論文 - 野口 龍生
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ウシの分娩前後における血漿中ミトコンドリア由来細胞外DNA量の変化と血液成分値との関係 査読あり
野口 龍生, 相澤 拓朗, 岩田 尚孝
日本畜産学会報 91 ( 3 ) 227 - 232 2020年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:公益社団法人 日本畜産学会
<p>血液中には細胞外DNAが含まれる.ミトコンドリアに由来する細胞外DNAはその量が多く測定が容易である.本研究では血液中のミトコンドリア由来細胞外DNAがウシの生理状態によって変動するのかどうかを調べるため,ホルスタイン種の栄養状態が大きく変化する時期である分娩前後の血漿の成分値(遊離脂肪酸(NEFA),トリグリセリド(TG),乳酸脱水素酵素(LDH),およびグルコース)と細胞外DNA量との関係性について検討した.また,黒毛和種およびホルスタイン種を用いて人工授精後の妊娠の可否と授精時の細胞外DNA量との関係を検討した.血漿中のNEFA,TG ,LDH,グルコースおよび細胞外DNA量は,分娩前後で大きく変動した.細胞外DNA量とそれぞれの血漿成分の平均値間で相関を調べると,LDHと正の相関が,TGと負の相関があった.一方で合計14頭の人工授精時細胞外DNA量の結果では,受胎牛と不受胎牛間に有意な関係が認められなかった.</p>
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家畜繁殖研究會誌 66 ( 1 ) 35 - 39 2020年
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:公益社団法人 日本繁殖生物学会
DOI: 10.1262/jrd.2019-100
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褐毛和種における<i>BoLA-DRB3</i>遺伝子の多様性解析 査読あり
西角 光平, 稲永 敏明, 西 明仁, 米澤 隆弘, 野口 龍生, 鳥居 恭司, 今川 和彦, 小林 朋子
獣医疫学雑誌 26 ( 2 ) 108 - 115 2022年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌) 出版者・発行元:獣医疫学会
<p>牛伝染性リンパ腫(Enzootic Bovine Leukosis : EBL)は,牛伝染性リンパ腫ウイルス(Bovine Leukemia Virus : BLV)に起因する牛の悪性リンパ腫である。これまでに,ウシの主要組織適合遺伝子複合体(Major Histocompatibility Complex : <i>MHC</i>,ウシにおいてはBovine Leukocyte Antigen : <i>BoLA</i>)の<i>DRB3</i>領域におけるアリルタイプが感染症の抵抗性や感受性に関連していることが報告されている。褐毛和種は集団規模が小さいという遺伝的な背景から,他の品種と比較して,特定の疾病に対して異なる感受性を示す可能性がある。そこで本研究では,熊本系褐毛和種および高知系褐毛和種において,<i>BoLA-DRB3</i>遺伝子の多様性を解析し,その遺伝的構成を明らかにした。</p><p>褐毛和種184頭の<i>BoLA-DRB3</i>遺伝子のアリルタイピングの結果,熊本系褐毛和種および高知系褐毛和種でそれぞれ16および13種類のアリルが検出された。アリル頻度をもとに褐毛和種の平均ヘテロ接合度の観察値(<i>H</i>o)およびその期待値(<i>H</i>e),さらにそれらの値を用いた集団内の近交の程度を示す<i>F</i>isを解析したところ,両集団間で<i>BoLA-DRB3</i>の多様性が異なることが示された。また,<i>BoLA-DRB3</i>遺伝子のアリル頻度を基に集団間の近交の程度を示す<i>F</i>stを求めたところ,熊本系および高知系褐毛和種の集団は,黒毛和種,日本短角種,ホルスタイン種およびジャージー種の集団との遺伝的距離よりも,フィリピン在来種およびミャンマー在来種の集団との方が近かった。さらに,BLVに感染した際の低プロウイルス量と関連すると報告されているアリルを少なくとも一つ以上保有していた個体の割合は,熊本系褐毛和種においては15.7%(127 頭中20頭),高知系褐毛和種においては63.1%(57頭中37頭)と有意な差が認められた。今後,BLV感染個体ごとに<i>BoLA-DRB3</i>遺伝子の各アリルタイプとプロウイルス量を直接評価する必要がある。また,国内で飼養されている他品種と比較すると,熊本系褐毛和種では感染牛のプロウイルス量が低いとされていることから,当該品種についてはアリルタイプに基づくものとは異なる,別のプロウイルス量制御機構が存在する可能性についても検証していく必要がある。</p><p>以上の<i>BoLA-DRB3</i>遺伝子の多様性やアリル頻度の解析結果から,褐毛和種は和牛の中でも黒毛和種や日本短角種とは違った遺伝的背景を持っており,集団が小さいながらもBLVへ感染した際のプロウイルス量に関連するアリルを保有していることが明らかとなった。今後,褐毛和種においてプロウイルス量と<i>BoLA-DRB3</i>との関連を解析することにより,本品種におけるBLVの感受性を明らかにする必要がある。</p>
DOI: 10.2743/jve.26.108
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Predicting of molecules mediating an interaction between bovine embryos and uterine epithelial cells 査読あり
Tatsuo Noguchi, Takeshi Hayashi, Yuki Inoue, Shunsuke Hara, Koumei Shirasuna, Hisataka Iwata
Journal of Reproduction and Development 68 ( 5 ) 318 - 323 2022年10月
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Kohei Nishikaku, Tatsuo Noguchi, Satoshi Murakami, Yasushi Torii , Tomoko Kobayashi
Journal of Veterinary Medical Science 84 ( 3 ) 350 - 357 2022年
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高受胎を得るためのウシ胚移植技術の開発
野口 龍生
2020年10月
記述言語:日本語 掲載種別:学位論文(博士)
