2023/02/22 更新

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山下 詠子 (ヤマシタ ウタコ)

Yamashita Utako

准教授

職名

准教授

外部リンク

学位 【 表示 / 非表示

  • 博士(農学) ( 2008年03月   東京大学 )

学内職務経歴 【 表示 / 非表示

  • 東京農業大学   国際食料情報学部   食料環境経済学科   助教

    2017年04月 - 2018年03月

  • 東京農業大学   地域環境科学部   森林総合科学科   助教

    2018年04月 - 2021年03月

  • 東京農業大学   地域環境科学部   森林総合科学科   准教授

    2021年04月 - 現在

論文 【 表示 / 非表示

  • 新潟県上越市不動地区における集落合併の要因

    佐藤 周平, 山下 詠子, 竹本 太郎

    林業経済研究   68 ( 2 )   1 - 16   2022年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:林業経済学会  

    本稿の目的は新潟県上越市名立区不動地区を構成する3集落が2020年に合併した背景を明らかにすることである。集落の広域化は行政を中心に議論されてきたが,具体的な事例検討は見当たらない。同地区が保管する約60年間分の会計書類を用いて,集落財政の仕組みと推移を分析した。同地区の集落財政は「三ケ字連合会」が用水や道路の管理と住民への賦課金の賦課比率(「割元」)を司る一方で,賦課金徴収の実務(「皆済勘定」)は各集落が担ってきた。しかし,自治体等からの資金(「雑収入」)と多面的機能支払交付金の流入により,賦課金の徴収は縮小された(「ゼロ会計」)。ゼロ会計によって,農地などの面積を基準とする「地租」を用いた賦課方式が中断したこと,賦課金の徴収主体としての集落の役割が後退したことが合併の一因であった。合併後の新たな町内会は均等割を基本とする。ただ,合併に踏み切った根底には集落の過疎に対する危機感も読み取れるため,住民による自生的な再編とも捉えられる。今後の課題は,集落の広域化を財政以外の観点からも検証すること,合併後の内部集団の動向を把握すること,ストックとしての共有林と集落財政の関係を把握することである。

    DOI: 10.20818/jfe.68.2_1

  • 全国アンケートから見る入会林野整備の今日的課題と新たな政策動向の法的論点

    高村 学人, 山下 詠子

    入会林野研究   42 ( 0 )   5 - 28   2022年

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:中日本入会林野研究会  

    昨今、所有者不明土地問題に伴い民法・不動産登記法の改正や表題部所有者不明土地適正化法の制定など様々な法改革が実施された。これらは、相続未登記による多数共有者問題や字名義地の解消を目指すものであるため入会林野にも大きな影響を与える。本稿は、これらの法改革が入会権の存在を前提とした制度設計となっていないため、問題を解決せずに顕在化させるだけとなり、入会林野近代化法が必要とされる場面が逆に増えてくる可能性を主張する。さらに本稿は、2021年3月に行った都道府県の入会林野整備担当者全国アンケートの結果と森林経営管理制度や認可地縁団体化といった新たな政策動向の検討に基づき次の3点を主張する。第一に近代化法に基づく入会林野整備でも権利を持つ離村者につきどのような方法でどこまで探索や同意取得を行うべきかが明確ではないため、新たな立法に倣いこの点を明確化すべきである。第二に整備ノウハウが継承されていない県も多いため、担当者のネットワークづくりを再度構築していく必要がある。第三に生産森林組合が整備後の形態とはなりえないため、それ以外の法人の設立や社団の代表者名義での登記を司法書士や行政書士等の法専門家がサポートしていく必要がある。

    DOI: 10.32192/forestcommons.42.0_5

  • 入会林野整備実績からみた入会林野の登記名義の現状

    山下 詠子, 林 雅秀, 片野 洋平, 高村 学人

    日本森林学会大会発表データベース   132 ( 0 )   19   2021年05月

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    記述言語:日本語   出版者・発行元:日本森林学会  

