測定器KT-10(Terraplus社)を補助手段んとして石材の種類を把握した。調査の結果、ほとんどの石仏が白川石製の阿弥陀如来坐像であり、白川石の産地から離れた地域でも多く分布していることが判明された。他に僅かであるが、砂岩・チャート・花崗閃緑岩・斑レイ岩など京都盆地を囲む山から産出したと推測される石材も発見された。
COVID-19の不安な中、37~38℃の夏場に京都の街並みをひたすら歩いてお地蔵さん探し。滝のような汗をかいて毎日熱中症寸前でしたが、いつも不思議な所でお地蔵さんと出会う楽しい調査。 -
京都東山北部山麓の3集落の町並みに現存する白川石の石造物と石垣
張 平星, 深町 加津枝, 福井 亘, 柴田 昌三
ランドスケープ研究 ( 公益社団法人 日本造園学会 ) 82 ( 5 ) 635 - 638 2019年03月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 共著
山と都市の間の集落に、地元の石材でできた道沿いの石造物をたくさん発見。人々の生活に深く関わる使い方や素朴な造形はかわいくて微笑ましい。
白川石の採石が行われ、立地や都市化の過程が異なる3集落に着目し、現地調査を通して集落の町並みに現存する白川石の石造物と石垣の全体像を把握した。3集落で地蔵・灯籠・道標の3種類の白川石の石造物62件,および白川石の石垣157件が認められた。北白川では、明治期の集落景観はほとんど残っていない反面、石工の里としての特徴が現在でも認められた。一乗寺と修学院では、都心部から離れ、地形の高低差が大きく、地域固有の集落景観が比較的よく保存されていた。 -
張 平星, 深町 加津枝, 尼﨑 博正, 柴田 昌三
ランドスケープ研究 ( 公益社団法人 日本造園学会 ) 81 ( 5 ) 467 - 472 2018年03月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 共著
白色系の黒雲母花崗岩は、白川石か稲田石か北木石か海外の石材か、外観から職人でも見分けできない時がある。本研究は花崗岩の3種類の鉱物それぞれの色彩の微小な差異の検出により、目視で判断できないほど類似している岩石の識別を試みた。
白川石と類似石材の色彩を比較し、白川砂の特徴を解明し、代替品について提案することを目的とした研究である。白川石と国内外産の4種類の類似花崗岩(稲田石、北木石、崇武G603、ルブラン)を切断・研磨し、スキャナーとPhotoshopを用いて切断面のLabの色彩値を算出した。その結果、岡山県の北木石は色彩上、白川石にもっとも近いことを解明し、白川砂の代替品に適していると考えられる。
結果的に、やはり白川石の色彩が素晴らしい!と分かった。
総説・解説記事 他 【 表示 / 非表示 】
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文化的景観におけるタケ類の現状と位置付けに関する予備的研究-大阪府日根荘大木の事例-
貫名 涼、張 平星、小田 龍聖、井原 縁
景観生態学 ( 日本景観生態学会 ) 25 ( 2 ) 147 - 151 2021年03月
速報,短報,研究ノート等(学術雑誌) 共著
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知っ得ソフト196 地質図Navi
張 平星
月刊測量 ( 公益社団法人 日本測量協会 ) 829 52 - 52 2020年04月
総説・解説(商業誌) 単著
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3章:石積みの景観にみる特徴と課題
井原 縁、東口 涼、張 平星
「日根荘大木の農村景観」樹木及び関連自然資源調査報告書 ( 泉佐野市教育委員会 ) 13 - 15 2019年03月
その他記事 共著
学術関係受賞 【 表示 / 非表示 】
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2020年度日本造園学会関東支部大会 優秀研究発表賞(ポスター発表部門)
2020年12月 日本造園学会関東支部 滋賀県坂本地区における穴太積みの積み方の法則性
受賞者: 柴原直人、張平星 -
日本造園学会奨励賞(研究論文部門)
2018年05月 日本造園学会 「白川砂の産出経緯と京都の寺院庭園におけるその活用」
受賞者: 張平星 -
日本造園学会平成29年度全国大会ベストペーパー賞
2017年05月 日本造園学会
受賞者: 張平星、深町加津枝, 柴田昌三 -
日本造園学会平成28年度全国大会ベストペーパー賞
2016年05月 日本造園学会
受賞者: 張平星, 深町加津枝, 三好岩生, 柴田昌三, 尼﨑博正 -
日本造園学会平成27年度全国大会ベストペーパー賞
2015年05月 日本造園学会
受賞者: 張平星, 深町加津枝, 柴田昌三, 尼﨑博正
科研費(文科省・学振)獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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日本庭園の石材利用における日本特有の火山岩文化の全体像
若手研究
研究期間: 2020年04月 - 2023年03月 代表者: 張 平星
火山大国と呼ばれる日本は、深成岩や堆積岩が主とした大陸と異なり色々な火山岩ができている。一方、古来の日本庭園は、地域の石材の形状や色彩を生かし、石組、飛石、石橋、灯篭、手水鉢など様々な石造物に加工されてきた。そこで日本庭園には、日本列島特有の火山岩文化の存在が予想される。
本研究は、日本列島の地質的特徴を意識し、文献調査と全国範囲の庭園調査の実施により、火山岩が利用される庭園の分布図を作成する。また、石材の形状や色彩などの計測により、火山岩の特性に応じた造園石材の利用方法を把握し、日本庭園に現存する火山岩文化の全体像の解明を目指す。 -
日本庭園の築造、育成、維持に関する伝承造園技術の解明
基盤研究(C)
研究期間: 2021年04月 - 2025年03月 代表者: 粟野 隆
本研究は、日本近代に存在していた庭園の築造、育成、維持に関する伝承造園技術を明らかにする。具体的には、伝承造園技術、使用道具、技能者(庭師)の使用言語を一覧表・解説文・考察・図面・記録動画により明確化し、近代庭園の保存に資する技術的な知見を提示することにある。
その他競争的資金獲得実績 【 表示 / 非表示 】
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地域資源を活かした小型信仰施設が都市化に適応する知恵
提供機関: 日本私立学校振興・共済事業団 若手・女性研究者奨励金
研究期間: 2020年04月 - 2022年03月 代表者: 張 平星