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Xanthan gum and locust bean gum substrate improves bovine embryo development 査読あり
Shunsuke Hara, Sogo Aoki, Miki Nagata, Koumei Shirasuna, Tatsuo Noguchi, Hisataka Iwata
Reproduction in Domestic Animals 2020年
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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Improvement of fertility in repeat breeder dairy cattle by embryo transfer following artificial insemination: possibility of interferon tau replenishment effect 査読あり
Hikari Yaginuma, Natsumi Funeshima, Nao Tanikawa, Motoharu Miyamura, Hideki Tsuchiya, Tatsuo Noguchi, Hisataka Iwata, Takehito Kuwayama, Koumei Shirasuna, Seizo Hamano
Journal of Reproduction and Development 65 223 - 229 2019年
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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The transfer of parthenogenetic embryos following artificial insemination in cows can enhance pregnancy recognition via the secretion of interferon tau 査読あり
Natsumi Funeshima, Tatsuo Noguchi, Yuri Onizawa, Hikari Yaginuma, Motoharu Miyamura, Hideki Tsuchiya, Hisataka Iwata, Takehito Kuwayama, Seizo Hamano, Koumei Shirasuna
Journal of Reproduction and Development 65 443 - 450 2019年
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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血液中のDNAを用いたウシ胎子の性判別 査読あり
野口龍生,相澤拓朗,岩田尚孝
日本胚移植学雑誌 41 19 - 23 2019年
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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Modification of mitochondrial function, cytoplasmic lipid content and cryosensitivity of bovine embryos by resveratrol 査読あり
Abe T, Kawahara-Miki R, Hara T, Noguchi T, Hayashi T, Shirasuna K, Kuwayama T, Iwata H
Journal of Reproduction and Development 63 455 - 461 2017年
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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黒毛和種子牛に発症した遺伝性内水頭症の染色体領域の解明 査読あり
鈴木暁之、佐藤洋一、吉川恵郷、野口龍生、塩谷康生、竹之内直樹、杉本喜憲、渡邊敏夫
日本獣医師会雑誌 60 ( 3 ) 196 - 200 2007年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
特定系統の黒毛和種種雄牛を共通の父とする内水頭症が多発し、これらを分娩した母牛と父牛を用い胚移植技術を活用し、再現試験を行った。また、これら全きょうだいおよび過去に発生した半きょうだい材料を用い、DNA連鎖解析を行い、3番染色体のセントロメア近傍にホモ化した共通領域をみいだし、マーカーMB101とDIK069を用いることで診断が可能となった。また、本症の遺伝様式は、単一常染色体劣勢遺伝様式と判定された。「胚移植による全きょうだい家系の作出および発症牛の病理学的検査を担当」総ページ数229
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日本短角種への胚移植による黒毛和種計画生産支援
野口龍生、坂田健一
平成16年度岩手県家畜衛生年報 34 - 35 2005年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
放牧飼養体系での日本短角種に胚移植技術を応用し、販売価格の高い黒毛和種の計画的生産を試みた。その結果、入牧前にCIDR、エストラジオール製剤、PGF2α類縁体およびGnRH製剤による排卵同期化と胚移植2日前のhCG投与で高い受胎率が得られることが判明した。また、胚移植後牧牛牧区に放牧することで、胚移植による不受胎牛も全て早期に妊娠することが可能であり、農家の経済的負担も少なくすることが可能であった。総ページ数114
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肉用牛増頭に向けた「カシオペアETプロジェクト事業」について
杉澤好幸、佐藤学、藤田茂、杉澤康身、漆田高夫、小川音々、野口龍生、坂田健一
平成16年度岩手県家畜衛生年報 85 - 87 2005年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
日本短角種に黒毛和種受精卵を移植した結果、受胎率は32%であった。このうち同期化処理を行った牛の受胎率は57%であった。この取り組みによって日本短角種育成保留経費を子牛販売で確保できた。また、地域における黒毛和種素牛の保留・改良が推進されることにより、農家所得の向上や地域活性化につながることが示唆され、牧野の有効活用が成された。総ページ数114
