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メタン発酵消化液の施用による土壌からの温室効果ガス発生
藤川智紀、中村真人、柚山義人
平成19年度農業土木学会全国大会 2007.08 農業農村工学会
Event date: 2007.08
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:島根県 島根大学
消化液施用による温室効果ガス発生量の変化を明らかにすることを目的に現場試験をおこなった.圃場内に2本の直線上の10点の測定点を配置し,一方に消化液を散布した.消化液を施用するとN2O,CO2の発生量が大きくなり,CH4の吸収量は小さくなった.一方,表層土壌の乾燥密度は消化液を施用すると小さくなった.これら物理性の変化は約2ヶ月維持された.
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メタン発酵消化液を施用したモノリスライシメータにおける亜酸化窒素発生と窒素の溶脱
中村真人、藤川智紀、柚山義人、前田守弘、太田健、森淳、山岡賢
日本土壌肥料学会2006年度年次大会 2006.09 日本土壌肥料学会
Event date: 2006.09
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:秋田県 秋田県立大学
畜産ふん尿のメタン発酵で生じる消化液を施用した畑からの大気への亜酸化窒素発生量と地下水への窒素の溶脱量を,不撹乱土壌充填ライシメータ(モノリスライシメータ)で栽培試験を行い,測定した.その結果,大気への亜酸化窒素発生量は化成肥料と消化液でほぼ同量であることが明らかになった.測定期間が短かったため,土壌試料採取時に元々含まれていた窒素の溶脱の影響が大きく,溶脱に関してはまだ明らかにならなかった.
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農地の持続性評価基準に関する検討
藤川智紀、柚山義人、中村真人、清水夏樹、山岡賢
平成18年度農業土木学会資源循環研究部会研究発表会 2006.09 農業土木学会資源循環研究部会
Event date: 2006.09
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:神奈川県 パシフィコ横浜
農地から作物,大気,水域への物質移動が作物収量と環境負荷に与える影響をまとめ,農地の持続性の評価基準を整理した.実際の農業へこの評価基準を適応することを想定し,現在定められている施肥基準や栽培指針について検討した、これらの結果を基に,農村地域の物質移動予測モデルの一つである「農林業物質循環モデル」を用いて具体的な地域の物質の移動を解析し,モデル出力値を用いた持続性の評価指標を検討した.
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モノリスライシメータを用いた土壌-植物-大気-地下水系におけるN, Cの動態解析
藤川智紀、中村真人、柚山義人
平成18年度農業土木学会全国大会 2006.08 農業土木学会
Event date: 2006.08
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:栃木県 宇都宮大学
不攪乱土壌を用いるモノリスライシメータと,ガス発生量測定チャンバーを用いて,施肥によるNとCの土壌-植物-大気-地下水系における動態をモニタリングした.化成肥料を施肥した区では,実験開始から約130日で施肥したNの0.71%がN2Oとして大気に放出されたと推測された.地下水へのN2O溶脱量は施肥のない区と施肥した区で有意な差は認められず,地下への溶脱は測定時点では始まっていないと考えられた.
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牧草地・畑地におけるCO2ガスフラックスの季節変動
内田空美子、高松利恵子、藤川智紀、佐藤幸一
平成18年度農業土木学会全国大会 2006.08 農業土木学会
Event date: 2006.08
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:栃木県 宇都宮大学
青森県十和田市の牧草地およびデントコーン畑においてCO2ガスフラックスを継続的に測定し,地温・降雨および土地利用の違いがCO2ガスフラックスに与える影響を研究した.フラックス量は,デントコーン畑より牧草地の方が多く,気温と共に上昇し,8月上旬のピークで一番高い値を示した.また,フラックスは含水率よりも地温による影響が大きく,地温を変数にした指数関数の関係式で精度良く表すことができた。
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バイオマス利活用システムの持続可能性評価指標に関する考察
柚山義人、中村真人、清水夏樹、藤川智紀、土井和之
平成18年度農業土木学会全国大会 2006.08 農業土木学会
Event date: 2006.08
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:栃木県 宇都宮大学
バイオマス利活用システムを持続可能性という観点で評価する研究に着手した.施策の実施は,経済性,物質・エネルギー収支,環境への影響,安全性,運営組織からみた妥当性,地域の社会・経済への波及効果等から判断する必要がある.経済性からは,ライフサイクルコストが重要となる。堆肥や液肥等を農地で利用する場合の持続可能性判断のためには,様々な条件下での可給態窒素・リン等の土壌蓄積量の上・下限設定が必要となる.
