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武生 雅明 (タキユウ マサアキ) TAKYU Masaaki 教授 |
学内職務経歴 【 表示 / 非表示 】
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東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 講師
2003年04月 - 2009年09月
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東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 准教授
2009年10月 - 2013年03月
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東京農業大学 地域環境科学部 森林総合科学科 教授
2013年04月 - 2017年03月
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東京農業大学 地域環境科学部 地域創成科学科 教授
2017年04月 - 現在
論文 【 表示 / 非表示 】
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長野県小谷村の山間地域における景観構造の変化が生物群集の種組成に与える影響
南 智大, 武生 雅明
保全生態学研究 30 ( 1 ) 69 - 81 2025年05月
記述言語:日本語 出版者・発行元:一般社団法人 日本生態学会
<p>山間地域の農村集落において、耕作放棄による農地の減少と、伝統的な土地利用の消失による景観構造の不均質性の低下を促進する要因を明らかにするとともに、景観構造の変化が集落の生物群集の種組成に与える影響について、複数分類群間で比較することを本研究の目的とした。長野県小谷村の隣接する2地域において耕作放棄の進行程度が異なる20集落を対象に、鳥類、チョウ類、地表徘徊性甲虫類、植物の種組成を集落間で比較した。GLM解析により1950年代から現在にかけての農地の減少と景観の不均質性(景観のシャノン多様度指数)の低下には、家屋数(労働力)と年間の総日照量(作物の生産性)が有意に影響していることが示された。こうした景観構造の変化が各分類群の種組成に明瞭に影響していることがNMDS解析により確認された。年一化性チョウ類の個体数の増加に寄与することがGLM解析により示されるなど、特に生物群集の機能的組成の決定に景観構造の変化は有意に影響していた。このように山村集落の存続に影響するような自然的要因と社会・経済的要因に応じて、景観構造の変化程度が異なり、景観構造の変化が生物群集の種組成や機能的組成の成立に影響していることが明らかになった。</p>
DOI: 10.18960/hozen.2406
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森脇 大樹, 中島 一豪, 岡野 武琉, 仲摩 駿佑, 駒田 夏生, 武生 雅明
植物研究雑誌 100 ( 2 ) 154 - 157 2025年04月
記述言語:日本語 出版者・発行元:植物研究雑誌編集委員会
<p>沖縄県石垣島の海岸草原において,ビロードキビの品種ラシャキビ <i>Urochloa villosa</i> f. <i>glabriglumis</i> を確認した.沖縄県石垣島においては確実な記録のある 1977 年から 47 年ぶりの記録となるため報告する.</p>
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Rediscovery of Crotalaria calycina (Fabaceae) after 47 years on Ishigaki Island, Japan
34 ( 1 ) 23 - 30 2025年
記述言語:英語 出版者・発行元:日本熱帯生態学会
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<i>Torenia benthamiana </i>Hance (Linderniaceae) Collected on Ishigaki Island, a New Record for Japan
Yamazaki Kaito, Moriwaki Hiroki, Komada Natsuki, Nakajima Kazuhide, Okamoto Ayuki, Okano Takeru, Nakama Shunsuke, Ohara Yuta, Takyu Masaaki
Acta phytotaxonomica et geobotanica 76 ( 3 ) 265 - 270 2025年
記述言語:英語 出版者・発行元:The Japanese Society for Plant Systematics
<i>Torenia benthamiana </i>Hance (Linderniaceae), found growing wild in a semi-natural grassland on Ishigaki Island, is the first record for this species in Japan. We here provide a Japanese name for this species ‘Nanto-urikusa.’
DOI: 10.18942/apg.202513
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植生帯境界域における森林動態と樹木の空間分布パターン
吉田 光翔, 吉田 圭一郎, 武生 雅明, 磯谷 達宏
日本地理学会発表要旨集 2024s ( 0 ) 198 2024年
記述言語:日本語 出版者・発行元:公益社団法人 日本地理学会
<p><b>I はじめに</b></p><p>近年,気候温暖化に伴う植生帯の移動が空中写真判読や分布予測モデルによって報告されている.その一方で植生帯移動には地域差があり,実際の植生帯移動はモデルによる予測とは移動の方向や速度が異なることが指摘されている.これは種組成や立地条件によって植生帯境界域の森林動態が異なるためだと考えられ,植生帯境界域における森林動態について研究の蓄積が必要である.</p><p>植生帯境界域では生育形の異なる樹種が混交林を形成していることから,構成樹種間の競合関係が森林動態に強く影響を与えていることが予想される.樹木は種間・種内競争のような生物的要因と地形や土壌といった非生物的要因の影響を受け,空間的に不均質な分布パターンを取ることが知られている.したがって,樹木個体の分布パターンから構成樹種間の競合関係を推測することが期待される.</p><p>そこで本研究では,暖温帯常緑広葉樹林―冷温帯落葉広葉樹林の境界域に位置する函南原生林において17年間の長期森林動態を明らかにした.また常緑広葉樹と落葉広葉樹の競合関係を明らかにするため,樹木個体の空間分布の解析を行った.</p><p><b>II 調査地と手法</b></p><p>調査地は箱根外輪山の鞍掛山の南西斜面に広がる函南原生林(223 ha)である.