近代エネルギー革命以来、地域資源の代わりに規格化された工業製品の利用が激増し、住民の生活の利便性が大きく高まったものの、どこの都市に行っても同じ景色のように見え、地域本来の性格が失われる問題が現れている。本研究は、かつての「洛外」に当たる京都市左京区と北区の地区を中心に、京都特有の「白川石」で作った地蔵の現地調査に基づき、GISを用いて地蔵の分布図を作成し、街路との空間関係を分析する。この研究により、地域の石材を活用した小型信仰施設は都市化の中どのように残され、機能されていることを解明し、地域の個性を継承する現代の都市景観の作り方を探りたい。
共同研究実施実績 【 表示 / 非表示 】
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日本文化の地質学的特質
提供機関: 国際日本文化研究センター 国内共同研究
研究期間: 2022年04月 - 2023年03月 代表者: 鈴木寿志、榎本渉
研究発表 【 表示 / 非表示 】
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藤崎 健一郎、張 平星
2022年度日本造園学会全国大会 (北海道) 2022年06月 - 2022年06月 公益社団法人 日本造園学会
波を受けた小石が転がってカラコロと心地よい波の音を「鳴り石」と名付け、著者らが発見した真鶴海岸の番場浦海岸事例を分析し、鳥取県琴浦の既存事例と比較した。
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Stone use in daimyo gardens in Tokyo: a case study of the Higo Hosokawa Garden
張 平星
Japan Geoscience Union Meeting 2022 (幕張メッセ(千葉)、オンライン) 2022年05月 - 2022年06月 日本地球惑星科学連合
東京都文京区肥後細川庭園の石材調査の過程と結果報告。関東の火山岩(黒ぼく石、伊豆石、真鶴石、六方石、小松石)をベースに、筑波石・青石・京都の名石・石灰岩・チャート・伊勢ゴロタなど他産地の石材も確認された。
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佐藤 萌、張 平星
2021年度日本造園学会関東支部大会 (オンライン) 2021年12月 - 2021年12月 公益社団法人 日本造園学会
4年生の卒論研究で、奈良時代に鎮護国家のため、中国の「四神相応」の思想に基づき全国に建立された国分寺の地形分析をしました。発掘調査の資料が充実した国分寺23ヶ所の地形を5項目(軸線・山・川・池・道)に分け、「四神相応」の達成度を評価し、国分寺の土地選びの知恵を見出すことを試みました。
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藤崎 健一郎、張 平星
2021年度日本造園学会関東支部大会 (オンライン) 2021年12月 - 2021年12月 公益社団法人 日本造園学会
真鶴海岸の番場浦海岸では、安山岩の円形~楕円形の礫と海岸の地形が作り出した、波を受けた小石が転がってカラコロと心地よい波の音を発見しました。この音風景は、鳥取県琴浦の「鳴り石の浜」と類似しています。この音の成因と各地の類似事例を把握し、地域活性化につながるネットワークの提案に向けた第一報として発表しました。
座談会等 【 表示 / 非表示 】
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日本伝統庭園のデザイン:枯山水の意匠と材料利用
張平星、小宅由似、熊倉早苗
中国無錫太湖学院 2016年11月 - 2016年11月
中国無錫太湖学院環境デザイン学専攻の学生に向けて、日本庭園における造園材料の意匠と利用について講演を行い、日本の造園学の研究方法と研究成果を紹介した。
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京都造園懇談会「白川砂と京都の庭園」
張平星
京都 2014年12月 - 2014年12月
京都の造園界の産官学の参加者に向けた講演。
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学術サロン「京都庭園の原風景」
張平星
中国重慶大学 2014年10月 - 2014年10月
中国重慶大学建築学科の学生に向けて、「日本庭園の原風景」について2時間の講演を行い、日本の造園学の歴史や発展を紹介し、日本の自然風景と造園手法の関連性を説明した。
担当経験のある授業科目 【 表示 / 非表示 】
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東京農業大学 造園施設材料
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東京農業大学 造園工学
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東京農業大学 測量実習
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東京農業大学 専門特化演習(エンジニアリング)
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東京農業大学 造園工学演習
学会・委員会等活動 【 表示 / 非表示 】
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2019年09月-継続中
日本造園学会 論文集委員会・委員
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2020年07月-2021年03月
日本造園学会 技術報告集No.11 2021校閲委員
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2020年12月-2021年05月
日本造園学会 2021年度全国大会運営委員会・幹事
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2021年03月-継続中
日本造園学会 「こころ」と「わざ」に関する研究推進委員会・幹事
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2021年06月-継続中
日本造園学会 論文集委員会・幹事
学外の社会活動 【 表示 / 非表示 】
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肥後細川庭園の石材の見方
肥後細川庭園パークアップ共同体 肥後細川庭園松聲閣ガイドボランティア勉強会 (東京都文京区肥後細川庭園)
2021年10月 -
日本の造園石材の魅力と可能性の再発見
(一社)日本エクステリア設計協会 第2回JEXAタレントデベロップメント(長野)
2020年10月エクステリア設計業界の実務経験者に向けた研修会。
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白川砂の活用の歴史と現状
日本造園修景協会 第40回伝統庭技講習会
2018年11月全国の庭師参加者に向けたセミナー。