論文 - 服部 勉
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富士山・吉田口登山道五合目以下における文化的資源のイメージ 査読あり
服部勉・町田怜子・浅田美和・山口善貴ほか
レジャー・レクレーション研究 ( 94 ) 77 - 84 2021年10月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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市街化調整区域における里地里山の土地利用に対する住民意識と行政施策の比較
小島 周作, 田中 伸彦, 町田 怜子, 服部 勉, 麻生 恵
ランドスケープ研究 83 ( 5 ) 633 - 638 2020年03月
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市街化調整区域における里地里山の土地利用に対する住民意識と行政施策の比較(共著) 査読あり
小島周作ほか
ランドスケープ研究 85 ( 5 ) 633 - 638 2020年03月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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東北三県(岩手・宮城・福島)における市民マラソン大会の震災復興事業としての役割 査読あり
松崎淳、服部勉はか
ランドスケープ研究 81 ( 5 ) 595 - 600 2018年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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現代中国の日本庭園の現況・利用・評価に関する研究(共著) 査読あり
趙啓蒙、服部勉ほか
ランドスケープ研究 81 ( 5 ) 461 - 166 2018年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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吉沢八景選定プロジェクトからみる都市近郊の里地里山地域における子ども達の景観認識 査読あり
小島周作、服部勉ほか
ランドスケープ研究 80 ( 5 ) 575 - 578 2017年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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現代中国の桜と花見スポットに関する調査研究 査読あり
謝 茉晗、服部勉ほか
ランドスケープ研究 78 ( 5 ) 455 - 460 2015年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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曖依村荘庭園の構成と意匠に関する復原的考察(共著) 査読あり
正田実知彦,粟野隆,服部勉,鈴木誠
ランドスケープ研究 74 ( 5 ) 379 - 382 2011年03月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
東京に現存する近代庭園の一つ曖依村荘庭園(北区、旧渋沢栄一邸)の庭園構成、意匠について図面・資料・現況調査をもとに復元的に考察し、庭園史上における価値付けや位置づけについて明らかにした。
その結果、本庭園は和洋館並列型住宅としての建物配置を採用し、建物と庭園が調和した明治期を代表する折衷式庭園であること、また崖線部には自然主義的な庭園も併置されていた。更に近代庭園の要素である花壇や温室などの特徴的な要素があったことなども明らかとなった。また飛鳥山という台地上に位置し、眺望や借景を重視した先下がりのにわなど、東京という立地的特徴をも良くあらわしていた。 -
オーストラリアの日本庭園の歴史と現状に関する研究(共著) 査読あり
牧田直子,服部勉,鈴木誠
ランドスケープ研究 74 ( 5 ) 365 - 368 2011年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
豪州にある公共的な28の日本庭園を対象として現地調査を踏まえ、アンケートなどから分析を実施した。その結果28の日本庭園のうち22事例が姉妹都市関係を起因としており、18事例が豪州の要望により造園されていた。豪州の日本庭園の歴史は、萌芽期では、著名な造園家による設計で真正性が高く日豪交流の舞台となっていた。また日豪交流の本格的展開期には、民間企業・自治体間の交流を契機とした日本庭園や、万博の日本庭園を通じて日本文化理解のための土壌ができていった。
今後はこれらを継続してゆくためにも日本の姉妹都市自治体や地域の造園家、あるいは市民を巻き込んだ支援部隊が必要で現地で大事にされている豪州日本庭園を支える人的交流が末永く継続される仕組みが必要と考えられる -
沖縄・多良間島における「トゥブリ」の空間特性とその意味(共著) 査読あり
服部勉,本村長也
造園技術報告集 6 172 - 175 2011年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
沖縄・多良間島における「トゥブリ」の空間特性とその意味を明らかにした。4つの参考資料でトゥブリの数と名称を確認し,現地調査を行った。その結果,トゥブリ(漁労のため繰り返しによって出来た道)の空間特性と意味に関する基本的知見を提示した。1)名称が冠されたものは47箇所,またそのうち8箇所はその存在が危機的状況である。2)海に関する島固有の言葉を中心とした複数の語句の組み合わせによって構成され,トゥブリ付近の場所の特徴を示す意味が冠されていた。3)さらに,10箇所のトゥブリについては,海と密接な祭祀の場所として利用されていることがわかった。
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海外の日本庭園-オーストラリア・ニュージーランドの日本庭園に関する研究- 査読あり
牧田直子、服部勉ほか
日本庭園学会誌 23 77 - 78 2010年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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The Present Situation and Topics of Japanese Gardens in the Middle and Eastern Parts of China (共著) 査読あり
Wenjing Lv, Tsutomu hattori,Ge Deng, Makoto Suzuki, Naoko Makita
The 47th IFLA World Congress, Suzhou, China 2010年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
Since China and Japan normalized their diplomatic relations in 1972, with sister city tie-ups, non-governmental exchanges, group organizations exchanges, and international fairs, many Japanese gardens were created in China, Those gardens play an important role in China-Japan friendship and helping to spreading Japanese culture.