林内は標高傾度に沿って常緑広葉樹林(アカガシが優占)から落葉広葉樹林(ブナやイヌシデが優占)へと推移する植生帯境界を成している.</p><p>函南原生林内の標高700 m付近の北向き斜面に1 haの方形区を設置し,2005~10年と2014~15年,2020年に胸高直径(DBH)が5 cm以上の個体を対象として毎木調査を実施した.2022年にはDBHが2 cm以上の個体について同様の調査を実施し,樹木の空間分布を解析するため,根元位置を記録した.取得したデータを用いて,非定常ポアソン過程に基づくRipleyのL関数を算出して樹木の空間分布の解析を行った.</p><p><b>III 結果と考察</b></p><p>函南原生林の植生帯境界域では17年間で落葉広葉樹の個体数は減少し,胸高断面積合計も減少していた.樹種別では常緑広葉樹のアカガシは継続的に更新してきた一方で,主要な落葉広葉樹(ブナ,ケヤキ,ヒメシャラ,イヌシデ)はほとんど更新が進んでいなかった.これらの結果は,植生帯境界域が常緑広葉樹の優占する森林へと変化しつつあることを示唆している.RipleyのL関数によれば,大きなサイズクラスの常緑広葉樹と相対的に小さな落葉広葉樹とは互いに排他的な分布傾向になっていた.これは,函南原生林の植生帯境界域における常緑広葉樹と落葉広葉樹との競合関係では常緑広葉樹が相対的に優位になっており,落葉広葉樹の空間分布を既定する要因となっていることを示している.また常緑広葉樹と落葉広葉樹との種間競争は,函南原生林の植生帯境界域における長期的な森林動態に影響を及ぼしており,落葉広葉樹林から常緑広葉樹林への植生変化を引き起こしている可能性があると考えられた.</p>
書籍等出版物 【 表示 / 非表示 】
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関岡 東生 , 市川 隆, 今井 伸夫, 上原 巌 , 江口 文陽 , 大林 宏也, 武生 雅明, 橘 隆一, 田中 恵, 辻井 寛, 堀内 正樹, 前川 洋平, 宮澤 紀子, 本橋 慶一, 桃井 尊央, 矢部 和弘, 山崎 晃司, 吉野 聡( 担当: 分担執筆)
家の光協会 2023年 ( ISBN:9784259518752 )
記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書
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図解知識ゼロからの林業入門
武生雅明(関岡東生監修)( 担当: 共著 , 範囲: 第2章9, 題名「樹木とは何か?」、樹木の定義について解説した。)
家の光協会 2016年11月 ( ISBN:978-4-259-51863-9 )
総ページ数:189 担当ページ:54-55 記述言語:日本語 著書種別:一般書・啓蒙書
林業技術の解説書
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新版地域環境科学概論
武生雅明(東京農業大学地域環境科学部編)( 担当: 共著 , 範囲: 4.1 題名「地域を捉える科学」)
理工図書 2014年04月 ( ISBN:978-4-8446-0825-7 )
総ページ数:278 担当ページ:165-172 記述言語:日本語 著書種別:教科書・概説・概論
地域環境科学の学問体系と方向性について記した地域環境科学概論の教科書
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平成25年屋久島世界遺産地域における森林動態モニタリング調査業務報告書
武生雅明・相澤南美(日本自然保護協会編)( 担当: 共著 , 範囲: 題名「スギ林における30年間の動態」、スギ自然林での30年間の森林動態についての調査報告を行った。)
環境省九州地方環境事務所 2014年03月
総ページ数:94 担当ページ:21-34 記述言語:日本語 著書種別:調査報告書
屋久島の原生自然環境保全地域における30年間の生態系モニタリング調査報告書
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Co-benefits of sustainable forestry
Takyu M., Matsubayaashi H., Wakamatsu N., Nakazono E., Lagan P., Kitayama K. (Kanehiro Kitayama ed.)( 担当: 共著 , 範囲: 6章、題名「Guidelines for establishing conservation areas in sustainable forest management: Developing models to understand habitat suitability for orangutans」, 特に大型哺乳類(オランウータン)の保護区域策定手法について研究した成果を解説した。)
Springer 2013年01月 ( ISBN:978-4-431-54140-0 )
総ページ数:161 担当ページ:113-128 記述言語:英語 著書種別:学術書
熱帯生産林において、持続可能な林業経営を成立させつつ生物多様性を保全する方法について研究した成果を解説した。
MISC 【 表示 / 非表示 】
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自然再生における農の役割と課題. 招待あり
武生雅明
グリーンエージ 530 6 - 9 2018年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:記事・総説・解説・論説等(商業誌、新聞、ウェブメディア)
その他教育活動及び特記事項 【 表示 / 非表示 】
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大学講義のためのプレゼン教材 生物多様性の未来に向けて
2007年12月
生物多様性に関する理論、現状、保全策について講義するためのプレゼンテーション教材を開発し、CD-ROM版を発行した(発行 総合地球環境学研究所)
社会貢献活動 【 表示 / 非表示 】
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神奈川県自然環境審議会委員
2017年06月 - 現在
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小谷村総合戦略審議会委員
2016年12月 - 現在
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神奈川県森林審議会委員
2013年06月 - 現在
神奈川県の森林行政について審議する
研究の魅力 【 表示 / 非表示 】
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地域の環境を保全するには、その地域の生態系を知ることが大切です。保全生態学研究室では地道なフィールドワークにより生物の生き様を調べ、生態系の仕組みを解明していくことを目指しています。