論文 - 川嶋 舟
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馬の外貌に対する人の視覚認知 査読あり
内山秀彦,木下愛梨,渕上真帆,嶺井毅,川嶋舟
東京農業大学農学集報 59 ( 3 ) 159 - 163 2014年09月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
介在動物としての馬に対し視線計測装置を用いた定量データによって人の視覚認知を示唆した。
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初年次教育における学生プレゼンテーションを取り入れた「子どもの発達と生き物」授業の評価 査読あり
苗川博史,川嶋舟
東京農業大学農学集報 59 ( 1 ) 81 - 86 2014年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
初年次教育の授業において、学生によるプレゼンテーションを取り入れその評価活動をおこなった。学生自らが発表と評価も行う活動であり、プレゼンテーション評価活動を通して、「発表技術」「動物の知識」「動物との関わり」「将来への道筋」に関することを学ぶことができた。この活動は、また、学生間交流の機会としても有効で、初年次教育の授業におけるプレゼンテーションの教育効果を示唆するものであった。
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準備運動が馬の引き運動におよぼす影響 査読あり
川嶋舟,小川慎也,内山秀彦
東京農業大学農大集報 58 ( 3 ) 165 - 169 2013年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
身体的な効果や心理的な効果を得ることを目的とする乗馬療法が広く行われている。乗馬療法に用いる馬は,予期せぬ刺激等に驚き突発的に動かないことや,曳き手に反抗的な態度をとらないことが大切である。活動の前に準備運動を行うことで,予期せぬ刺激に対する反応が抑制されることと,曳き手の指示に反抗する行動が減少することが明らかとなった。乗馬療法を行う際は適切な準備運動を行うことが大切であることが明らかとなった。
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ふれあい動物園における大型動物の行動 査読あり
千田絵里子,根岸奈央,安藤元一,小川博,川嶋舟
東京農業大学農学集報 58 ( 3 ) 186 - 193 2013年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
子ども動物園のふれあい施設において,ヤギは入場者に対して友好的で,入場者に危害を及ぼすような行動はまったく見られなかった。ヒツジの動きが少なく幼児が触りやすいという利点になることが明らかとなった。異なる動物種を混合飼育することは,展示上の長短所を補完できる点で有効といえる。ふれあい施設における大型動物として,ヤギ,ヒツジ,ウマが多く飼育されており、それぞれの長短所を論じた。
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馬の人に対する視覚・聴覚認知に関する研究 査読あり
川嶋舟,福本瑠衣,内山英彦
東京農業大学農学集報 58 ( 3 ) 159 - 164 2013年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
馬は近年では動物介在療法にも利用され,人と馬との新たな関係を構築している。トレーニングされた馬において,個体の呼称や指示に関する音声刺激を提示し,馬の行動を観察,得点化した。馬は聴覚,視覚により人と状況を認知し,人物を弁別と記憶をしていることが示唆された。馬との相互関係において,積極的に声をかけることが動物介在療法など活動での対象者の認識を強め,信頼関係を築く上で重要である。
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東日本大震災におけるコンパニオンホースの被災状況と対応について 査読あり
川嶋舟・上田毅・物江貞雄・内山秀彦
東京農業大学農学集報 58 ( 1 ) 1 - 5 2013年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
東日本大震災の被害を被った福島県相双地域は,相馬野馬追(国指定重要無形文化財)が行われることから,多数の馬が個人的に飼養されている地域である。東京電力福島第一原子力発電所の事故も重なり,飼養されている馬を保護する支援活動には大きな障害があった。被災直後の馬の様子を明らかにし,緊急時における個人で飼養している馬の保護と支援活動を行う際に必要となることを明らかとした。
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野生動物に関する大学入学前の経験変化と進路選択 査読あり
安藤元一,上遠岳彦,川嶋舟
東京農業大学農学集報 57 ( 4 ) 275 - 286 2013年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
東京農業大学学生が入学前にもつ野生動物関連の知識と体験について調査で,10年間で自然に触れる機会が減少し,野生動物に関する知識については変化が少なかった。野生動物に関する知識は,テレビの影響を受け,動物図鑑の利用もあった。動物系学科と非動物系学科の学生の比較では,野生動物教育の経験を除き大きな差は認められず,大学選択に関し,野生動物経験の多寡は影響していないことが明らかとなった。
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初心者の乗馬における精神的・生理的変化に関する研究 査読あり
渕上真帆,川嶋舟,内山秀彦
東京農業大学農学集報 57 ( 3 ) 160 - 166 2012年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
乗馬活動に関わることによって得られる精神的変化と乗馬の関係性について明らかにすることを目的とし,乗馬初心者を対象とし,乗馬に対する精神的,生理的変化を明らかにすることを目指した。この結果,乗馬あるいは馬を用いた動物介在活動は,4回程度行うことで初心者の緊張や不安を減少させ,馬に対する愛着や乗馬活動に対して楽しみや期待感といった意欲を持って取り組めるようになることが明らかとなった。
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わが国のペットショップにおける犬アデノウイルスⅠ型の集団感染 査読あり
相馬武久,田原口智士,川嶋舟,原元宣