However, some of those gardens have lost their beauty because of problems such as the mismanagement and lack of technology after these were created, This study has summarized the present situation, features and topics of Japanese gardens in middle and eastern parts of China through on-site research in Jiangsu province and Hubei province. -
A Transition of Wanquan Historical Park in Shenyang China (共著) 査読あり
Ge Deng, Tsutomu Hattori,Wenjing Lv, Naoko Makita, Makoto Suzuki
The 47th IFLA World Congress Suzhou,China 2010年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
In the Japanese Colonial Era, stadiums and greenhouses were built for powerful people. After the founding of the People’s Republic of China (1949), Wanquan Park was expanded and it became the Shenyang Zoo in order to study animals. Since the animals had been moved to the new ecology park in the suburbs, the historical value of Wanquan Park became important again. By reconstructing the buildings in the Qing Dynasty and maintaining the waterway, the road and the plants that compose old scenery, the historical landscape has begun to be restored little by little in recent years.
The cultural and the historical value of Wanquan Park have recently been reappraised. There is new interest and value in the idea of preserving the park and the old scenery. This is an important subject and new opportunity for Shenyang city to show itself as a historical and cultural ancient city. The historical roles of landscape heritages, including the historical park, have gained new cultural value. -
中国・瀋陽市におけるランドスケープ遺産の現状分析(共著) 査読あり
鄧舸,服部勉,進士五十八
東京農業大学農学集報 54 ( 2 ) 2009年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
歴史・文化・自然的なランドスケープ遺産を多く包含する中国・瀋陽市を対象地としてリストアップ化を行い,その分布,時代,保全の三つの側面から特徴を分析した。その結果,瀋陽市には2008年現在,146件のランドスケープ遺産が確認され,その内訳は歴史系ランドスケープ遺産87件,文化複合系53件,自然系6件となった。瀋陽市の都市中心部は歴史系遺産と一部の文化複合系遺産が集中し,郊外には文化複合系,自然系が散在するという分布の特徴が見られた。
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皇居新宮殿の造園設計と施工(共著) 査読あり
細井さと子・服部勉・鈴木誠
造園技術報告集 ( 5 ) 2009年02月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
1968年に完成した皇居・新宮殿造営の公式記録である『宮殿造営記録』を参考にしつつ、この「記録」に記載の少ない造園設計と施工について論述を実施した。新宮殿造営から2008年は40年をむかえ、この造営に係わった方々はごくわずかになっている。そこで、記述の少ない造園設計・施工について、各種文献に散見される造園関連記事、当時の担当者の一人であり造園関係者として中心的役割を果たした元宮内庁庭園課長、国方島夫氏が作成し保管していた宮殿造営時に作成した設計施工メモ、ならびに国方氏の記憶(インタビュー記録) をもとに、新宮殿造営における造園設計と施工について論述したものである。
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山口県萩地方に見られる石組「懸石」の構成手法と造園的意味(共著) 査読あり
服部勉,廣兼基
日本造園学会 造園技術報告集 ( 5 ) 126 - 129 2009年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
