論文 - 伊藤 博武
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Polymorphism of HvDRO1 and HvqSOR1 associated with root growth angle in barley accessions 査読あり
Yuki Nakano, Junpei Konishi, Hirotake Ito, Tsuyoshi Tanaka , Masako Seki, Hideyuki Aoki and Takashi Nagamine
Plant Root 16 1 - 10 2022年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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オオムギ種子根の伸長角度の品種間差異 査読あり
小西 隼平, 中野 友貴, 伊藤 博武, 長嶺 敬
根の研究 30 ( 4 ) 119 - 123 2021年12月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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オホーツク地域に適合した新たな作物管理体系の創出 招待あり
伊藤博武
環境共生 36 ( 1 ) 79 - 82 2020年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
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Quantitative evaluation of the hop (Humulus lupulus L.) root system based on wall profile method 査読あり
Koichiro Koie, Takao Myoda, Hozumi Yoshida, Hirotake Itoh
Plant Root 12 11 - 15 2018年09月
担当区分:責任著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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北海道における秋播性コムギ新旧品種きたほなみとホクシンの生育・収量特性の差異 査読あり
笠島真也・今井康太・清水隆大・伊藤博武・中丸康夫・吉田穂積・佐藤三佳子・神野裕信・吉村康弘・高橋肇
日本作物学会紀事 85 ( 2 ) 155 - 161 2016年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道における秋播きコムギの基幹品種「きたほなみ」は,従来品種「ホクシン」よりも収量性が高い.その多収要因を明らかにするために、両品種の生育・収量特性を比較した.その結果,「きたほなみ」は葉身の窒素含有率が乳熟期と成熟期において第2葉と第3葉で「ホクシン」よりも高く,登熟後半でも直立した緑色葉が効率的に光エネルギーを吸収してNARを高く維持したために乳熟期以降に乾物生産を高く維持したと推察された.
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Comparison of root growth angles of wheat cultivars grown in a hydrogel polymer medium 査読あり
Hirotake Ito, Miki Kaneko, Takatoshi Nakamura, Youzo Nakazawa and Hozumi Yoshida
Plant Root 10 4 - 10 2016年03月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
フィールドでの研究から畑作物生産性に関する根系の重要性が主張されている.特に高温少雨条件において,深根は高位安定に必要であり,深根型品種の開発に向けた研究も為されているものの応用例が少ない.そこで、本研究では, 簡便かつ安価なメビオール株式会社製の「SkyGel」をハイドロゲル培地として用いて根の伸長を可視化するために,培地の調整方法を検討した結果,コムギ根系の早期判別に応用できる可能性も示唆された.
その他リンク: http://www.plantroot.org/
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北海道における普通ソバ早生品種の発育と収量特性 査読あり
笠島真也、関口雄太、伊藤博武
雑穀研究 30 7 - 10 2015年07月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道における品種の早生化が発育と収量に及ぼす影響に関する知見は少ない.そこで本研究では,キタフセソバよりも早生の品種を異なる播
種期で栽培し,発育特性と収量構成要素を検討した. -
清里町江南地区における根系分布と土壌窒素動態からみた秋播きコムギの低収要因 査読あり
伊藤博武,吉岡千夜,柴田敏光,佐藤文洋,吉田穂積
根の研究 23 ( 4 ) 91 - 98 2014年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
清里町江南地区の秋播きコムギは,早期枯れ上がり等により町平均の 8 ~ 9 割程の収量水準であったことから,圃場毎の土壌断面や根系分布並びに硝酸態窒素の調査をもとに低収要因を分析した.その結果,江南地区の低収にはコムギの浅根化と窒素供給力が関係していると考えられた.
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Effects of Three Years of Continuous No P and No K fertilization under Manure Application on Crop Yields and Soil Chemical Properties in Northern Japan, Hokkaido 査読あり
中丸康夫,小木戸勇介,笹田真里奈, 高田千夏, Janhlantuya Altansuvd, 笠島真也, 伊藤博武, 吉田穂積
東京農業大学集報 59 ( 3 ) 169 - 176 2014年12月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(大学,研究機関等紀要)
堆肥の施用が有機体リンの供給源としてのみならず本来不可給態であるFe型Pの可給化によって土壌の可給態リンを増加させたことを示唆した.そして,リンおよびカリの減肥あるいは無施肥は堆肥の施用後に行う事が望ましいと考えられた.