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有機肥料施用畑からの温室効果ガス発生と溶脱の同時測定
中村真人、藤川智紀、柚山義人、前田守弘、太田健、森淳、山岡賢
平成18年度農業土木学会全国大会 2006.08 農業土木学会
Event date: 2006.08
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:栃木県 宇都宮大学
ガス発生量測定が行えるように改良したモノリスライシメータを用い,消化液,堆肥,汚泥コンポスト等の有機肥料を施用した条件で,作物生産とそれに伴う環境への負荷(NO3--Nの溶脱,温室効果ガスの発生)のモニタリングを行った.150日目の時点では施肥したNの溶脱は限定的であった.温室効果ガスであるN2O発生量は,文献値に比べて少なく,化成肥料区,消化液区では,施肥したNの1.47%,同0.85%であった.
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Effect of spatial variability of gas diffusivity on gas flux from the soil surface International conference
Fujikawa T.、Takamatsu R.、 Miyazaki T.
2005 ASA-CSSA-SSSA Annual Meeting 2005.11
Event date: 2005.11
Language:English Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:Salt Lake, Utah, U.S.A
土壌からの二酸化炭素ガス発生量の空間的な不均一性を調べるために,裸地状態の農地と牧草地においてガス発生量の測定を行った.ガス発生量のばらつきと,その他土壌の物理・化学的な性質のばらつきには関係は見いだせなかったが,時間の経過とともに裸地においてはばらつきが小さくなり,牧草地では大きくなる傾向が示唆された.
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ファイトレメディエーションにおける土壌中のCd移動に関する研究 クエン酸・酢酸添加の影響
綿井博一、藤川智紀、溝口勝、宮崎毅
日本土壌肥料学会2005年度年次大会 2005.09 日本土壌肥料学会
Event date: 2005.09
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:島根県 九州大学
土壌に蓄積されたカドミウムを植物で浄化する,ファイトレメディエーションの浄化メカニズム解明を目的に室内実験を行った.その結果,植物根によって水分の吸収が盛んな位置のカドミウム濃度が低下することを明らかにした.また有エン酸を土壌に添加すると,カドミウムの移動性が高くなることを明らかにし,植物根からでる有機酸がカドミウムの挙動に影響を与えていることを示した.
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集落排水汚泥混入による土壌物理性の改良効果について
藤川智紀、竹内憲、宮﨑毅
平成17年度農業土木学会全国大会 2005.08 農業土木学会
Event date: 2005.08
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:岐阜県 岐阜大学
土壌に,二種類の集落排水汚泥を混合し,透水性と保水性の変化を調べた.籾殻入りの汚泥は混合率をあげると透水係数は大きくなったが,20日を過ぎると小さくなった.ペースト状の汚泥は,混合率が低いと混合直後透水係数は大きくなるが,その後小さくなり,混合率が高いと,それとは逆の傾向を示した.籾殻入りの汚泥を混合した試料は保水性が下がるのに対し,ペースト状の汚泥を混合した場合,保水性が上がった.
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廃材ガラスカレットを用いた土壌の透水性改良技術に関する研究
藤川智紀、宮﨑毅、古川原琢
第6回環境地盤工学シンポジウム 2005.05
Event date: 2005.05
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:北海道 北海道開発土木研究所
有色廃棄ガラスを粉砕したガラスカレットを用いた土壌透水性の改良技術に関して,透水性変化のメカニズムを明らかにすることを目的にガラスカレットと土の混合試料の透水係数を測定した.火山灰土壌では,ガラスカレットの混入に伴い,飽和透水係数も大きくなるのに対し,沖積土壌ではガラスカレットの混合率が80%まで透水性は変化しなかった.またカレット径が大きくなると,透水性改良効果が大きくなった
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有機質資材の土壌改良効果とその持続性に関する研究
藤川智紀、竹内憲、宮﨑毅
平成16年度農業土木学会資源循環研究部会研究発表会 2004.11
Event date: 2004.11
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:千葉県 幕張メッセ
集落排水汚泥による土壌の透水性と保水性の変化のメカニズムとその変化の持続性を明らかにすることを目的に,現場測定と室内実験を行った.現場測定からは,有機物資材の投与によって,圃場土壌の透水性が向上していることが,また室内実験の結果,土壌に籾殻を混合した集落排水汚泥を添加すると,添加直後には透水係数が2~3倍になり,その効果は,火山灰土で沖積土よりも顕著に見られた.
