2018/04/02 更新

写真b

野本 康二 (ノモト コウジ)

-

出身学校 【 表示 / 非表示

  • 1975年04月
    -
    1979年03月

    東京農工大学   農学部   獣医学科   卒業

取得学位 【 表示 / 非表示

  • 静岡薬科大学 -  薬学博士

学外略歴 【 表示 / 非表示

  • 1979年04月
    -
    2014年09月

      株式会社ヤクルト本社   中央研究所   -

  • 1982年04月
    -
    1984年03月

      国立九州大学   生体防御医学研究所免疫部門   研究生

  • 1988年04月
    -
    1989年03月

      科学技術庁放射線医学総合研究所   薬理化学部   研究生

  • 1989年07月
    -
    1992年08月

      米国コロンビア大学   癌センター   ポストドク研究員

  • 1993年04月
    -
    1994年03月

      科学技術庁放射線医学総合研究所   薬理化学部   研究生

全件表示 >>

所属学会・委員会 等 【 表示 / 非表示

  • 1982年04月
    -
    継続中
     

    日本細菌学会

  • 1990年02月
    -
    継続中
     

    日本生体防御学会

  • 1990年07月
    -
    継続中
     

    日本感染症学会

専門分野(科研費分類) 【 表示 / 非表示

  • 基礎医学

  • 農学

資格・免許 【 表示 / 非表示

  • 獣医師

研究キーワード 【 表示 / 非表示

  • 微生物生態学

  • 微生物制御学

  • 微生物機能

  • 感染防御・制御

  • 診断・治療

全件表示 >>

論文 【 表示 / 非表示

  • Progression of Parkinson’s disease is associated with gut dysbiosis: Two-year follow-up study.(パーキンソン病に伴う腸内フローラ異常:2年間の追跡研究)

    湊 智美、前田 哲也、藤澤 嘉朗、辻浩和、野本康二、大野 欽司、平山 正昭

    PLoS One   12 ( 11 )   2017年11月  [査読有り]

    研究論文(学術雑誌)   共著

    36名のパーキンソン病(PD)患者について、2年間の臨床症状の観察と、定量RT-PCR法を用いた腸内フローラの詳細な解析を比較した。ビフィズス菌およびB. flagilisグループの菌数の低い患者では2年後に症状の悪化が認められた。2年間に症状の悪化したグループでは症状の安定していたグループに比べてビフィズス菌、B. flagilisグループ、およびC. leptumグループの初期値が低かった。以上の結果から、PD患者の腸内フローラ異常のタイプから症状の進行を予見する可能性が示唆された。

  • Probiotic reduces bacterial translocation in type 2 diabetes mellitus: A randomised controlled study.(2型糖尿病患者におけるプロバイオティクス乳飲料の継続摂取による患者末梢血中への腸内細菌の侵襲の軽減)

    佐藤 淳子、金澤 昭雄、東 浩介,池田 富貴、後藤 広昌、小宮 幸次、菅野 玲,田村 好史、朝原崇、高橋琢也、野本康二、弘世貴久、山城 雄一郎、綿田裕孝

    Scientific Reports   7   12115   2017年09月  [査読有り]

    研究論文(学術雑誌)   共著

    2型糖尿病患者におけるプロバイオティクス含有乳飲料の継続摂取により、患者末梢血中への腸内細菌の移行(BT)が抑制されるか否かについてのプラセボ対照2重盲検試験が実施された。その結果、プラセボ群に比べてプロバイオティクス群でBTの発症率に差は認められなかったが、BT菌数はプラセボ軍で優位に少なかった

  • Evolution of gut Bifidobacterium population in healthy Japanese infants over the first three years of life: a quantitative assessment.(日本人の健常な乳幼児の腸内ビフィズス菌の生後3年間における変遷についての定量的検索)

    ラビンダー・ナグパル、辻浩和、高橋琢也、野本康二、川島一成、永田智、山城雄一郎.