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Comparison of dry matter partitioning between the semi dwarf cultivar and the original cultivar in Tartary buckwheat 査読あり
Kasajima, S., Satoh, T., Itoh, H., Yoshida, H., Suzuki, T., Morishita, T. and Shimizu, A.
Fagopyrum 31 11 - 14 2014年10月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道におけるダッタンソバの基幹品種「北海T8号」と半矮性系統を比較栽培し,成長解析を行った.
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Effect of long-term phosphorus fertilization on soil Se and transfer of soil Se to crops in northern Japan 査読あり
Altansuvd, J., Nakamaru, Y.M., Kasajima, S., Ito, H., Yoshida, H.
Chemosphere 107 7 - 12 2014年07月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
日本の圃場は、長期に過度のリンを施肥している.リン肥料は耕地におけるセレン蓄積源として,潜在的に用いられており,リン施肥がセレンの有効性を強化する可能性を報告した.
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バスケット法により評価したテンサイ品種の根の諸特性 査読あり
今野弘規,吉富啓吾,笠島真也,吉田穂積,伊藤博武
根の研究 23 ( 2 ) 39 - 46 2014年06月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
北海道のテンサイ品種において,根系の品種間差が明らかにされている浅根型品種の 「アセンド」,深根型品種の 「カブトマル」 および中間型品種の 「スタウト」の,主根から分枝する側根の発根数,根の伸長角度および根直径をバスケット法で観察した.ルートモデルを用いた根直径の解析から,「カブトマル」 は 「アセンド」 よりも太い根が認められ,特に1次側根と2次側根が太かった.本研究により,深根型品種の「カブトマル」は太い根を持ち分枝能力が高く根系発達に優れていたのに対し,浅根型品種の「アセンド」は深根型よりも細い根を持ち根系発達が遅いことが分かった.
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凍結をともなう網走地域の農地におけるマトリックポテンシャルの季節変動-誘電水ポテンシャルセンサの利用と凍土における浸透ポテンシャルの吟味- 査読あり
鈴木伸治,葛城拓也,三井ともみ,伊藤博武,岡澤宏
土壌の物理性 126 51 - 62 2014年04月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
土壌凍結をともなう網走地域の畑圃場を対象に,マトリックポテンシャルの通年観測を行った.その際,水ポテンシャルの低下を引き起こす要因について検討したところ,自然な状態では,浸透ポテンシャルの影響は無視しうるほどに小さく,観測区の土壌における不凍水の水ポテンシャルの低下はおもに,マトリックポテンシャルの低下によるものとみなせた. 土壌凍結をともなう農地では,極めて大きなマトリックポテンシャルの変動(乾湿の変化)が生じていることが明らかになった.
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Internode elongation patterns in semi dwarf and standard-height genotypes of Tartary buckwheat 査読あり
Kasajima, S., Endo, A., Itoh, H., Yoshida, H., Suzuki, T., Mukasa, Y., Morishita, T. and Shimizu, A.
Fagopyrum 30 15 - 18 2013年10月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
近年,放射線育種によるダッタンソバの半矮性系統が開発されており,その栽培法の確立のため,半矮性系統の節間伸長パターンを明らかにする必要がある.そこで,本研究ではポット試験を行い節間伸長パターンについて調査を行った.
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Effect of source or sink restriction on flowering, podding, and yield performance in field-grown adzuki bean
Kasajima, S., Itoh, H., Nakamaru, Y., Yoshida, H., Sato H.
Proceedings of the 7th Asian Crop Science Association Conference 230 - 233 2013年01月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
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淡色黒ボク土壌におけるリン酸・カリウム無施肥がバレイショの生育と収量及びジャガイモそうか病に与える影響 査読あり
菊池健太郎,小林輝和,田中拡,池田拓真,中丸康夫,伊藤博武,笠島真也,吉田穂積
日本作物学会紀事 81 ( 4 ) 404 - 413 2012年10月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
土壌中の有効態リン酸と交換性カリウムの含有量が北海道の畑地土壌診断基値以上である淡色黒ボク土壌において,リン酸とカリウム肥料をともに無施用とした場合のバレイショ生育と収量およびジャガイモそうか病発病に与える影響について3カ年にわたり現地生産圃場を用いて検討を行った.その結果,圃場の土壌水分状態に関わらずリン酸・カリウム無施肥区の有効態リン酸と交換性カリウムの含有量は,リン酸・カリウム施肥区に比べて低く推移したが,土壌診断基準値を大幅に低下することはなかった.リン酸・カリウム無施肥区の茎長,茎数,塊茎数,塊茎重量およびンプン含有率は,リン酸・カリウム施肥区に比べて有意な低下は認められなかった.一方,リン酸とカリウム肥料の無施用によるジャガイモそうか病の有意な発病抑制効果は認められなかった.