萩市を中心とした地域に懸石がどの程度存在しているかを調査した結果、山口県内には23庭園に32組の懸石と思われる石組が確認された。石組手法としての懸石の特徴としては、一石がもう一石または二石に懸かるように組まれるものが多く、他の石に付帯して組まれる変形や石組中央部にトンネル状の空間を有していることが共通として見られた。また天端が水平、二石組はL字型の石材が多く使われていた。庭園の作庭時期からみた懸石の出現時期は、少なくとも江戸末期には出現していたと推定することが現状では妥当と考えられるが、懸石が後代に追加されている事例も少なくないと考えられる。懸石のモチーフは、日本海に浮かぶ島々や沿岸の海食洞両者の構成に極めて良く似ており、懸石は、自然の造形美を日本古来の石組表現で縮景的に示したものとも考えられた。
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A Comparison Stdy on Landscape Heritage in Japan and China(共著) 査読あり
Deng Ge,Tsutomu Hattori,Isoya Shinji
中国風景園林学会、日本造園学会、韓国造景学会 188 - 193 2008年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
As a result, the conservation of landscape heritage in Japan continued to strengthen, and not only the specific landscape heritage but the daily environment came a subject to be protected. In terms of the natural landscape heritage in China, it is considered that the protection and restoration of natural environment should be strengthened as well as the daily environment. These three landscape heritage systems should be preserved simultaneously. This study only compares the country-level legal system in Japan and China. Because of the difference between the Japanese and Chinese political system, it is necessary to clarify the condition of the local self-governing body in provinces in Japan and city governments in China in the future.
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The research on the view of landscapearchitecture of NAGAOKA Yasuhei(共著) 査読あり
HATTORI Tsutomu,AIDA Yukinori,TOMITA Shuhei
中国風景園林学会、日本造園学会、韓国造景学会 66 - 71 2008年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
In this research, NAGAOKA Yasuhei (1842-1925) concept of landscape architecture (park and garden) was analyzed, examined from three materials and field survey.
1) The book, Sotei Nagaoka Yasuhei Ou Zoutei Ikou (edited by INOSHITA Kiyoshi is Nagaoka’s pupil), published in 1925 after his death.
2) The article, Zoutei Zatsudan written by him in 1905 for the magazine, Nihon Engei Kai Zasshi,
3) 31 drawings and 40 newspapers of his personal memento.
4) Field survey of existing landscape architectural space
Consequently, his view of landscape architecture is not just a pursuit of Western European landscape architecture that is imitated from Western European design and composition. After recognizing the configuration of old Japanese pleasure resorts, and a traditional techniques and an element in Japanese garden, it became clear the intention of his landscape architectural design was based on emphasizing a convenient, public and social natural atmosphere for general public. -
山形県庄内地方の地主による救済事業庭園の成立過程とその社会政策的側面(共著) 査読あり
齋藤裕幸,進士 五十八
ランドスケープ研究 68 ( 5 ) 385 - 388 2005年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