    Sci Rep   7 ( 1 ) 10097   2017年08月  [査読有り]

    研究論文(学術雑誌)   共著

    満期で通常分娩により出生した76名の児について、生後1日目より3歳まで経時的に腸内のビフィズス菌種の変化を調べた。ビフィズス菌保有率(%)は、21、64 ,79,97,100、の割合で上昇した。生後早期に腸内定着するビフィズス菌種は、B. longum, B. breve, B. catenulatum group and B. bifidum であった。腸内のビフィズス菌数と大腸菌や腸球菌の数とは負の相関を示した。帝王切開児では通常分娩児にくらべてビフィズス菌の定着が遅れる傾向が認められた。

    DOI

  • Ontogenesis of the Gut Microbiota Composition in Healthy, Full-Term, Vaginally Born and Breast-Fed Infants over the First 3 Years of Life: A Quantitative Bird's-Eye View.(満期出産の通常分娩児(母乳保育)の腸内フローラの生後3年間の変遷:定量的かつ俯瞰的な調査)

    ラビンダー・ナグパル、辻浩和、高橋琢也、野本康二、川島一成、永田智、山城雄一郎.

    Front Microbiol   8   1388   2017年07月  [査読有り]

    研究論文(学術雑誌)   共著

    同じ産婦人科で満期で通常分娩により出生した19名の児について、生後1日目より3歳まで経時的な腸内フローラの変化を調べた。生後1日目の100%に、大腸菌群、B. fragilis、ブドウ球菌、腸球菌、およびビフィズス菌が検出された。その後、C. coccoides subgroupやC. leptumといった嫌気性菌群が増加し、3歳児では99%以上が嫌気性菌で占められる成人型のフローラとなった。

    DOI

  • Association Between Yoghurt Consumption and Intestinal Microbiota in Healthy Young Adults Differs by Host Gender.(健康成人におけるヨーグルト摂取と腸内フローラの関係には性差がある)

    鈴木良雄、池田啓一、佐久間和彦、河合祥雄、澤木啓祐、朝原崇、高橋琢也、辻浩和、野本康二、ラビンダー・ナグパル、王崇新、永田智、山城雄一郎.

    Front Microbiol   8   847   2017年05月  [査読有り]

    研究論文(学術雑誌)   共著

    293名の大学1年生において、ヨーグルト摂取と腸内フローラとの関係を調べた。 まず、ヨーグルト摂取を調整した段階で、腸内フローラに性差のあることが明らかとなった。すなわち、総菌数とビフィズス菌数は女性が男性より多く、腸内有機酸濃度は男性が女性よりも高いことがわかった。ヨーグルト摂取の腸内フローラに与える影響には性差のあることも判明した。

    DOI

全件表示 >>

著書 【 表示 / 非表示

  • Handbook of Probiotics and Prebiotics-2nd edition

    Andrew W. Bruce, Toni Chapman, James J.C. Chin, M. Carman Collado, Ross Crittendon, Fred H. Degnan, Clara G. de los Reyes-Gavilan, Diana Donohue, Dorte Eskesen, Rangne Fonden, Rafael Frias, Miguel Gueimonde, Camilla Hoppe, Kajsa Kajander, Katsunori Kimura, Mayumi Kiwaki, Riitta Korpela, Sampo Lahtinen, J.M. Laparra, Charlotte Nexmann Larsen, Yuan Kun Lee, Allan Lim, Abelardo Margolles, Baltasar Mayo, Koji Nomoto, Paivi Nurminen, Arthur Ouwehand, Martin J. Playne, Gregor Reid, Patricia Ruas-Madiedo, Jose M. Saavedra, Seppo Salminen, Reetta Satokari, Maija Saxelin, Ulla Svensson, Hai-Meng Tan, Mimi Tang, William Hung Chang Tien, Hirokazu Tsuji, Satu Vesterlund, Jin-Zhong Xiao. (担当: 共著 , 担当範囲: コレスポンディングオーサーとして論文執筆および取りまとめを行った。 )

    John Wiley & Sons, Inc,  2009年04月

    プロバイオティクスおよびプレバイオティクスの種類、遺伝学、有効性、作用メカニズム、について詳述された参考書である。1999年に第1版が刊行されている。

    乳酸桿菌L. caseiシロタ株(LcS)のプロバイオティクス効果に関する報告をまとめた:第6章 商業利用されているヒト プロバイオティクス微生物、6-4 Lactobacillus casei Shirota.
    腸内環境に対する作用、接着性、腸管生理、免疫調節、癌に対する効果、感染症予防、生活習慣病予防、臨床応用、安全性評価の各内容について、既報の結果を概説した。