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ダッタンソバと普通ソバにおける生育・収量および乾物生産特性の比較 査読あり
笠島真也、伊藤博武、吉田穂積
雑穀研究 27 29 - 33 2012年06月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
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Effect of shading during different growth phases on yield parameters of common buckwheat cv. Kitawasesoba in the northern region of Japan 査読あり
Kasajima, S. and Itoh, H.
Fagopyrum 28 43 - 46 2011年10月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
本研究では,収量成立過程と栽培環境の関係を検討するため,異なる生育時期の日射量制限が収量構成4要素に及ぼす影響を解析した.
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ルートモデルによるテンサイ根系の構造と形成過程の解析 査読あり
「吉田 渡」「伊藤博武」「吉田穂積」「小松輝行」
根の研究 20 ( 1 ) - 5-17 2011年03月
担当区分:責任著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
テンサイ品種「アセンド」の根径別の根量を生育過程から俯瞰的に把握する目的でルートモデルを作成し,土壌物理性の異なる土壌での根系構造と形成過程の違いを明らかにした.また,ルートモデルにより示された根径別の根量から,テンサイの根を太い方から順に「1次側根」「2次側根」および「3次側根」と分類し土壌間で比較すると,根系発達には作土層で明確な差が認められた.土壌物理性の膨軟な淡色黒ボク土ほ場の作土層における根系構造をみると,生育中期(移植後10~19週目)に根系の骨格および高次側根の親根としての機能が「1次側根」から「2次側根」へ移行し,生育後期(移植後19~23週目)には「1次側根」は主に通導組織として機能していたものと推察された.土壌物理性の堅密な褐色森林土の作土層における根系構造をみると,生育中期でも「1次側根」は発達を続け,生育後期に向けて発達した「2次側根」および「3次側根」の親根として機能していたことが推察された.よって,テンサイは「1次側根」を生育中期までに根系の骨格および親根として戦略的に発達させることで,生育後期に向けた根系全体の発達を促しているものと推察された.また,生育後期においてテンサイには地下部乾物重の増加による全重の増加および根の糖含有量の増加が生じた.同時に認められた著しい根量増加程度から,「3次側根」がテンサイの養水分吸収を担う最も重要な側根であることが推察された.
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開花・着莢特性からみたアズキ早生品種の収量性 査読あり
笠島真也、伊藤博武、佐藤 仁
雑穀研究 26 20 - 25 2011年03月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
気象条件の厳しい網走地方において良質な小豆を安定生産するためには,耐冷性や落葉病抵抗性に加え,初霜回避が可能な安定して熟期が早い(早生性の小豆品種の育成が必要である.とくに小豆では,開花・着莢パターンに品種間差があり,収量性や早生性と密接に関っている.そこで,斜網地区において安定して早生性を示す小豆の生育特性を明らかにするため,開花・着莢パターンと収量性・早生性の関係を解析した.
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Effect of sowing time on the fertilization rate and grain yield of summer buckwheat 査読あり
Kasajima S., Itoh H. Yoshida H. and Inoue N.
Advances in Bukwheat Research 628 - 630 2010年07月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
普通ソバの受精率は約 20~30%と低く,安定多収を妨げる大きな要因の 1 つとなっている.これまでに普通ソバの受精率は約 60%の遺伝率をもつことが示されている.しかしながら,受精率の遺伝子型×環境交互作用に関する情報は必ずしも得られていない.そこで,本研究では播種期の違いが普通ソバの受精率および収量に及ぼす影響について夏ソバ 3 品種を用いて解析した.