山形県庄内地方には、凶作時の窮民化した小作人や、冬期の失業者の救済を目的として作庭された、大地主たちの庭園(以下、救済事業庭園)が6庭園存在した。そこで、本研究は山形県庄内地方の救済事業庭園が、救済事業という社会政策上どのような意味を有して成立し得たかを明らかにした。その結果、救済事業庭園が成立した要因として_丸1_地主の作庭への憧れ_丸2_救済事業の必然性_丸3_雪国という作庭環境の3点に集約された。そして、救済事業庭園の有する意味として、作庭工事においては、小作人や港湾労働者の「雇用機会の増大をもたらす」という社会政策的側面が、作庭においては「雪国」という地域条件の活用という造園学原論的意味が存在していたと言える。
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正岡子規の庭園観・植物観と子規庵庭園(1894-1902)の図上復原(共著) 査読あり
古山 道太, 服部勉、進士 五十八
ランドスケープ研究 68 ( 5 ) 2005年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
子規庵庭園(都史跡・台東区根岸)は明治の俳聖正岡子規が明治27年(1894)から明治35年(1902)に脊椎カリエスで亡くなるまでの約9年間を過ごした邸宅に付随する庭園である。本研究では、子規の随筆・俳句・和歌・新体詩・絵画・書簡、門弟等の回想記、庭園の古写真・絵図の計398点の分析から本庭園に存在していた植物・施設の種類・形状・位置・存在期間を明らかにし、更に子規生前(1894-1902)の庭園景観を再現した平面図を1年毎9枚作成した。結果、本庭園は3つの時代に区分され、それぞれ異なった庭園景観が見られた。又、庭園景観の変化には子規の病状の進行と、それに伴う視界の変化が大きく関係しているという推論を得た。
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旧岩崎邸庭園(1900年頃~1945年)の構成と意匠(共著) 査読あり
粟野隆,服部勉,進士五十八
ランドスケープ研究 66 ( 5 ) 2003年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
1900年頃~1945年における旧岩崎邸庭園は、洋館前の芝生を主体とした芝庭の主庭、和館前の書院庭、和館内の坪庭、邸宅の表門から馬車回しに至るアプローチ部分の前庭、敷地南端部の花壇園地の大きく4ゾーンから構成され、特に主庭である芝庭は東京の明治期庭園の特徴を色濃く反映していることが分析された。また和洋併置の建物同様に庭園にも和洋の景観軸が存在していることも明確となった。
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明治期東京における庭園空間の成立と構成(共著) 査読あり
粟野隆,服部勉,進士五十八
ランドスケープ研究 65 ( 5 ) 379 - 382 2002年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究は、明治期東京の邸宅庭園を対象として、明治期の地形図を中心に庭園空間の成立形態、立地・構成の2つの側面から分析を行った。その結果、以下の3点が明らかとなった。江戸期の武家地を前身とし、明治期には江戸期の土地の区画に改変を伴いつつも、その立地形態は江戸期の庭園を継承した可能性が高いこと、立地形態は、3類型(崖線型・台の端型・平地型)に大別され、眺望(崖線型・台の端型)、池(崖線型)など、東京の地形状況(地域性)を十分に活用した庭園が多数確認できたこと。多くの庭園には、共通して芝生が多数利用されており、「芝庭」が庭園構成の中心的な役割を担っていたこと。pp.379-382
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多摩ニュータウンの開発年代の相異による原地形の保全率・形状の変化に関する分析(共著) 査読あり
山本庸介,服部勉,進士五十八
ランドスケープ研究 65 ( 5 ) 885 - 860 2002年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
多摩ニュータウンを対象に,開発年代の相異による原地形の保全率と形状の変化を分析した。その結果各地区の開発年において,地区面積の約8%にあたる114.3ha(51箇所)に原地形が残存し,この内108.1ha(45箇所)は公園や緑地保留地区として保全・保留されていた。また,1990年前後の開発においては,計画当初('70年代)と比べ,複合的な地形の形状での残存,保全率の増加等が明らかとなった。以上から,特に後年の開発では,原地形のポテンシャルが活かされ,多摩丘陵の起伏ある地形が公園として保全される傾向が伺えた。
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Investigation about the Present Landscape Inheritance Condition in Edo and Tokyo(共著) 査読あり
山口章,服部勉,進士五十八
Journal of The Japanese Institute of Landscape Archi- tecture,Inter- national Edition ( 1 ) 160 - 163 2000年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
江戸・東京のランドスケープ遺産、特に江戸期の武家屋敷の庭園遺構の現況を調査し、リスト化をはかるために、当時の所有者、現況、所在地、残存状況、立地、文化財指定の有無の6項目から整理し、最終的にはランドスケープ遺産としての価値づけを行い、更に江戸期の庭園遺構が残存する可能性が高い大使館についても併せて調査を行った。その結果55件の江戸期の庭園遺構が確認でき、修復・復原によっては東京のランドスケープ遺産として十分に利活用できると考えられるが、大半の庭園遺構は改変・不十分な管理形態のため、これらの遺構の多くは都市化の進む東京においては危機的状況にあることを指摘した。
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Social Role and Meaning of Hakusan Park in Niigata,Japan(共著) 査読あり
藤田桂介,服部勉,進士五十八