  • Handbook of Probiotics and Prebiotics-2nd edition

    Andrew W. Bruce, Toni Chapman, James J.C. Chin, M. Carman Collado, Ross Crittendon, Fred H. Degnan, Clara G. de los Reyes-Gavilan, Diana Donohue, Dorte Eskesen, Rangne Fonden, Rafael Frias, Miguel Gueimonde, Camilla Hoppe, Kajsa Kajander, Katsunori Kimura, Mayumi Kiwaki, Riitta Korpela, Sampo Lahtinen, J.M. Laparra, Charlotte Nexmann Larsen, Yuan Kun Lee, Allan Lim, Abelardo Margolles, Baltasar Mayo, Koji Nomoto, Paivi Nurminen, Arthur Ouwehand, Martin J. Playne, Gregor Reid, Patricia Ruas-Madiedo, Jose M. Saavedra, Seppo Salminen, Reetta Satokari, Maija Saxelin, Ulla Svensson, Hai-Meng Tan, Mimi Tang, William Hung Chang Tien, Hirokazu Tsuji, Satu Vesterlund, Jin-Zhong Xiao. (担当: 共著 , 担当範囲: 筆頭著者として共著者と執筆分担するとともにコレスポンディングオーサーとして論文の取りまとめを行った。 )

    John Wiley & Sons, Inc,  2009年04月

    プロバイオティクスおよびプレバイオティクスの種類、遺伝学、有効性、作用メカニズム、について詳述された参考書である。199年に第1版が刊行されている。

    プロバイオティクス微生物の遺伝子改変のための方法として、1)ランダム変異により作成されたプロバイオティクス微生物変異体、2)プラスミド、3)乳酸桿菌およびビフィズス菌のための遺伝子ベクター、4)遺伝子組み換え法、について最新情報を詳細に記述した。

総説・解説記事 他 【 表示 / 非表示

  • ヒト腸内菌叢構成の年齢変化

    辻浩和、野本康二

    化学療法の領域   34   45 - 53   2018年03月

    総説・解説(大学・研究所紀要)   単著

    16SrRNAを標的とする定量的RT-PCR法により解析された日本人健常者の生後早期から高齢に至るまでの腸内菌叢の変化、および、生活習慣病を含めさまざまな疾患における腸内菌叢異常(dysbiosis)について概説した。プロバイオティクスによるdysbiosisの改善によるさまざまな症状の改善の報告も紹介した。

  • 腸内細菌叢の機能と疾患との関連性

    野本康二

    薬局   68   17 - 22   2017年10月

    総説・解説(大学・研究所紀要)   単著

    腸内細菌叢の代謝と腸管栄養への密接な関与、例えば肥満にかかわる微生物機能が明らかになってきた。消化器、免疫、精神・神経など、さまざまな領域の疾患における腸内フローラの異常が報告されている。特徴的な菌種(群)の疾患へのかかわりやその作用メカニズムを示す報告も増えている。腸内フローラやこれに対応する宿主因子のバイオマーカーとしての適応可能性も示唆されている。

  • Bacteremia and Probiotics: A novel culture-independent analytical method.

    山城 雄一郎、野本康二

    Ann Nutr Metab   71 ( 1 ) 1 - 36   2017年09月

    総説・解説(大学・研究所紀要)   共著

    ヒトの腸内フローラの精細な解析のための16SrRNAを標的とする定量的RT-PCR法を開発した。本法の特徴である高感度解析により、さまざまな疾患の患者の血液中の微生物検出のために使用され、小児外科、糖尿病内科、消化器外科、等での有用性を検証した。

  • The high incidence of bacteremia in children undergoing surgery can be prevented by Bifidobacterium supplementation.

