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釧路湿原ハンノキ林の分布・動態・更新 #2 実生による更新は可能か?
中村隆俊、植村滋、矢部和夫、高田恵利、山田浩之
日本生態学会第54回大会 2007
Event date: 2007
Language:Japanese Presentation type:Poster presentation
近年釧路湿原では、急速にハンノキ林が拡大しており、生物多様性や植生景観等への大きな影響が懸念されている。本研究は,釧路湿原におけるハンノキ林拡大・更新メカニズム解明に関する研究の一環として、ハンノキの実生定着条件に着目した。
ハンノキ林の成立過程を理解するためには、少なくとも実生の定着と生長に関する2つの要素の評価が必要となる。しかし、既に成長・成立したハンノキ林を対象としたこれまでの調査では、特に実生定着条件の適正な評価が困難であった。そこで、湿原の様々な立地において、ハンノキの播種実験と稚樹植栽実験を行い、それらの生残・生育反応と環境条件との関係を調査することで、発芽と初期生長の側面から実生定着条件の評価を試みた。 -
釧路湿原広里再生事業区におけるハンノキの分布と環境
中村隆俊、仲川泰則、山田浩之、中村太士
日本生態学会第53回大会 2006 日本生態学会
Event date: 2006
Language:Japanese Presentation type:Poster presentation
Venue:新潟
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湿原の自然再生:釧路湿原再生のための現地調査報告 (大会実行委員会企画シンポジウム)
中村 隆俊
日本生態学会第51回大会 2004
Event date: 2004
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
釧路湿原再生事業が行われている広里地区の現状について、これまでの主な調査・解析結果から紹介すると共に、今後の展開について発表した。隣接河川の分断が放棄農地部分での乾性草原化を招いていることや、ハンノキ林の分布と高水位時の水文特性が密接な関係にあること、ハンノキ伐採によりミズゴケ類が枯死すること等を重点的に紹介した。
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市街地に残された湿原の保全と活用ー登別市キウシト湿原ー
河内邦夫、矢部和夫、浦野慎一、大谷健一、福地伸一、中村 隆俊
第31回環境システム研究論文発表会講演集 (於九州学術都市) 2003
Event date: 2003
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
都市部に残存する登別市キウシト湿原における保全と活用に際し、数々の取り組みにより得られた研究成果、啓蒙活動の歩み、研究者・行政担当者と市民グループによる試行錯誤的なボランティアによる保全・再生活動などを報告した。共同研究につき担当分抽出不可能。
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Oxidation-reduction potentials of tropical peat as a factor controlling the distribution of forest communities in wetland of central Kalimantan International conference
矢部和夫、中村隆俊
International Symposium on Land Management and Biodiversity in Southeast Asia (於インドネシア バリホテル) 2002
Event date: 2002
Language:English Presentation type:Oral presentation (general)
インドネシアカリマンタン中央部に広がる湿性林の成立要因について、地下水位・土壌酸化還元電位・栄養塩類との関係から紹介した。熱帯湿地における樹木の進出や森林構造の発達にとって、土壌の酸化還元特性は冷温帯と同様に重要な環境要因のひとつであることが明らかとなった。
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Bacteria in Pioneer Grass Communities Formed on Nutrient-poor, Strongly Acidic Soils in Tropical Regions International conference
Y. Hashidoko, K. Tsuda & M. Osaki 他2名、中村隆俊
Proceedings of the 3ed. World Congress on Allelopathy, International Allelopathy Society (於研究交流センター) 2002
Event date: 2002
Language:English Presentation type:Oral presentation (general)
インドネシアカリマンタン中央部の泥炭採掘跡地に出現したカヤツリグサ科草本と木本植物であるCombretocarpus rotundatusの根面微生物相の違いから、植生遷移の方向性を検討した。
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湿原におけるpH・窒素環境に沿ったスゲ属植物の窒素利用特性(テーマ別セッション:湿地の生態)
中村隆俊、植村滋、矢部和夫
日本生態学会第48回大会 2001 日本生態学会
Event date: 2001
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
Venue:熊本
多様な湿原植生タイプが存在する北海道内の7つの低地湿原域において、スゲ属植物5種の分布パターンと窒素利用効率, 窒素滞留時間, 窒素生産性との対応関係を、pH及び窒素環境から検討した。湿原植物の窒素利用戦略は、養分環境だけではなくpH環境の違いによって大きく異なっていることが明らかにされた。
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排水路の設置によるミズゴケ湿原内へのササの侵入とその水文化学条件
中村隆俊、矢部和夫
平成12年度造園学会北海道支部大会 2000 造園学会
Event date: 2000
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
黒松内歌才湿原において、排水路の設置により増加したササの分布環境を水文・水質環境要因から検討した。当湿原におけるササの侵入に関わる最も重要な要因は、特に土壌水のNaとMg濃度が表す塩類環境の変化であるということが明らかとなった。
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都市域に残存する断片化された小湿原の保全
矢部和夫、中村隆俊、河内邦夫
平成11年度造園学会北海道支部大会 1999
Event date: 1999
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
都市部に孤立した湿原のミズゴケ群落を保全するため、水文化学的環境要因の平面分布と季節変化を調査した。統計解析から、ミズゴケ群落の出現被度が土壌水のMg・Ca濃度, EC値と負に相関することを示した。これらの環境要因はいずれも隣接する市街地から流れ込む汚水成分であった。
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濤沸湖畔におけるヒオウギアヤメの分布について
中村隆俊、小松輝行
日本生態学会第44回大会 1997
Event date: 1997
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
網走濤沸湿原に生育するヒオウギアヤメの分布環境特性について、多変量統計解析を用いた統計的特徴づけを行った。解析の結果、水位変動,土壌の酸化還元電位,地下水のpH,地下水の全リン濃度がヒオウギアヤメの分布に強く影響を及ぼしていることが明らかとなった。
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小清水原生花園濤沸湖畔における植物群落と環境要因との対応関係について
中村隆俊、小松輝行
平成8年度北海道草地研究会 1996
Event date: 1996
Language:Japanese Presentation type:Oral presentation (general)
網走濤沸湖畔における植生分布に影響を及ぼす主要な環境要因を、植生被度を用いた主成分分析結果と地下水位、地下水質、土壌Ehとの関係から考察した。解析の結果、植生と最も強い対応関係にある環境要因として、平均地下水位とECが抽出された。これらのことから、濤沸湖畔の植生分布に影響を及ぼしているのは、地下水位の違いと海水の影響程度の違いによる複合的な環境傾度であると考えられた。