Journal of The Japanese Institute of Landscape Archi- tecture,Inter- national Edition ( 1 ) 156 - 159 2000年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
明治五年に造成された新潟・白山公園を対象として、その変遷過程を利用状況と施設、社会情勢、周辺環境から分析した。その結果白山公園の変遷過程は、新潟の名所次代、社会性獲得の時代、公園の多機能化の時代、名所性喪失の時代、名所性復活の時代の6つに区分することができた。また白山公園は社会情勢に大きく影響を受けながらも昔の名所性を現在まで継承し、ダイナミックに変遷していることも明らかとなった。
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Design and Style Feature of “Lawn Garden”in Meiji Era(共著) 査読あり
粟野隆,服部勉,進士五十八
Journal of The Japanese Institute of Landscape Archi- tecture,Inter- national Edition ( 1 ) 76 - 79 2000年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
明治庭園を詳述した『名園五十種』に掲載された「芝庭」を有する29庭園を対象として、その意匠について考察した。その結果「芝庭」は広大でなだらかなアンジュレーションを持つ芝生地、ゆるやかで曲線の園路、芝生に対し図となった前景植栽、鮮やかな芝生と好対照を成し庭園景の地として深い緑を創出すした背景植栽、芝生地に点在された捨石の大きく5つの要素によって成立していることを明らかとした。また各要素の形態・配置の相互関係から芝庭の空間的主題は開放性、絵画性、曲線性、優美性の5点に特徴があると考えられた。
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Topographic Location and Spatial Composition of Meiji Gardens(共著) 査読あり
杉浦義隆,服部勉,粟野隆,進士五十八
Journal of The Japanese Institute of Landscape Archi- tecture,Inter- national Edition ( 1 ) 108 - 111 2000年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
明治時代の132箇所の住宅庭園を対象に立地と空間構成の類型化を試みた。その結果、立地は段差型、台地型、平地型の3つに分類され、更に庭園構成は、池、築山、芝生地という3つの要素が抽出された。特に132庭園中、約6割に芝生が使用されており、明治時代において芝庭が特筆すべき一様式を形成していたことが数量的に立証された。
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The meaning of a Historical Sightseeing Spot Jyu ni Sou in Nishi Shinjuku,Tokyo(共著) 査読あり
フエルナンド・イグレシアス、進士五十八
Journal of The Japanese Institute of Landscape Archi- tecture,Inter- national Edition ( 1 ) 152 - 155 2000年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
東京・西新宿にある十二社は『江戸名所図会』をはじめ多くの地誌に登場する江戸時代の名所の一つであった。西新宿のイメージ調査においても新宿中央公園内にある熊野神社を挙げる市民が多く、西新宿の歴史性に注目していることが伺える。以上の調査を踏まえ、絵図・地誌などの文献調査をもとに、江戸時代から現代にかけて名所から公園へと変遷をとげた西新宿・十二社の名所としての背景と変遷を歴史的に解明し、実際の都市計画においては場としての歴史的背景を踏まえたデザインを考慮する必要性があることを指摘した。
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Aspect of Private Gardens Open to the Public under the National Gardens Scheme in England and Wales(共著) 査読あり
相田明,服部勉,進士五十八
Journal of The Japanese Institute of Landscape Architecture,International Edition ( 1 ) 9 - 12 2000年09月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
英国のイングランドとウェールズで活動している慈善団体であるナショナル・ガーデンスキームによって公開されている個人庭園に関する特徴・要素など合計11項目を整理・分析した。その結果総計3785庭園が抽出され、特に南・南東と中央イングランド地域に多く分布していた。1927年以来、この活動が継続している理由は、多様な公開タイプ、公開方法プログラムによって運営されていることが明らかとなった。
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Geometrical analysis of paved stones in Japanese gardens(共著) 査読あり
竹内康,中原慎二,服部勉
Journal of The Japanese Institute of Landscape Architecture, International Edition ( 1 ) 96 - 99 2000年09月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