    岡崎 任晴、山高 篤行、朝原崇、野本康二、山城雄一郎

    Ann Nutr Metab   71 ( 1 ) 31 - 36   2017年09月

    総説・解説(大学・研究所紀要)   共著

    小児外科手術前後の患者(30例)の末梢血をYIF-SCAN解析したところ、高率(およそ90%)の菌血症が認められた。ビフィズス菌製剤(BBG-01:B. breve)の継続的な投与により、菌血症の発症が顕著に抑制された。術後の腸内フローラおよび環境の乱れもビフィズス菌投与により軽減された。

  • Effects of synbiotics to prevent postoperative infectious complications in highly invasive abdominal surgery.

    横山幸宏、朝原崇、野本康二、梛野正人

    Ann Nutr Metab   71 ( 1 ) 23 - 30   2017年09月

    総説・解説(大学・研究所紀要)   共著

    胆道癌や食道がんなどの消化器外科手術では、長時間の麻酔科の手術後の感染性合併症が問題となっている。これらの手術では腸管が術野に含まれるため、手術中の腸内細菌の生体内侵襲(バクテリアルトランスロケーション)が術後感染症の原因として重要であることが死されている。この予防のために、シンバイオティクス療法が導入されて、良好な感染予防効果も示されている。さらに、YIF-SCANによる術後の菌血症の精細な検索も実施されている。

全件表示 >>

特許等 【 表示 / 非表示

  • エクオル濃度調節剤

    特願 2012-282829 

    辻浩和、野本康二、赤座英之

    登録番号:5521027
    大豆イソフラボンからエコールを産生する細菌の効果的な酵素発現システムを開発した。

  • エコール産生細菌及びその利用

    特願 2011-501510 

    辻浩和、森山薫、赤座英之、野本康二

    登録番号:5631862
    大豆イソフラボンを酵素的に代謝してエコールを産生する細菌をヒトの糞便から分離した。

  • 乳酸菌検出用培地

    特願 2010-242970 

    高橋明、高橋琢也、野本康二、結城功勝、朝原崇

    登録番号:5658973
    乳酸菌の選択性を強化した培地を開発した。

共同研究実施実績 【 表示 / 非表示

  • 腸内フローラ操作による免疫疾患の新規制御法の開発に関する研究

    提供機関:  大阪大学  国内共同研究

    研究期間:  2012年09月  -  2015年08月 

    大阪大学医学系研究科免疫制御学研究室とヤクルト中央研究所の共同研究として、文科省が実施する「地域イノベーション戦略支援プログラム」に参画し、同プログラムにおける「腸内フローラ操作による免疫疾患の新規制御法の開発」を実施した。野本は、ヤクルト側の研究総括を行った。

  • タンパク栄養機能をもつ腸内細菌の探索:パプアニューギニア高地のサンプルを用いた研究

    提供機関:  東京大学  国内共同研究

    研究期間:  2012年04月  -  2014年03月 

    東京大学大学院医学系研究科 国際保健学専攻 人類生態学教室(梅崎 昌裕 准教授ら)とヤクルト中央研究所の共同研究において、パプアニューギニアの低地および高知に居住する現地民の食餌内容と腸内菌叢の特異性が明らかとなった。
    野本はヤクルト側の研究統括を行った。

  • インド小児を対象とした、プロバイオティクス飲料の長期間継続摂取による急性下痢症の予防効果に関する研究

    提供機関:  インド国立コレラ腸管感染症研究所  国内共同研究

    研究期間:  2006年11月  -  2009年03月 

    インド・コルカタ市に在住するインド小児約4000名を対象として、プロバイオティクス飲料(プロバイオティクス乳酸桿菌を薬50億個含有)の長期間継続摂取による急性下痢症の予防効果を、プラセボ対照2重盲検ランダム化比較試験により調べた。野本はヤクルト側の研究責任者として、研究の全体を統括するとともに、実際にコルカタにおいて研究実務を行った。

  • プロバイオティクスの有効性に関する基礎ならびに臨床研究の実施

    提供機関:  順天堂大学  国内共同研究

    研究期間:  2005年04月  -  継続中 

    プロバイオティクスの長期連続摂取により高齢者施設入所者の臨床症状および腸内菌叢が改善することを明らかにしした。さらに、新規に開発した高感度な腸内菌叢定量法を用いて生後直後より3歳までの約250名の同一児の腸内菌叢の変化の詳細な解析を行った。
    野本は、順天堂大学大学院プロバイオティクス研究(ヤクルト)講座の客員教授として、同・大学院博士課程研究者の研究指導を補佐するとともに、ヤクルト側の研究統括を行った。

