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櫻井 健志 (サクライ タケシ) SAKURAI Takeshi 教授 |
学内職務経歴 【 表示 / 非表示 】
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2018年04月-2022年03月
東京農業大学 農学部 デザイン農学科 准教授
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2022年04月-継続中
東京農業大学 農学部 デザイン農学科 教授
所属学会・委員会 等 【 表示 / 非表示 】
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2000年-継続中
日本味と匂学会
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2000年12月-継続中
日本応用動物昆虫学会
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2012年02月-継続中
日本比較生理生化学会
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2015年08月-継続中
Asia-Pacific Association of Chemical ecologists
学位論文 【 表示 / 非表示 】
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カイコガにおける性フェロモン受容体および嗅覚受容体遺伝子の単離と機能解析
櫻井 健志
2004年03月
学位論文(博士) 単著
カイコガ触角からオス特異的な嗅覚受容体を単離しBmOR1と名付けた。異種細胞系やメスカイコ触角における発現系を利用して、BmOR1がカイコガの性フェロモン受容体であることを機能的に実証した。これにより昆虫の性フェロモン受容体を世界で初めて単離同定することに成功した。さらに、カイコガのゲノム情報の解析を行い、ガ類に特徴的なフェロモン受容体ファミリーの存在を示した。 -
カイコガ性フェロモン受容体候補遺伝子のクローニングとその発現様式
櫻井 健志
2001年03月
学位論文(修士) 単著
ディファレンシャルスクリーニング法によりカイコガオス触角で優勢的に発現する遺伝子群を単離した。それらの遺伝子からキイロショウジョウバエ嗅覚受容体と類似性を示す遺伝子を見出した。遺伝子発現解析により、本遺伝子がオス触角で特異的であることを示し、フェロモン受容体遺伝子である可能性を示した。
論文 【 表示 / 非表示 】
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Increasing cell–device adherence using cultured insect cells for receptor-based biosensors
Terutsuki D, Mitsuno H, Sakurai T, Okamoto Y, Tixier-Mita A, Toshiyoshi H, Mita, Y, Kanzaki, R
Royal Society Open Science 5 172366 2018年03月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 共著
Field effect transistor(FET)と昆虫培養細胞との接着面を電顕レベルで分析し、FETを利用した昆虫培養細胞の活動検出に重要なパラメーターを考察した。
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Time-varying moth-inspired algorithm for chemical plume tracing in turbulent environment
Shigaki S, Sakurai T, Ando N, Kurabayashi D, Kanzaki R
IEEE Robotics and Automation Letters 3 76 - 83 2018年01月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 共著
昆虫の匂い源探索行動の解析をもとに、乱流下における匂い源探索アルゴリズムを開発した。
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Lipid droplets in the pheromone gland of wild silkmoth Bombyx mandarina
Fujii T, Sakurai T, Ito K, Yokoyama T, Kanzaki R
Journal of Insect Biotechnology & Sericology 2018年 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 共著
カイコの野外種であるクワコのフェロモン腺において油滴構造が存在することを見出し、カイコで報告されていた油滴構造が家畜化の影響によるものではないことを示した。
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Refinement of ectopic protein expression through the GAL4/UAS system in Bombyx mori: application to behavioral and developmental studies
Hara C, Morishita K, Takayanagi-Kiya S, Mikami A, Uchino K, Sakurai T, Kanzaki R, Sezutsu H, Iwami M, Kiya T
Scientific Reports 7 ( 1 ) 11795 2017年09月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 共著
カイコガの神経行動学的研究に関する新規遺伝子組換え系統を作出し、種々の行動実験、整理実験によりそれらの有用性を示した。
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A novel method for full locomotion compensation of an untethered walking insect
Shigaki S, Fukushima S, Kurabayashi D, Sakurai T, Kanzaki R
Bioinspiration & Biomimetics 12 ( 1 ) 16005 2017年02月 [査読有り]
研究論文(学術雑誌) 共著
昆虫の詳細な行動解析のために、高精度な移動補償装置を開発し、カイコガのフェロモン源探索行動を対象として有用性を示した。
著書 【 表示 / 非表示 】
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昆虫の脳をつくる
並木重宏、櫻井健志 (担当: 単著 , 担当範囲: 「昆虫脳の分析手法」を担当(共同研究につき担当分抽出不可能) )
朝倉書店 2018年04月
昆虫の脳の解析手法の現状についてまとめた。
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Essentials of Machine Olfaction and Taste