日本庭園に敷設してある飛石・敷石といった舗石の配置に関する構造特性を数値化して捉えることを目的とし、小石川後楽園、六義園の画像データをもとに舗石の幾何学特性を測定・解析した。その結果飛石や敷石に使用されている石の長軸方向の配列は歩行方向に対し直角方向に卓越し、それぞれの舗装スタイルでの舗石は集中して配置される範囲を有することが明らかとなった。
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Definition of “Open Garden” and case studies in Japan(共著) 査読あり
相田明,服部勉,進士五十八
Journal of The Japanese Institute of Landscape Architecture,International Edition ( 1 ) 188 - 191 2000年09月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
日本における「オープンガーデン」という言葉は多様な観点から5つに大別されていたが、その理由としては、オープンという開放感とガーデンという流行性が合致し、現代人の語感として心地よいことに起因していると推定した。また3つのオープンガーデン団体の活動事例分析、団体代表者に対するアンケートの結果、活動はガーデニングの延長と位置付けてはいるものの、地域景観への貢献など、公益性を考慮している団体も見られた。また問題点としては、運営事務の負担増、社会における認知度の低さ、プランバシーの確保などがあげられた。
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旧岩崎久彌本邸庭園の造園史的研究(共著) 査読あり
粟野隆,服部勉,進士五十八
東京農業大学農学集報 45 ( 1 ) 77 - 87 2000年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
旧岩崎久彌本邸庭園の変遷過程は庭園の性格上の相違から和風庭園期(江戸期の大名庭園から明治期の大邸宅の和風庭園)、和洋折衷庭園(芝庭)期(明治期の財閥・華族の造営した和洋折衷庭園)、広場・遺構期(建物の広場、庭園の跡地)とダイナミックに変遷していることを明らかにした。また江戸期に起源を持つ大名庭園を基に造営された華族邸宅の庭園という江戸・東京の庭園の連続性、和洋折衷式の芝庭という明治期の庭園様式など、後世に継承されるべき造園史的価値を有していたことが検証された。
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数量的分析による日本庭園構成の特徴について(共著) 査読あり
服部勉,進士五十八
中日韓風景園林学術検討会論文集 15 - 23 1999年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
形率分析にみる日本庭園の空間構造の類型化、構成要素の密度分析による日本庭園の形態構造、園路曲率、景観変化のリズムにみる日本庭園の空間構成についてまとめた。
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『水戸様小石川御屋敷御庭之図』の考察を中心とした小石川後楽園の庭園構成について 査読あり
服部 勉
東京農業大学農学集報 44 ( 1 ) 19 - 29 1999年05月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
『水戸様小石川御屋敷御庭之図』は、小石川後楽園の庭園成を彩色によって描いた絵図であり、本園の庭園史上極めて貴重な資料と言える。図中には本園の中心的観賞施設として名高いものの、その詳細が不明確であった 「長橋」を始め、「福禄堂」、「音羽の滝」といった現存しない庭園施設が記されていること。また現存の「蓬莱島」の西側にはかつては橋で結ばれた砂洲状の島が連 なり「三保崎」、「蘇鉄山」といった名称が付されていた場所が存在したこと。 図中の施設により、本図に描 かれた庭園構成は元禄16年(1703)以前と考えられ、現存する本園の絵図としては最古に属するものであることなどが明らかとなった。
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小石川後楽園、六義園における園路のレベル変化に関する調査研究(共著) 査読あり
服部勉,秋元剛,進士五十八
東京農業大学農学集報 43 ( 4 ) 230 - 236 1999年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
小石川後楽園、六義園を対象としレベル変化(高低差)について分析・検討した結果、①2庭園のレベル差は共に約12mであったこと、②レベルの変化点は、園路長のおよそ1/3、2/3の地点に顕著にあらわれること③2庭園におけるレベル変化は距離の積分によって示される変化量に高い相関が認められ、2庭園におけるレベルの変化の増加傾向は一定でありレベル変化は全体の距離配分の中で一定の傾向を持つことを定量的に明らかにした。
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東京都目黒区・旧西郷従道邸庭園に関する造園生活史的研究(共著) 査読あり
鹿野陽子,服部勉,楊舒淇,仲田茂司,進士五十八
ランドスケープ研究 61 ( 5 ) 389 - 394 1998年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
東京都・目黒区にある旧西郷従道邸庭園の変遷を所有者 、庭園の利用、構成など生活史的点から考察し、庭園成立期(豊後岡藩中川家抱屋敷時代)、庭園整備・充実期(西郷家時代)、庭園破壊期(国鉄その他)の3 つの時代区分に整理し、各時代の庭園の特徴などを明らにした。
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乳幼児連れの母親の公園利用実態からみた公園デビューに関する一考察(共著) 査読あり