  • プロバイオティクスの作用メカニズム解明に関する研究

    提供機関:  北里大学  国内共同研究

    研究期間:  2002年07月  -  2015年03月 

    北里大学薬学部微生物学教室とヤクルト中央研究所との共同研究において、プロバイオティクス乳酸桿菌およびビフィズス菌におけるトランスポゾン挿入変異株取得の効率のより取得法の確立、及びこれを用いた変異株ライブラリーの構築を行い、免疫賦活能などの欠損変異株を用いてその作用機さを解明した。野本はヤクルト側の研究統括を行うとともに、北里大の博士課程及び修士課程学生をヤクルト研の研修生として研究指導した。

全件表示 >>

研究発表 【 表示 / 非表示

  • 医療におけるプロバイオティクスの可能性~乳酸菌に期待されること~

    野本康二

    第69回日本済生会学会  (パシフィコ横浜、神奈川)  2017年01月  -  2017年01月 

    【背景】プロバイオティクスは、「適正な量を摂取することにより宿主に有益な作用を発揮する生きた微生物」と定義されている。「有益な作用」として、整腸作用(便秘や下痢の軽減など)、感染症、アレルギー、自己免疫疾患、あるいはさまざまな生活習慣病の予防や症状の軽減が期待されている。また、主にビフィズス菌などのプロバイオティクスに選択的に資化されてその代謝や増殖を促進するオリゴ糖などの難消化性多糖をプレバイオティクスと呼んでいる。さらに、プロバイオティクスとプレバイオティクスを組み合わせて用いることをシンバイオティクスと呼んでいる。特に消化器外科、救命救急、小児外科(新生児外科)、などの領域におけるプロ(シン)バイオティクスの臨床研究が進んでいる。
    【主な臨床研究事例】例えば、シンバイオティクスにより、胆道がん患者の術後の感染性合併症や食道がん患者における術中のバクテリアルトランスロケーション(BT)が有意に抑制されること、が報告されている。さらに、食道がん患者における化学療法の副作用である下痢や好中球減少がシンバイオティクスにより軽減されることも報告されている。シンバイオティクスの作用メカニズムとして、プロバイオティクスによる腸内フローラや環境の改善と免疫調節に加えて、プレバイオティクスであるオリゴ糖による腸内常在性ビフィズス菌の活性化が掲げられている。すなわち、シンバイオティクスの感染防御作用において、侵襲度の高い外科手術や多剤抗生剤処理による極度の腸内フローラ異常(dysbiosis)を補完するように投与されたビフィズス菌が腸内優勢菌となって定着し、同時に投与されたオリゴ糖を特異的に資化することにより、その代謝産物としての酢酸を主体とする有機酸が腸内環境の維持に働き、腸管バリアの維持やBTの予防に働く結果、これに基づく感染性合併症を抑制する、という作用メカニズムが示唆されている。
    【結論】
    プロバイオティクスやプレバイオティクス、さらにはこの両者の組み合わせであるシンバイオティクスの臨床的有用性が明らかになりつつある。 腸内フローラおよび環境の改善、および免疫調節など多岐にわたるプロバイオティクスの作用メカニズムが提唱されている。

  • プロバイオティクスによる生体恒常性維持

    野本康二

    第89回日本細菌学会総会  (大阪国際交流センター、大阪)  2016年03月  -  2016年03月 

    プロバイオティクスの最新の定義を紹介し、最近の食品としての健康強調表示に関する規制状況を報告した。さらに、プロバイオティクスの健康機能に関する科学的証拠(ヒトにおける臨床研究事例およびin vivoにおける作用メカニズムの解明)の重要性、腸内内在性の有用微生物の将来的なプロバイオティクスとしての可能性、食品としてのプロバイオティクスの健康機能を示すための適切なバイオマーカーの紹介を行った。