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優良種雄牛造成に向けた体細胞クローン牛生産技術の検討 査読あり
児玉英樹、野口龍生、鈴木暁之、福成和博、吉川恵郷
岩手県農業研究センター研究報告(要報) ( 5 ) 81 - 88 2005年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
体細胞クローン牛生産のため再構築胚の発生培地の検討と子牛の生産性を確認すると共に再構築胚の染色体数的異常について検討を行った。その結果、胚盤胞発生率では、血清添加共培養区が無血清非共培養区より有意に高い値となったが、受胎率、流産率に差は認められなかった。クローン牛の在胎日数はAIおよびET産子と比べ延長し、生時体重は重かった。また、再構築胚のほとんどで染色体数的異常が認められ、モザイク様を呈した。総ページ数99
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黒毛和種去勢牛における尿道結石症の陰嚢前方切開による外科的治療法
野口龍生、児玉英樹、菊池雄、小田中誠彰、鈴木暁之、安田潤平、鈴木賢、吉川恵郷
平成14年度岩手県家畜衛生年報 99 - 102 2003年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
黒毛和種去勢牛における尿道結石症の治療方法として、あまり行われていない陰嚢前方を切開することにより閉塞部位へのアプローチおよび栓塞結石の除去方法について検討した結果、栓塞部位へのアプローチの簡便さ、栓塞様式により結石除去には3種の方法が適用され、それぞれ術後は、良好な経過をたどり、ほとんどの症例で肥育期間を満了できた。総ページ数122
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日本短角種繁殖経営における黒毛和種胚移植の導入効果
小梨茂、菊池正、野口龍生、中森忠義、大池裕治
岩手県農業研究センター研究報告(要報) ( 3 ) 109 - 114 2003年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
日本短角種にOvsynchを活用した胚移植と自然交配の組み合わせは実用性が高と判断され、経営収支モデルによる試算の結果、岩手県有種有牛を父とする胚を移植する前提であれば、受胎率が30%以上で経営的なメリットがあることが明らかになった。さらに、受胎率40%の胚移植技術水準であれば、胚移植経費が8万円(胚代含み)以下であれば、県有種有牛以外を父とする胚を移植する場合でも経営的なメリットが期待できる。総ページ数128
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過剰排卵処理法と経腟採卵法の組み合わせによる胚生産の検討
児玉英樹、千葉伸、野口龍生、大和貢、吉川恵郷
岩手県農業研究センター研究報告(要報) ( 3 ) 115 - 120 2003年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
発情後最初の卵胞波でのOPU-IVFは、FSH前処置の有無にかかわらず1~2個/頭の体外胚生産が可能であった。また、SOV-AI後1日目にOPUを実施した結果、SOV成績における正常胚率が向上する傾向を認めた。さらに、OPU卵子は、1時間以内にIVD101内に移し、37℃に保温することで3時間の保存が可能であり、また、10%FCS+HanksTCM199培地内では、野外での卵子輸送に応用可能であった。総ページ数128
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体細胞クローンウシを利用した黒毛和種種雄牛造成の可能性-期間短縮と経済性の検討-
野口龍生、児玉英樹、鈴木暁之、西田清、吉川恵郷
国際シンポジウム クローン家畜とその安全性 ポスター成果選 43 - 47 2003年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
平成14年現在の岩手県での体細胞クローン研究について、まとめた内容であり、主に体細胞クローンウシを活用した種有牛造成について、その期間とコストについて述べたものであり、体細胞クローンウシを産肉検定材料牛として活用した場合、種有牛造成期間は約1.5年短縮でき、検定コストは約5割削減できる見込みである。総ページ数66
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日本短角種におけるウシ筋肉肥大(Double muscling)原因遺伝子の同定とその産肉性 査読あり
鈴木暁之、太田原健二、野口龍生、杉本善憲、田中修一、小松繁樹、吉川恵郷
東北畜産学会報 52 ( 1 ) 11 - 17 2002年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
日本短角種で発生の認められているウシ筋肉肥大(DM)について、その原因遺伝子が既報のエクソン3に存在するnt821(del11)の欠失のみの変異であることが確認したため、この欠損領域を簡易に検出できる診断方法を確立した。この方法で判定した結果、247頭の種有牛のうち30頭がヘテロで保因していることが判明した。産肉調査の結果、DM牛3頭の格付成績は全頭A-1であった。
総ページ数37 -
The timing of fusion and chemical activation in nuclear transfer affects developmental potential of bovine embryos
S. Akagi, S. Takahashi, M. Yokota, T. Noguchi, A. Taniyama, D. Fuchimoto, Y. Izaike
Theriogenology Vol.5 No.1 252 2001年01月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
核移植技術における細胞融合と薬品による複合活性化のタイミングについて検討した結果、レシピエント卵子の成熟培養後、21時間後に電気刺激による細胞融合を行い、その後3時間後にカルシウムイオのフォアとシクロヘキシミドによる活性化を行った区が、その他の24時間後および27時間後細胞融合その後0~6時間後活性化処理を行った区より胚盤胞発生率が有意に高くなった。総ページ数549
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Development of embryos using bovine cumulus cells for nuclear transfer.
