論文 - 佐々木 康幸
-
Draft Genome Sequence of Microbacterium sp. Strain HM58-2, Which Hydrolyzes Acylhydrazides. 査読あり
Akiyama T, Ishige T, Kanesaki Y, Ito S, Oinuma K, Takaya N, Sasaki Y, Yajima S.
Genome Announc. 4 ( 3 ) e00554-16 2016年06月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
新規に単離されたヒドラジン分解菌のゲノム解析を行った。
-
Nitrogen oxide cycle regulates nitric oxide levels and bacterial cell signaling. 査読あり
Sasaki Y, Oguchi H, Kobayashi T, Kusama S, Sugiura R, Moriya K, Hirata T, Yukioka Y, Takaya N, Yajima S, Ito S, Okada K, Ohsawa K, Ikeda H, Takano H, Ueda K, Shoun H.
Sci Rep. 2016年02月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
放線菌に新たな代謝制御因子を発見し、その分子の恒常性維持機構を解明した
-
Effects of strigolactone signaling on Arabidopsis growth under nitrogen deficient stress condition. 査読あり
Ito S, Ito K, Abeta N, Takahashi R, Sasaki Y, Yajima S.
Plant Signal Behav. 11 ( 1 ) e1126031 2016年01月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
植物ホルモンであるストリゴラクトンの効果をシロイヌナズナにおいて、様々なストレス条件下で検証した。その結果窒素欠乏条件下において、ストリゴラクトンが下流で機能していることを明らかにした。
-
Effects of alkyl parabens on plant pathogenic fungi. 査読あり
Ito S, Yazawa S, Nakagawa Y, Sasaki Y, Yajima S.
Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 25 ( 8 ) 1774 - 1777 2015年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
食品添加物として知られているパラベン類の植物病原菌に対する抗真菌活性の評価を行った。炭素鎖の異なる複数のパラベン類を合成し、その抗真菌活性を評価した結果、他の菌と同様に炭素鎖が長くなる程強い抗真菌活性を示すことが明らかとなった。さらにパラベン類と類似構造を持つ没食子酸類は真菌の呼吸鎖複合体IIの活性を阻害するという知見から、呼吸鎖複合体IIの活性に対するパラベン類の効果を検討した結果、パラベン類の抗真菌活性と呼吸鎖複合体II阻害活性が相関したことから、パラベン類は呼吸鎖複合体IIの活性を阻害することで抗真菌作用を示す可能性が示された。
-
Nitrite formation from organic nitrogen by Streptomyces antibioticus supporting bacterial cell growth and possible involvement of nitric oxide as an intermediate. 査読あり
Sasaki Y, Takaya N, Morita A, Nakamura A, Shoun H.
Biosci Biotechnol Biochem. 78 ( 9 ) 1603 - 1610 2014年07月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
放線菌Streptomyces antibioticusが好気条件下で有機体窒素から化学物質(亜硝酸とアンモニア)を生産することを明らかとした。亜硝酸生産は急速なセルグロースにリンクしており、これらは、関与が示唆された酵素群の阻害剤によって、同時に抑制された。また、亜硝酸生産の過程で硝酸、および一酸化窒素が前駆体であることが明らかとなった。以上から、放線菌に新規なエネルギー生産代謝系の存在が示唆された。
-
Antifungal activity of alkyl gallates against plant pathogenic fungi. 査読あり
Ito S, Nakagawa Y, Yazawa S, Sasaki Y, Yajima S.
Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters 24 ( 7 ) 1812 - 1814 2014年04月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
没食子酸エステル誘導体の植物病原菌に対する効果を検討した。他の病原菌への効果を同様に、没食子酸エステル誘導体は炭素鎖が長くなる程活性が上昇していた。また、植物病原菌の1つであるFusarium solaniのミトコンドリア呼吸鎖複合体の活性を測定したところ没食子酸エステルは呼吸鎖複合体IIを阻害していることが明らかとなった。さらにその阻害活性は抗真菌活性と同様に炭素鎖が長くなる程強くなっていた。
-
Crystal structures of the ternary complex of APH(4)-Ia/Hph with hygromycin B and an ATP analog using a thermostable mutant. 査読あり
Iino D, Takakura Y, Fukano K, Sasaki Y, Hoshino T, Ohsawa K, Nakamura A, Yajima S.
J Struct Biol. 183 ( 1 ) 76 - 85 2013年07月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
Aminoglycoside 4-phosphotransferase-Ia (APH(4)-Ia)/Hygromycin B phosphotransferase (Hph)はアミノグリコシド系抗生物質であるハイグロマイシンBをリン酸化することで不活化する。本酵素の基質認識機構を解明するために結晶を作成し、ATPアナログであるAMP-PNPとハイグロマシンBそして本酵素の三者複合体の解析を行った。本酵素は基質を結合すると速やかにドメイン構造を変化させた。加えて、熱に安定な変異体であるHPH5の変異箇所について構造学的解析により調べた結果、203番目アスパラギンの重要性を明らかとした。
-
Group X aldehyde dehydrogenases of Pseudomonas aeruginosa PAO1 degrade hydrazones. 査読あり
Taniyama K, Itoh H, Takuwa A, Sasaki Y, Yajima S, Toyofuku M, Nomura N, Takaya N.