  • プロバイオティクスと消化管感染症

    野本康二

    ヤクルトホール、東京・新橋  (第10回日本小児消化管感染症研究会)  2014年02月  -  2014年02月 

    ヒトの腸内フローラは、総数では100兆個に及ぶ千種類もの細菌による極めて複雑な生態系であり、健常状態ではいわゆる”colonization resistance”と呼ばれる恒常性維持機構により安定に維持されている。近年の分子生物学的解析法の進展により、極めてdynamic rangeの広い腸内フローラ菌群を精細に調べることが可能となり、年代、地域、民族性、栄養などの諸因子を考慮した腸内フローラのデータベースの構築を目指した研究が展開されている。  
    さまざまな疾患に対するプロバイオティクスの効果が期待されている背景として、プロバイオティクスの作用メカニズムの多様性が示唆されており、腸内フローラのバランス改善に加えて、免疫異常の正常化や過剰な炎症の制御といった作用がプロバイオティクス菌株特異的に示されている。プロバイオティクスの要件として、1.食品として摂取されることから、その安全性が確立されていること、2.有効性を訴求するために十分な科学的な証拠が蓄積されていること、3.市場に供給される際の適正な品質管理、が挙げられる。このような基準を満たす典型的なプロバイオティクスとして知られているL. caseiシロタ株やビフィズス菌B. breveヤクルト株について、腸管感染症の制御や腸炎の軽減などの有用性が示されている。

  • A novel analysisi system for intestinal microflora: Yakult Intestinal Scan (YIF-SCAN®) and its possible applications

    野本康二

    The 6th International symposium on probiotics  (Mexico City)  2013年04月  -  2013年04月 

    YIF-SCAN®はヤクルト中央研究所において開発された高精度および高感度な培養によらない腸内フローラ解析技術である。定量的RT-PCR法に基づくハードウェアおよびソフトから構成される。これまでYIF-SCAN®を用いた腸内フローラ解析数は12,000検体を超えており、数多くの研究成果があげられている。 YIF-SCAN®の特徴を生かした応用として臨床検査領域における利用研究(病原菌の高感度検出)が進められている。

  • 腸内フローラおよびプロバイオティクスと健康

    野本康二

    第22回体力・栄養・免疫学会  (能登・志賀の郷温泉 いこいの村能登半島)  2012年08月  -  2012年08月 

    我々は、細菌の有するrRNA分子を標的とする定量的RT(reverse-transcription)-PCR反応を用いた腸内フローラの高感度な定量系(YIF-SCAN®)を構築した。通常の定量的PCR法に比べて100倍以上の感度を有するYIF-SCAN®により、極めてdynamic rangeの広い腸内フローラ菌群を精細に調べることが可能となった。YIF-SCAN®は、臨床検体中の微生物検査にも適用可能である。プロバイオティクスは「適正な量を摂取することにより宿主に有用な作用を発揮する生きた微生物」であり、その作用メカニズムは菌株特異的に示されている。プロバイオティクスの要件として、1.安全性が確立されていること、2.有効性の十分な科学的な証拠が蓄積されていること、3.適正な品質管理、が挙げられる。このような基準を満たす典型的なプロバイオティクスとして知られているL. caseiシロタ株やビフィズス菌B. breveヤクルト株の免疫調節作用について、実験モデルにおけるがん予防、感染症制御、あるいは腸炎の軽減、などが示されている。

全件表示 >>

職務上の実績に関する事項 【 表示 / 非表示

  • 2015年12月
     
     

    JST-CRDS「ヒト微生物叢(microbiome)に関する研究開発戦略のあるべき姿」ワークショップ

  • 2014年04月
     
     

    第17回からだに優しい食品づくり研究会(信州大学工学部)

  • 2011年02月
     
     

    第1回European Network for Gastrointestinal health Research (ENGIHR)ワークショップ

  • 2011年01月
     
     

    Nutrition & Health Seminar(香港中文大学)

  • 2003年04月
    -
    2014年09月

    株式会社ヤクルト本社中央研究所

その他教育活動及び特記事項 【 表示 / 非表示

  • 2008年09月
    -
    継続中

    順天堂大学からの研修生の指導