大野正人,服部勉,進士五十八
ランドスケープ研究 61 ( 5 ) 785 - 788 1998年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本調査は,公園デビューという社会現象の実態把握を行なうため,世田谷区内の3つの街区公園とそこを利用する乳幼児連れの母親を対象とし,20項目のヒアリング調査を中心に考察を行なった。その結果,(1)公園を利用する母親は,コミュニケーションの度合などから,a.固定グループ型,b.不特定グループ型,c.非グループ型,d.寄り道型,a',育児サークル型,b',児童館型,e.公園放浪型,f.ファミリー型の8つに類型区分されたこと,(2)公園における類型区分の割合を決定する要因としては,第一子率,公園の立地環境,規模の違いによる母親の認知度が大きな影響を与えていることが明らかとなった。
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Characteristics of Hama-Rikyu Garden as a Waterfront Garden of Tokyo(共著) 査読あり
服部勉,進士五十八,鈴木誠
Landscape Science and Architecture, Reseach for the Landscape of Waterfront 69 - 70 1997年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
東京ウォーターフロント部立地庭園としての浜離宮庭園のの構成、特に景観破壊問題について述べた。
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Characteristics of the Site and Design of Shioiri-style Japanese Garden on Sumida-gawa Rever,Tokyo(共著) 査読あり
鈴木誠,服部勉,進士五十八
Landscape Science and Architecture, Reseach for the Landscape of Waterfront 67 - 68 1997年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
隅田川沿川の潮入庭園の分布と特質について述べた。
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Characteristics and Contemporary Significance of Waterfront on Megalopolis(共著) 査読あり
進士五十八,服部勉,鈴木誠
Landscape Science and Architecture, Reseach for the Landscape of Waterfront 51 - 54 1997年11月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
人工巨大都市東京におけるウォーターフロントの景観的特質と現代的な意義について現状の課題や歴史的背景を踏まえて述べた。
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浜離宮庭園における鴨場についての研究(共著) 査読あり
服部勉,進士五十八
造園雑誌 57 ( 5 ) 1 - 6 1994年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
浜離宮庭園に現存する庚申堂鴨場、新銭座鴨場を主たる対象として、鴨場の成立時期や形態野変化、鴨場の景観などを歴史的に考察し、浜離宮庭園における鴨場と庭園との関係について考察した。
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江戸期浜離宮庭園における造園構成についての研究(共著) 査読あり
服部勉,進士五十八
東京農業大学農学集報 38 ( 4 ) 323 - 334 1994年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
服部勉・進士五十八 浜離宮庭園の造園構成が1650年代の成立時期から現在までにどのように推移したかを歴史的に考察し、各時代に おける造園構成上の特徴や主要施設の平面構成や意匠を明らかにした。
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江戸期浜離宮庭園における回遊利用の図上復原についての研究(共著) 査読あり
服部勉,進士五十八
造園雑誌 54 ( 5 ) 25 - 30 1991年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究は,将軍家斉,家慶の在世中,浜御殿庭園を訪問した徳川寔子など4例の回遊利用の行動について『千世の浜松(1826年)』などの訪問記録,史料をもとに,浜離宮庭園現況図に図上復原を試みたものである。図上復原の内容は,(1)回遊ルート,(2)庭園各部での滞留時間,(3)各ポイントにおける利用行動等で,利用状況を復原してみることによって,江戸期回遊式庭園がどの様に利用されていたかを明かにすると同時に今後,本庭園の復原事業の実施に資することとしたい。利用復原の結果と現況利用の比較から現存しない庭園施設が休息・眺望など回遊利用の上で重要な役割を担っていたことが明かとなった。
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浜離宮庭園の生活史的研究(共著) 査読あり
大多和美佳,服部勉,進士五十八
東京農業大学農学集報 35 ( 1 ) 43 - 57 1990年08月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
浜離宮庭園の成立から現在までの約340年間を空間史 (地割・意匠など)、生活史(利用・運営など)に分類 して詳細に検討し、庭園の性格や機能の傾向分析と時代区分により、浜離宮庭園の変遷過程を明らかにした。