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ドデカンで汚染された立川ローム土壌へのバイオベンティングに関するカラム実験
須甲武志、藤川智紀、宮﨑毅
日本土壌肥料学会2004年度年次大会 2004.09
Event date: 2004.09
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:福岡県 九州大学
油類の土壌汚染の浄化技術の一つに,土壌内に空気を送り込み,汚染物質の揮発と微生物による分解を促進し浄化するバイオベンティングがある.本研究では,土壌への通気による汚染物質の挙動を解明するために土壌カラムを用いた室内実験を行った.その結果,通気した20日間で汚染物質濃度は1/10~1/100以下になること,通気後,汚染物質の濃度は通気口からの距離によって大きく変動することを明らかにした
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土壌ガス拡散係数予測モデルの評価 International conference
小松登志子、宮内健、川本健、藤川智紀、吉川省子
平成16年度農業土木学会全国大会 2004.09 農業土木学会
Event date: 2004.09
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:北海道 北海学園大学
本研究は土壌ガス拡散係数を予測する既存のモデルを改良し,8種類の国内土壌のデータから、気相率よりガス拡散係数を予測する新たな三つのモデルを考案した。そして,先述の国内土壌、および、新たに測定した牧草地と圃場の実測データを用いてその評価を行った。その結果、Campbellの保水係数bを用いたモデルが幅広く適用可能なモデルであることが示唆された。
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植物を用いた重金属汚染土壌の浄化に関する研究
綿井博一、藤川智紀、溝口勝、宮﨑毅
平成16年度農業土木学会全国大会 2004.09 農業土木学会
Event date: 2004.09
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:北海道 北海学園大学
重金属で汚染された土壌を浄化する方法として植物を用いたファイトレメディエーションが注目され多くの研究が行われているが,根の吸水に伴う土壌中の重金属の移動に着目した研究は見られない.そこでCd汚染土壌にCd吸収能力が高い植物であるヒマワリを植栽し,Cd吸収量に土壌中のCd濃度が及ぼす影響,根による吸水と土壌中のCd濃度の関係について明らかになった知見,および現場土壌に適用した場合の試算を報告した.
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廃材ガラスカレット混入による土壌の透水性改良効果について
藤川智紀、古川原琢、宮﨑毅
平成16年度農業土木学会全国大会 2004.09 農業土木学会
Event date: 2004.09
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:北海道 北海学園大学
有色廃棄ガラスを粉砕したガラスカレットを用いた土壌透水性の改良に注目し,ガラスカレットを混入した土の透水性変化のメカニズムを明らかにすることを目的に,ガラスカレットと土の混合試料の物性を測定した.火山灰土壌では,ガラスカレットの混入に伴い,試料全体の密度は大きくなるが,飽和透水係数も大きくなること明らかになった.一方,沖積土壌ではガラスカレットの透水性改良効果はあまりみられなかった.
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Effects of compaction and disturbance on the gas diffusion coefficient in soils International conference
Fujikawa.T、Miyazaki T
UNSAT-ASIA 2003(不飽和土壌に関するアジア会議) 2003.11
Event date: 2003.11
Language:English Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:大阪府 ホテルオオサカサンパレス
土壌のガス拡散係数に及ぼす,土壌の圧縮や拡散,ガスの種類が及ぼす影響について,室内実験をおこなった.その結果,気相が同じ体積の試料では,撹乱試料よりも不撹乱試料の方が,乾燥密度の低い試料よりも圧縮を受けた乾燥密度の高い試料の方が,O2,N2ガスよりもCO2ガスの方が拡散係数が大きくなることを明らかにした.
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Effects of soil pore structures and gas phase configurations on the gas diffusion coefficient International conference
Fujikawa T.、Mizoguchi M. 、Miyazaki T.
2003 ASA-CSSA-SSSA Annual Meeting 2003.11
Event date: 2003.11
Language:English Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:Denver., Colorado, U.S.A
間隙の構造や配置が土壌中のガス拡散移動にどの様な影響を与えるかを調べるために,撹乱状態,密度の異なる土壌試料のガス拡散係数を測定した.結果,不撹乱土壌のガス拡散にはマクロポアの寄与が大きく,撹乱によって拡散係数は小さくなること,圧縮した土壌は,圧縮前に比べてガス拡散に有効でない間隙(Dead pore space)の体積が小さくなるため,間隙体積あたりの拡散効率は上がることを明らかにした.
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耕盤を有する農地土壌中のCO2とO2の挙動 International conference
藤川智紀
2003年度土壌物理学会大会 2003.10
Event date: 2003.10
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (invited, special)
農地土壌中のガス濃度は,大気への温室効果ガス発生量や作物の成長量に大きく関係する.農地で実際に土壌中のガス濃度を測定したところ,耕盤層と呼ばれる密度と硬度が高い層でガス濃度が大きく変化することが明らかになった.続いて室内実験と数値シミュレーションをおこない,耕盤層における拡散移動の阻害などがガス濃度変化の原因であることを明らかにした.なお,本報は平成14年度土壌物理学会シンポジウムにおける筆者の招待講演の内容をまとめたものである.
p.41-49 -
土壌中のガス採取装置の改良とガス採取方法
井本博美、藤川智紀、溝口勝、宮﨑毅
土壌の物理性 93号 2003.03
Event date: 2003.03
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
従来用いられてきた土壌中のガスを採取するためのガス採取管は塩ビ性パイプを用いており,50cmを超える深さのガス採取や,砂質土壌のガス採取には不向きであった.そこで,新たにステンレス製のガス採取管を開発した.従来の採取管に比べて,本体が堅固なため土壌への打ち込みが可能となる点,ガス採取部が採取管の先端にないため押し込みによる採取部分の土詰まりを回避できる点などが改良された.