S. Akagi、S.Takahashi、T.Noguchi、Hasegawa、M.Shimizu、M.Hosoe,、Y.Izaike
Theriogenology Vol.53 No.1 p208 2000年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
卵丘細胞をドナー細胞として核移植に用いる場合の培養条件を検討した結果、細胞周期のG0/G1期にある細胞率は、体外培養を行わない場合(A区)89.7%、COCの成熟培養後(B区)89.5%、細胞の3日間の体外培養後(C区)76.0%および体外培養で5日間の血清飢餓培養を行った細胞(D区)90.6%であった。これらの細胞をドナーとした場合A区では、融合率、分割率、発生率および胚盤胞の細胞数で、D区との間に有意な差を生じた。総ページ数535
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日本短角種におけるウシ筋肉肥大(Double-muscling)原因遺伝子の変異の同定
鈴木暁之、野口龍生、千葉伸、田中修一
東北農業研究 ( 53 ) 109 - 110 2000年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
日本短角種で発生の認められているウシ筋肉肥大(DM)について、その原因遺伝子が既報のエクソン3に存在するnt821(del11)の欠失のみの変異であることが確認できた。また、原因遺伝子の一部が欠失していれば176bp、正常であれば187bpの断片長になるようにPCRプライマーを組み合わせ電気泳動により判定可能とした。この方法で判定した結果、247頭の種有牛のうち30頭でヘテロ型を示し、保因牛であることが判明した。総ページ数282
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乳質改善のためのスクリーニング検査体制整備
野口龍生、菊地正人
平成8年度岩手県家畜衛生年報 39 - 41 1997年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
乳質改善を、効率的に行うため、乳汁中細菌のスクリーニング検査を各農業協同組合畜産担当者に一任した。このことにより検査から指導までの対応が迅速になった。また、農協担当者が細菌検査を行うことにより、各管内の入室の実態を把握し、さらに培地に発育したコロニーを自らの目で確認することで、感心と意欲が向上した。また、培地を農家に見せることにより、乳質に対する理解が深まり、衛生的搾乳の意識が向上した。総ページ数138
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産後起立不能症が多発した酪農家の発生防止指導
野口龍生、菊地正人
平成7年度岩手県家畜衛生年報 48 - 50 1996年04月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
産後起立不能症が多発した酪農家の発生は、長期に亘る低栄養が原因であると思われ、養分充足率をDCP、TDN共に100%以上となるように指導した結果、BCSが上がり、血中総コレステロール値も正常範囲内となり、その後の発症を認めなくなった。このことによる酪農家の収益を計算すると、搾乳牛1頭当たり1日55.4円の増収が見込まれた。総ページ数146
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岩泉町における牛の肝蛭寄生状況
野口龍生、長内幸一
平成5年度岩手県家畜衛生年報 47 - 50 1994年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
岩泉町では乳用牛においても高率で肝蛭の寄生が確認された。また、ヒメモノアラガイの生息が確認され、調査対象牛の全てで稲藁の給与を受けており、さらに、未熟な堆肥を自家水田に施肥している農家で中卵検出率が高かった。乳用牛で駆虫薬投与群が非投与群より中卵検出率が高率であったが、未投与群では完熟堆肥を施肥している農家が高いためと考えられた。総ページ数155