2025/01/13 更新

写真a

高柳 長直 (タカヤナギ ナガタダ)

TAKAYANAGI Nagatada

教授

職名

教授

外部リンク

出身学校 【 表示 / 非表示

  • 早稲田大学   教育学部   社会科地理歴史専修   卒業

    - 1987年03月

      詳細を見る

    国名:日本国

出身大学院 【 表示 / 非表示

  • 東京学芸大学   教育学研究科   社会科教育専攻(地理学講座)   修士課程   修了

    1987年04月 - 1989年03月

      詳細を見る

    国名:日本国

学位 【 表示 / 非表示

  • 博士(農業経済学) ( 2005年10月   東京農業大学 )

学内職務経歴 【 表示 / 非表示

  • 東京農業大学   農学部農業経済学科   講師

    1994年04月 - 1998年03月

  • 東京農業大学   国際食料情報学部   食料環境経済学科   講師

    1998年04月 - 2001年03月

  • 東京農業大学   国際食料情報学部   食料環境経済学科   助教授

    2001年04月 - 2007年03月

  • 東京農業大学   大学院農学研究科   農業経済学専攻   授業担当

    2001年04月 - 2011年03月

  • 東京農業大学   国際食料情報学部   食料環境経済学科   准教授

    2007年04月 - 2010年03月

全件表示 >>

研究分野 【 表示 / 非表示

  • 人文・社会 / 食料農業経済

  • 人文・社会 / 地理学

  • 人文・社会 / 人文地理学

論文 【 表示 / 非表示

  • 日本の農業地理学百年史

    高柳 長直

    日本地理学会発表要旨集   2024a ( 0 )   156   2024年

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:公益社団法人 日本地理学会  

    <p>農業は地理学のなかで,最も研究活動が活発な分野の一つであると言ってよい。歴史的に農業は国民経済の大宗をなし,農業は自然環境の影響を強く受け,関係の科学としての自然と人間のあり方の解明,あるいは自然の制約の克服といった応用地理学的側面から地理学者の関心を集めてきた。さらに,土地利用が地域性のある景観として明確に確認でき,地理学の基本的な方法論を容易に適用できたこともその理由であろう。戦後は国民経済に占める農業の比重が一貫して低下してきたが,現在でも関連産業を含め農業地理学の研究は活発である。そこで日本の農業地理学の歴史を大まかに振り返り,斯学の発展の礎にしたい。なお本報告は,日本地理学会百年史編集委員会からの依頼により取りまとめたものである。</p><p> 日本の農業地理学は,新渡戸稲造と山崎直方の薫陶を受けた小田内(1918)によって始まる。戦前,農業地理学は3つの方向からの発展がみられた。第1に,世界的なスケールから農業を地理学的に理解しようとしたものである。横井(1926),西龜(1931),伊藤(1933),栗原(1944)が,小スケールで地域による農業様式の相違について説明する著作を発表した。</p><p> 第2に,ドイツ農業経営学の導入による農業立地論である。早くも新渡戸(1898)がチューネンの孤立国を紹介し,近藤(1928)による翻訳と本格的な解説がなされた。続いてブリンクマン(1931)の翻訳が出され,市場の変化や交通機関の発達,すなわち国民経済の発展に伴う立地変化について説明しようとした。これは,後に藤田(1986)にみられるように地域構造論に影響を与えた。</p><p> 第3に農業形態論である。三澤(1929),佐々木(1932)などが発表され,多くの研究が蓄積されてきた。主としてミクロスケールで,地域ごとの作物や農業様式の相違について論じられた。地形や環境,土壌,水など自然環境との関係に言及されることが多かったが,佐々木(1932)では,チューネン圏を取り入れ市場の入荷圏から遠郊農業を論じるものもみられた。研究方法としては,詳細な分布図(長井1932),農地の所有関係(岩﨑1935),労働力の投入量(酉水1936),など,現代でも行われている農業地理学の基礎がつくられた。ただし,農業の発展というような問題意識は乏しかった。</p><p>3.食糧不足の克服と耕境の拡大の時代</p><p> 日本の農業は戦後,食糧不足と農地改革の課題に直面し,生産方法を根本的に変える必要があった。農地改革についは,白浜(1971)が指摘するように地理学からの成果はほとんどみられなかった。一方,食糧増産のためにの農地開拓(田中1948)には,特に沿岸や湖沼地域の干拓が注目された(斎藤1969)。また,高冷地や火山山麓の農業開拓に関する研究(齋藤1952,市川1966)も進められ,地域の類型化が行われた。この方法論は,長く日本の農業地理学に影響を与えた。さらに,自然環境と農業形態の関係についての研究も盛んになった(稻見1951,市瀬1954,籠瀬1953)。</p><p> 農業地理学では,地域性の特定と地域区分の研究が長年重要な課題であった。ベーカーやホイットルセイの影響を受け,日本でも市町村から全国規模に至るまで多くの研究が行われた。日本では自給的農業が主流で,特定の経営部門に特化した農業はみられなかった。そのため,農業の地域区分は複数形態の組み合わせによるものであった。尾留川ほか(1964)によるウィーバー法の適用や,土井(1970)による修正版ウィーバー法の考案が重要な影響を与えた。1970年代には計量革命の波が押し寄せ,桜井(1973)などの研究もみられたが,他分野と比べると斯学に大きな進展をもたらすことはなかった。</p><p> 地域性の相違の形成要因については,主に自然条件の違いで説明されることが多かった。環境決定論的であることから,地帯構成論を取り入れ,生産関係や国民経済,歴史的視点を通じて日本全体の農業生産の配置を明らかにする地域構造論が登場した。江波戸(1960)がその先駆けで,長岡ほか(1978)でひとつの完成形となった。ここでは,加工資本や市場構造,農業政策との関連が考察され,グローバル化の中でその後の研究に大きな影響を与えた。農工間の所得格差が地域間格差に対処するため,農業基本法が制定され,選択的拡大と構造改善が進めらた。この影響で,産地の形成と変化について研究を進め,産地形成が自然条件から脱却したものであることを示した。これには茶(山本1973),養蚕(大迫1975),野菜・花卉(松井1978),酪農(石原1979),果樹(松村1980)などの研究がある。1980年代には,海外の農業に関する研究も増加し,フィールドワークに基づく詳細な成果が発表された。</p>