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Effects of Soil Type, Vertical Root Distribution and Precipitation on Grain Yield of Winter Wheat
H. Itoh, S. Hayashi, T. Nakajima, T. Hayashi, H. Yoshida, K. Yamazaki and T. Komatsu
Plant Production Science 12(4):503-513 2009年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
網走市の秋播きコムギ作では,生産性の高い淡色黒ボク土の東部地区と低い多腐植質黒ボク土や褐色森林土の西部地区との間の収量格差は年次間で大きく伸び縮みする.そして,この格差は出穂期から成熟期までの降水量が少ない年次ほど大きくなる.少雨年の子実収量に着目してみると,深根となる淡色黒ボク土は浅根となる他の土壌タイプよりも高くなった.多雨年でも淡色黒ボク土は他の土壌タイプよりも深い根系となったが,根系分布と子実収量の間には少雨年でのような関係は認められなかった.それぞれの土壌タイプにおける子実収量と各気象要素との関係をみると,深根となる淡色黒ボク土のみ,出穂期から成熟期までの日照時間や日射量が多くなる年次ほど子実収量は高くなった.本研究では,土壌タイプ間での根張りの深さの違いによって,より深い層からの水分供給程度の違いに起因した登熟期間の光合成能力の差が,東西地区間(土壌タイプ間)の収量格差を生む要因であると考
えられた. -
根系分布の品種間差異からみたテンサイの萎れ現象
伊藤博武・横田和哉・吉田穂積・小松輝行
根の研究17(3) 2008年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
テンサイの高温乾燥条件への耐性と根系分布について調査した.葉の萎れ程度には大きな品種間差が存在し,より深い根張りの品種ほど高温・乾燥時に深い層から多くの水分を吸収し,萎れずに高温乾燥条件に耐えたと考えられた.本研究を実施した北海道網走市では土壌条件が不利な地区ほどテンサイの根張りが浅く,単位面積当たりの収量も低くなっており,深い根張りという特性は収量の安定性向上への利用が期待される.
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「網走地域の淡色黒ボク土地帯におけるリン酸・カリウム減肥がテンサイの生育と収量に及ぼす影響」
吉田穂積・伊藤博武・小松輝行
日本作物学会紀事 74(4):450-455 2005年12月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
網走地域の淡色黒ボク土においてリン酸・カリウム肥料を現行施肥量より大幅に低下させてもテンサイの生育および収量の低下は認められず、減肥栽培が可能であることを報告した。
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「1998年6月3日に北海道斜網地域で発生したジャガイモの霜害から地形を読む」
伊藤博武・宮武勝美・小松輝行
日本作物学会紀事 74(3):346-368 2005年09月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
斜網地域の地形は、三方が山地と台地にかこまれた斜里平野、四方が低地の小清水台地と網走台地、藻琴山からオホーツク海にかけてひろがる台地に侵食されて出来た波状地形、の3つに大きく分けられる。ジャガイモ霜害の被害程度を広域調査したところ、斜里平野は被害が重く、小清水と網走台地であ被害が軽く、そして波状地形では異なる被害程度がふくざつに現れた。高地の地表面付近の冷気は低地に移動し、冷気の収束した斜里平野では最低気温が低いだけでなく氷点下経過時間も長くなり被害が重く、低地へ冷気が発散した小清水・網走台地では気温が氷点下にならなかったために被害がなかった。
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「土壌タイプによるテンサイ根系分布の違いが収量の年次変動性に及ぼす影響」
林茂樹・伊藤博武・松山英里子・小松輝行
日本土壌肥料学雑誌 76(3):299-311 2005年06月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
網走におけるテンサイ収量性の高い淡色黒ボク土の東部地区と低い褐色森林土の西部地区との間の収量格差は、年次間で大きく伸び縮みするが、この伸縮は気象要因のなかで気温、とくに8月の気温との間に最も高い正の相関が認められた。すなわち高温年に格差が広がり、冷温年ほど縮小する。これを収量形質との関連で検討したところ、HI(収穫指数)は土壌タイプに関係なく高温年ほど増加した。一方全重は高温年ほど減少傾向が強く、その低下割合は根張りの浅い土壌タイプほど大きいことが初めて明らかになった。HIと全重との関係から、全重低下の小さい黒ボク土で高温年に根収が増加するの対し、全重低下速度の著しい褐色森林土では根収が減少傾向になった。これら地域格差の直接的原因を検討したところ、土壌タイプ間での根張り深さの違いと心土層からの水分供給程度の違いに起因した盛夏における光合成能力(気孔開度)の差が、異なる全重の応答を生むため、特に8月の気温の高い年ほど東西地区間(土壌タイプ間)の収量格差が大きくなると結論付けた。
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「浅根性土壌におけるテンサイ(Beta vulgaris L.)増収の可能性」
林茂樹・松山英里子・伊藤博武・小松輝行
日本てん菜研究会報47号:1-8 2005年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