Journal of Bacteriology 194 ( 6 ) 1447 - 56 2012年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
ヒドラゾンはC=N-N基を持つ化合物である。日和見感染菌であるPseudomonas aeruginosaにNAD(+) およびNADP(+)依存的に活性をもつhydrazone dehydrogenase (HDH)を見出した。HDHはhydrazoneをhydrazineと酸に分解した。本酵素はaldehyde dehydrogenaseのグループXに属することが明らかとなったが、これまでこのグループの生理的意義は明らかとなっていない。遺伝子破壊した菌がhydrazoneを唯一の炭素源とした培地で生育に顕著な影響が出たことからグループXの意義を明らかとした。
-
Crystallization and preliminary crystallographic analysis of hygromycin B phosphotransferase from Escherichia coli. 査読あり
Iino D, Takakura Y, Kuroiwa M, Kawakami R, Sasaki Y, Hoshino T, Ohsawa K, Nakamura A, Yajima S.
Acta Crystallogr Sect F Struct Biol Cryst Commun. 63 ( Pt8 ) 685 - 688 2007年08月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
アミノグリコシド系抗生物質は、細菌や真核生物リボソームに作用することによって、タンパク質合成を抑制する。ハイグロマイシンBホスホトランスフェラーゼはATPからリン酸基を転移することによってhygromycin B を7''-O-phosphohygromycin変換する。その結果、hygromycin Bは細胞を殺す活性を失う。熱安定性Hphタンパク質変異体を蒸気拡散法を用いて、初めて結晶化した。
-
Structure of 1-deoxy-d-xylulose 5-phosphate reductoisomerase in a quaternary complex with a magnesium ion, NADPH and the antimalarial drug fosmidomycin
Shunsuke Yajima, Kodai Hara, Daisuke Iino, Yasuyuki Sasaki, Tomohisa Kuzuyama, Kanju Ohsawa, and Haruo Seto
Acta Crystallogr Sect F Struct Biol Cryst Commun. 63 ( Pt6 ) 466 - 470 2007年06月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
DXRは2-C-メチル-D-エリトリトール4-リン酸塩経路の中の重要な酵素でfosmidomycinのような抗マラリア剤の効果的標的である。
大腸菌由来1-デオキシ-D-キシルロース5-リン酸リダクトイソメラーゼ(DXR)とマグネシウム、NADPHとfosmidomycinの複合体結晶構造の構造解析を行った。 -
Effective cellulose production by a coculture of Gluconacetobacter xylinus and Lactobacillus mali.
Seto A, Saito Y, Matsushige M, Kobayashi H, Sasaki Y, Tonouchi N, Tsuchida T, Yoshinaga F, Ueda K, Beppu T.
Appl Microbiol Biotechnol. 73 ( 4 ) 915 - 921 2006年12月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
バイオセルロース生産菌である酢酸菌(st-60-12)と乳酸菌(st-20)を共存させたとき酢酸菌が多くのセルロースを生産することを見出した。st-60-12がGluconacetobacter xylinusに属することを16S rDNA分類法で示した。蔗糖を基質として供給したとき、セルロース生産は最も行われた。細胞外多糖生産能を欠失した乳酸菌は酢酸菌のセルロース生産をサポートしなかった。細胞外多糖生産を行う 乳酸菌によって援助される細胞間インタラクションがst-60-12でセルロース生産を促進することを示した。
-
Purification, crystallization and preliminary X-ray analysis of a hexameric beta-glucosidase form wheat
M. Sue, K. Yamazaki, J. Kouyama, Y. Sasaki, K. Ohsawa, T. Miyamoto, H. Iwamura, S. Yajima
Acta Crystallogr. 61 ( pt9 ) 864 - 866 2005年09月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
コムギ由来βーグルコシダーゼは、6量体でのみ活性を示す他に例のない酵素である。この酵素の構造活性相関を調べるため、結晶化を行いX線構造解析を試みた。その結果1.7Aという非常に高い分解能データを得ることに成功し、6量体の構造が得ることができた。
-
Isolation of flavohemoglobin from the actinomycete Streptomyces antibioticus grown without external nitric oxide stress. 査読あり
Sasaki Y, Takaya N, Nakamura A, Shoun H.
Bioscience, Biotechnology, & Biochemistry 68 ( 5 ) 1106 - 1112 2004年05月
担当区分:