Kanzaki R, Nakatani K, Sakurai T, Misawa N, Mitsuno H (担当: 単著 , 担当範囲: 「Physiology of chemical sense and its biosensor application」を担当(共同執筆のため担当分抽出不可能) )
Wiley 2016年01月
生物の嗅覚受容における分子神経機構の最新の研究および生物の受容機構に立脚した匂いバイオセンサ開発の現状をまとめた。
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昆虫科学読本
光野秀文、櫻井健志、神崎亮平 (担当: 単著 , 担当範囲: 「昆虫に学ぶ匂いバイオセンサ」を担当(共同執筆のため担当分抽出不可能) )
東海大学出版部 2015年03月
昆虫の嗅覚受容に関する分子機構をまとめるとともに、昆虫の嗅覚受容体を利用した匂いセンサ開発の現状を示した。
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感覚デバイス開発
光野秀文、岩松琢磨、櫻井健志、神崎亮平 (担当: 単著 , 担当範囲: 「培養細胞の蛍光計測を応用した匂いセンサ」を担当(共同執筆のため担当分抽出不可能) )
エヌ・ティー・エス 2014年10月
昆虫の嗅覚受容体を発現した培養細胞の匂いセンサ素子への応用に関する研究について、応募者らの進めている研究を中心に述べた。
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行動生物学辞典
櫻井健志 (担当: 単著 , 担当範囲: 「カイコガ」を担当 )
東京化学同人 2013年11月
カイコガの生理生態および行動学に関する重要性を概説した。
総説・解説記事 他 【 表示 / 非表示 】
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化学物質を感知する人工細胞センサー
豊田太郎,藤浪眞紀,野本知理,神崎亮平,櫻井健志,中谷敬
化学 69 44 - 48 2014年07月
総説・解説(学術雑誌) 共著
人工膜への昆虫嗅覚受容体の機能再構成系の確立手法と発現させた受容体の応答性に関して解説した。
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昆虫のフェロモンに反応する人工細胞
神崎亮平,藤浪眞紀,中谷敬,櫻井健志,豊田太郎,野本知理
AROMA RESEARCH 15 144 - 145 2014年05月
総説・解説(学術雑誌) 共著
人工膜への昆虫嗅覚受容体の機能再構成系の確立手法と発現させた受容体の応答性に関して解説した。
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培養神経回路に嗅覚受容体たんぱく質を遺伝子発現させた匂いセンサ―
高橋宏和,櫻井健志
公益財団法人中谷医工計測技術振興財団年報 27 43 - 50 2013年08月
その他記事 共著
ラットの培養神経細胞で昆虫嗅覚受容体を発現させ、匂いに反応する神経細胞を作成する技術を確立した。本細胞の匂いセンサとして利用について検討した調査結果をまとめた。
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性フェロモン受容体の匂い特異性がオスカイコガのフェロモン選好性を決定する
櫻井健志(コレスポンディングオーサー),神崎亮平
AROMA RESEARCH 13 40 - 41 2012年02月
総説・解説(学術雑誌) 共著
カイコガの性フェロモン選好性の分子神経機構について解説した。
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トランスジェニックカイコガを利用した性フェロモン認識機構の研究
櫻井健志,神崎亮平
おかいこさま(ナショナルバイオリソースプロジェクト「カイコ」情報誌) 21 2 - 3 2011年12月
総説・解説(その他) 単著
遺伝子組換えカイコガを利用した匂い受容・情報処理研究について概説した。
研究発表 【 表示 / 非表示 】
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Development of insect antenna-based odorant sensor
Sakurai T, Kanzaki R [招待有り]
Japanese Society of Comparative Physiology and Biochemistry mini-symposium “Environmental Sensing and Behavior” (東京大学) 2016年06月 - 2016年06月 Japanese Society of Comparative Physiology and Biochemistry
遺伝子組換えとゲノム編集を組み合わせてカイコガの触角の匂い応答性を改変する技術を確立した。本技術を利用した、カイコガの触角や生体自体を匂い源探知センサの開発手法について発表した。(招待講演)
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フェロモン結合タンパク質遺伝子ノックアウトカイコガの生理・行動解析
櫻井健志,塩田裕介,大門高明,光野秀文,神崎亮平
第60回日本応用動物昆虫学会 (大阪府立大学) 2016年03月 - 2016年03月 日本応用動物昆虫学会
ゲノム編集を利用してカイコガのフェロモン結合タンパク質遺伝子の生体内での機能検証を行った結果を発表した。
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Molecular and neural mechanisms of sex pheromone perception in the silkmoth Bombyx mori
櫻井健志
日本比較生理生化学会 2015年度吉田奨励賞記念講演 (JMSアステールプラザ広島) 2015年12月 - 2015年12月 日本比較生理生化学会
日本比較生理生化学会の吉田奨励賞受賞の対象となったガ類のフェロモン受容・識別機構に関して自身の研究を中心に発表を行った。
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A single sex pheromone receptor mediates bombykol responses in the silkmoth
Sakurai T, Kanzaki R [招待有り]
8th Asia-Pacific Chemical Ecology Conference (California, USA) 2015年09月 - 2015年09月 Asia-Pacific Chemical Ecology Conference
カイコガでは性フェロモン受容体であるBmOR1のリガンド特異性が生体でのフェロモンに対する行発現の特異性を決定していることを明らかにした。この成果を発表した。(招待講演)
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Genetic manipulation of odorant response of the silkmoth antennae
Sakurai T, Kanzaki R [招待有り]
Symposium in HFSP kickoff meeting. (Konstanz, Germany) 2015年07月 - 2015年07月 HFSP
遺伝子組換えとゲノム編集を組み合わせてカイコガの触角の匂い応答性を改変する技術開発のコンセプトを発表した。(招待講演)