    DOI: 10.14866/ajg.2024a.0_156

  • 筒井一伸編『田園回帰がひらく新しい都市農山村関係―現場から理論まで―』

    高柳 長直

    人文地理   73 ( 3 )   396 - 397   2021年

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人 人文地理学会  

    DOI: 10.4200/jjhg.73.03_396

    CiNii Articles

  • 2020年学界展望 村落

    高柳 長直

    人文地理   73 ( 3 )   322 - 327   2021年

     詳細を見る

    記述言語:日本語   出版者・発行元:一般社団法人 人文地理学会  

    DOI: 10.4200/jjhg.73.03_322

    CiNii Articles

  • 韓国農村における帰農者の役割―慶尚南道密陽市の事例― 査読あり

    尹堵鉉・高柳長直

    食農と環境   24   53 - 59   2019年11月

     詳細を見る

    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

  • 中国人観光客の日本滞在中の食事に関する研究―団体パッケージツアーの分析を中心として― 査読あり

    董 喆・高柳長直

    農村研究   ( 128 )   64 - 79   2019年03月

     詳細を見る

    担当区分:責任著者   記述言語:日本語   掲載種別:研究論文(学術雑誌)  

全件表示 >>

書籍等出版物 【 表示 / 非表示

  • 日本の農山村を識るー市川健夫と現代の地理学―

    犬井正・高柳長直ほか( 担当: 共著)

    古今書院  2020年01月 

     詳細を見る

    記述言語:日本語   著書種別:学術書

  • 食と農のフィールドワーク入門

    荒木一視・林紀代美・高柳長直ほか( 担当: 共著)

    昭和堂  2019年04月 

     詳細を見る

    記述言語:日本語   著書種別:学術書

  • ルーラル:農村とは何か

    高柳長直,中川秀一

    農林統計出版  2018年09月 

     詳細を見る

    記述言語:日本語   著書種別:学術書

  • キーワードで読む経済地理学

    経済地理学会編( 担当: 単著)