低収の褐色森林土や灰色台地土のような浅根性土壌地帯においても、土壌条件や根張り分布を変えなくとも本土壌タイプに適応したテンサイ品種を栽培すれば、深根性土壌並みの多収が確保される可能性を示した。その品種的特性は、地上部の初期成育が旺盛で7月下旬には茎葉生産が頭打ちとなり、同化産物のシンクの重点が茎葉から貯蔵根に移行しうるタイプである。
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「土壌タイプによるテンサイ根系分布の違いが葉の萎れと収量性に及ぼす影響」
林茂樹・伊藤博武・吉田穂積・山崎耕宇・小松輝行
日本土壌肥料学雑誌 75(6):659-666 2004年12月
担当区分:筆頭著者 記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
網走における畑作生産性に関する東西地域間格差形成要因の解明の手始めとしてテンサイを取り扱った。この生産性格差は主に土壌タイプ間差に根ざしているため、土壌タイプ別の様々な農家圃場における根系深さの尺度としてRDI(根の深さ指数)を用い、RDIのテンサイ葉の萎れ程度、収量性に及ぼす影響に焦点を当てた。その結果、テンサイの萎れは根張りの深い土壌タイプでは発生しないのに対し、根系の浅い土壌タイプ程激しい萎れが発生し、結局生産性の高低はひげ根の根系がどれだけ深く分布するかに依存していることが明らかになった。
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Winter wheat productivity under different soil types based on the relationship between vertical distribution of root system and precipitation
S. Hayashi, T. Nakajima, H. Yoshida, K. Yamazaki, T. Komatsu、伊藤 博武
Proceedings of the 6th symposium of the international society of root research 2001年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
根系の形態が異なる網走市の東部地域と西部地域の収量格差について、平均気温と降水量の気象要因との関係をみたところ、秋播きコムギは6月と7月の降水量が、生産性の年次変動に最も影響を与える気象要因であることが分かった。
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Sugar beet productivity under different soil types based on the relationship between vertical distribution of root system and leaf wilting
S. Hyashi, T. Nakajima, H. Yoshida, K. Yamazaki, T. Komatsu、伊藤 博武
Proceedings of the 6th symposium of the international society of root research 2001年11月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(国際会議プロシーディングス)
根系の形態が異なる網走市の東部地域と西部地域の収量格差について、平均気温と降水量の気象要因との関係をみたところ、テンサイでは8月の気温が、生産性の年次変動に最も影響を与える気象要因であることが分かった。
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Analysis of spike development of three spring wheat genotype under various cultural condition
伊藤 博武
Plant Production Science 1(4):258-263 1998年12月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等)
春播きコムギの1 穂当たりの小穂数の決定において最も重要な意義をもつ過程が品種・系統により異なり、また、穂長においては穂の伸長速度が重要な役割を果たすことを明らかにした。(企画、実験、とりまとめ)
H.Itoh, K.Ueno and K.Yamazaki -
Effect of the interaction between cultural condition and genotype on spike morphogenesis in spring wheat
伊藤 博武
Plant Production Science 1(1):56-61 1998年03月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等)
栽培条件の変化に対し、1穂当たりの小穂数の変動が小さい型、穂長の変動が小さい型、1穂当たりの小穂数と穂長の両方が変動する型、1穂当たりの小穂数と穂長の両方の変動が小さい型、の4型を見いだした。(企画、実験、とりまとめ)
H.Itoh, K.Ueno and K.Yamazaki -
Cleistogamy in wheat:genetic control and the effect of environmental conditions
伊藤 博武
Cereal Research Communications 25(2):185-189 1997年01月
記述言語:日本語 掲載種別:研究論文(その他学術会議資料等)
閉花受精が3遺伝子に支配され、穂の短い系統に閉花受精の傾向があることを明らかにした。(実験)
K.Ueno and H.Itoh