    <p>1966年に施行された入会林野近代化法と同法に基づく入会林野整備事業は、当初の10~20年間は大きな成果を上げたが、その後の整備実績はわずかにとどまり、事業としてはほぼ役割を終えている。一方で、昨今の所有者不明土地問題を契機として新たな法制化が急速に進みつつあり、多数人による記名共有名義など入会林野の複雑化した権利関係を整理するための制度が増えてきている。</p><p>本研究では、これらの新しい土地法制が入会林野に与えるインパクトを検討するために、入会林野整備事業の実施状況をもとに、入会林野の登記名義の現状を明らかにする。都道府県別に、入会林野整備事業開始前の入会林野の数・面積、入会林野整備事業の実績(整備認可数、整備対象入会林野に占める認可面積の割合、整備後の経営形態と利用方法)、また生産森林組合の解散状況等のデータをもとに、都道府県による入会林野整備事業への取り組み内容と登記名義への影響を整理する。対象となる入会林野面積にかかわらず、都道府県によって整備実績や整備後の経営形態には大きく差があったことから、整備実績が異なる都道府県における登記名義にかかわる課題を整理する。</p>

    DOI: 10.11519/jfsc.132.0_19

    CiNii Articles

  • 生産森林組合の歩みと現局面 査読あり

    山下詠子

    林業経済研究   66 ( 3 )   26 - 39   2020年11月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 入会林野に由来する共有名義の森林の現状と課題 査読あり

    山下詠子

    関東森林研究   71 ( 2 )   221 - 224   2020年09月

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    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

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書籍等出版物 【 表示 / 非表示

  • 現代日本の私有林問題

    志賀 和人( 担当: 分担執筆)

    日本林業調査会  2020年11月 

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    記述言語:日本語   著書種別:学術書

  • コモンズと地方自治―財産区の過去・現在・未来

    泉留維・齋藤暖生・浅井美香・山下詠子( 担当: 共著)

    日本林業調査会  2011年08月 

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    総ページ数:233   記述言語:日本語   著書種別:学術書

  • 入会林野の変容と現代的意義

    山下詠子( 担当: 単著)

    東京大学出版会  2011年02月 

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    総ページ数:272   記述言語:日本語   著書種別:学術書

  • 現代のむら―むら論と日本社会の展望

    坪井伸広・大内雅利・小田切徳美( 担当: 分担執筆 ,  範囲: 第10章 入会林野とむら)

    農山漁村文化協会  2009年11月 

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    総ページ数:296   担当ページ:132-144   記述言語:日本語   著書種別:学術書

  • グローバル時代のローカル・コモンズ

    室田武( 担当: 編集 ,  範囲: 第4章 「公」「共」の狭間で揺れる財産区の現況)

    ミネルヴァ書房  2009年10月 

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    総ページ数:300   担当ページ:77-98   記述言語:日本語   著書種別:学術書

    泉留維・齋藤暖生・浅井美香との共著

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MISC 【 表示 / 非表示

  • 書評 宇沢弘文・関良基編『社会的共通資本としての森』 招待あり

    山下詠子

    林業経済   68 ( 7 )   28 - 31   2015年10月

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    記述言語:日本語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

  • 書評 コモンズ研究のフロンティア-山野海川の共的世界 招待あり

    山下詠子

    森林科学   53   71 - 71   2008年06月

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    記述言語:日本語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

  • 書評 池俊介著『村落共有空間の観光的利用』 招待あり

    山下詠子

    林業経済   60 ( 11 )   26 - 29   2008年02月

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    記述言語:日本語  

講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示

  • 表題部所有者不明土地適正化法の入会地へのインパクトと求められる探索的調査 国際会議

    山下詠子,高村学人

    第 41回中日本入会林野研究会大会  2020年08月 

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    開催年月日: 2020年08月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  • 入会林野に由来する記名共有林の現状と課題 国際会議

    山下詠子

    第9回関東森林学会  2019年10月 

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    開催年月日: 2019年10月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  • Changes in the membership requirements of Common Property Forests in Japan 国際会議

    Utako Yamashita

    XVII Biennial IASC Conference  2019年07月 

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    開催年月日: 2019年07月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

  • 秦野市における記名共有林の現状と課題 国際会議

    山下詠子,関岡東生

    第8回関東森林学会  2018年10月 

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    開催年月日: 2018年10月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  • 東京都青梅市における入会林野の変遷-公益法人有になった事例より 国際会議

    山下詠子、竹本太郎

    林業経済学会2017年秋季大会  2017年11月 

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    開催年月日: 2017年11月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

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