    原書房  2018年06月 

     詳細を見る

    記述言語:日本語   著書種別:学術書

  • グローバリゼーション 縮小する社会

    矢ヶ﨑典隆,山下清海,加賀美雅弘,高柳長直ほか( 担当: 共著)

    朝倉書店  2018年03月 

     詳細を見る

    記述言語:日本語   著書種別:学術書

全件表示 >>

MISC 【 表示 / 非表示

  • 必履修「地理総合」に対する経済地理学界の要望―全ての高校生が学ぶべき経済地理学の成果とは何か?― 招待あり

    三橋 浩志・竹内 裕一・高柳長直

    経済地理学年報   64 ( 3 )   217 - 218   2018年12月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:会議報告等  

  • ハマで「農」を感じる暮らしをしてみませんか

    高柳長直

    地図中心   532   8 - 12   2017年01月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)  

  • 書評:後藤拓也著アグリビジネスの地理学 査読あり

    高柳長直

    地理学評論   88 ( 3 )   294 - 296   2015年05月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:書評論文,書評,文献紹介等  

  • 6次産業の社会的背景と成功へのカギ

    高柳長直

    歴史と地理   683   10 - 18   2015年04月

     詳細を見る

    記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)   出版者・発行元:山川出版社  

    近年社会的に着目されている6次産業化の社会的背景としての日本農業の構造的課題と,京都府和束町の茶産地の取り組みを事例として,6次産業化が成功するための論点を提示した。

  • 農村の6次産業化―期待と論点―

    宮地 忠幸,高柳 長直,中川 秀一

    地理   59 ( 3 )   16 - 23   2014年03月

     詳細を見る

    担当区分:筆頭著者   記述言語:日本語   掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)   出版者・発行元:古今書院  

    6次産業化の概念や政策および現状について解説した。

全件表示 >>

講演・口頭発表等 【 表示 / 非表示

  • 食のメンタ ルマップ―牛肉ブランド認知の地域差― 国際会議

    高柳長直

    日本地理学会2018年春季学術大会  2018年03月 

     詳細を見る

    開催年月日: 2018年03月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  • 六次産業化と農村空間の商品化―京都府和束茶を事例に― 国際会議

    高柳長直・エミ ドウ・木村建斗・竹内重吉

    日本地理学会  2017年03月 

     詳細を見る

    開催年月日: 2017年03月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  • Agriculture in an Urban Context: Policy Barriers faced by Urban Farmers in Vancouver, Canada 国際会議

    Emi DO and Nagatada TAKAYANAGI

    日本地理学会  2016年03月 

     詳細を見る

    開催年月日: 2016年03月

    記述言語:英語   会議種別:口頭発表(一般)  

  • 北京市場における日本醤油の販売品目と流通 国際会議

    董喆・高柳長直

    日本地理学会  2016年03月 

     詳細を見る

    開催年月日: 2016年03月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

  • 中国の条件不利地域における経営農地面積の大規模化の停滞―吉林省長白県を事例として 国際会議

    全勇・高柳長直

    日本地理学会  2016年03月 

     詳細を見る

    開催年月日: 2016年03月

    記述言語:日本語   会議種別:口頭発表(一般)  

全件表示 >>

委員歴 【 表示 / 非表示

  • 日本地理学会   編集専門委員  

    2020年11月 - 現在   

      詳細を見る

    団体区分:学協会

  • 日本地理学会   代議員  

    2020年04月 - 現在   

      詳細を見る

    団体区分:学協会

  • 人文地理学会   代議員  

    2014年09月 - 現在   

      詳細を見る

    団体区分:学協会

  • 日本経済学会連合   評議員  

    2014年06月 - 2018年05月   

      詳細を見る

    団体区分:学協会

  • 経済地理学会   渉外委員長  

    2014年06月 - 2016年05月   

      詳細を見る

    団体区分:学協会

全件表示 >>

社会貢献活動 【 表示 / 非表示

  • さいたま市都市農業審議会会長

    2019年04月 - 現在

産学連携の基本姿勢 【 表示 / 非表示

  • 農村地域や地方都市などにおいて,農業振興,地場産業振興,都市農村交流,むらおこしなどに取り組んできた。

研究の魅力 【 表示 / 非表示

  • 地理的視点からも,食料問題や環境問題を東京農大で学ぶことができます。