動物臨床医学 20 ( 2 ) 47 - 51 2011年06月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ペットショップにおいて5カ月齢の犬が突然死し,同居犬2頭が犬伝染性肝炎(ICH)を疑う症状を呈した。これら2頭から犬アデノウイルス1型(CAV-1)感染が検出され,ICHと診断された。同居の無症状犬5頭中4頭からCAV-1感染が検出され,本ショップのCAV-1感染が示された。本事例は適切な予防を怠れば発生リスクがあることを示すものである。さらに,持続感染例が感染源として重要な役目をはたしているものと思われる。
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日本在来馬のミトコンドリアDNA多型 査読あり
川嶋舟,颯田葉子
東京農業大学農学集報 54 ( 3 ) 211 - 213 2009年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
日本在来馬8馬種のミトコンドリアDNAコントロール領域の多型解析を行なった結果,ハプロタイプ間に明確な遺伝的差異は認められず,日本在来馬の単一起源説を支持するものであった。併せて,遺伝的多様性が維持されている馬種や失いつつある馬種の存在と8馬種は互いに明確に異なるハプロタイプ構成を保有することが明らかとなった。
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日本在来馬の歴史と現状
川嶋 舟
生き物文化誌学会 ビオストーリー ( 11 ) 92 - 106 2009年06月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
日本在来馬の歴史と現状について,現存する日本在来馬の形態・遺伝的特徴・飼養状況・地域との関わりとウマに関する文献記録からウマと日本人の関わりの歴史について調査を行った。日本在来馬各馬種の多様性は,遺伝的な多様性だけでなく飼養地域の社会や文化の必要性に応じて作りだされてきた結果であった。これらの結果は日本在来馬がセラピー用動物として活用するための基礎データになるものと考えられた。
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Breed differentiation among Japanese native chickens by specific skull features determined by direct measurements and computer vision techniques 査読あり
Y. Ino, T. Oka, K. Nomura, T. Watanabe, S. Kawashima, T. Amano, Y. Hayashi, A. Okabe, Y. Uehara, T. Masuda, J. Takamatsu, A. Nakazawa, K. Ikeuchi, H. Endo, K. Fukuta, Dr F. Akishinonomiya
British Poultry Science 49 ( 3 ) 273 - 281 2008年05月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
日本鶏11品種・商用品種・野鶏の頭骨形状について,従来法とコンピュータ技術を用いた新手法を用い解析をおこなった。その結果,日本鶏は地鶏・小国グループと軍鶏グループに分かれること,赤色野鶏は矮小品種と近い形状を有すること,卵用品種は地鶏・小国グループ,肉用品種は軍鶏グループに属することが明らかとなった。
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Analysis of mtDNA sequences shows Japanese native chickens have multiple origins 査読あり
T. Oka, Y. Ino, K. Nomura, S. Kawashima, T. Kuwayama, H. Hanada, T. Amano, M. Takada, N. Takahata, Y. Hayashi, F. Akishinonomiya
Animal Genetics 38 ( 3 ) 287 - 293 2007年05月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
日本鶏のミトコンドリアDNA D-loop領域の解析を行った。その結果,日本鶏のD-loopの型は6タイプ認められ,日本鶏の起源は,従来の説より多元的な起源を持つことが明らかとなった。また,従来の説と異なる渡来経路で導入された可能性を持つ品種の存在が示唆される。
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Skull Morphology and Mitochondrial DNA Sequence Analysis in the Lesser Japanese Mole (Mogera imaizumii) from the Imperial Palace (Tokyo, Japan). 査読あり
Hideki ENDO, Schu KAWASHIMA, Takao TSUTSUMI, Motoki SASAKI, Daishiro YAMAGIWA and Yoshihiro HAYASHI
J. Vet. Med. Sci. 61 ( 10 ) 1087 - 1091 1999年10月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
350年以上も生態学的に隔離されてきた皇居産のアズマモグラ集団の形態学的及び分子遺伝学的特質を把握するために,頭骨の骨計測学的検討とmtDNAのチトクロームbおよび12SrRNA遺伝子の分析を行なった。頭骨の形態では,皇居産は他の関東地区集団と比較して大きなサイズを持つ事が明らかとなったが,種内変異以上の分離ではないと推測される。分子生物学的には,東京都日野市の集団に高いホモロジーが示された。
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CT Examination of the Guttural Pouch (Auditory Tube Diverticulum) in Przewalski’s Horse (Equus Przewalskii). 査読あり
SASAKI, HAYASHI, KOIE, YAMAYA, KIMURA, MANGLAI, KAWASHIMA, ENDO and YAMAMOTO
J. Vet. Med. Sci. 61 ( 9 ) 1019 - 1022 1999年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
モウコノウマの頭部をCTスキャナを用いて観察した結果,モウコノウマは家畜ウマと同様な左右対称な大きな耳管憩室を持っている事が明らかとなった。一方,モウコノウマ耳管憩室内側部の後基底部は,家畜ウマに比べて発達してない事が示唆された。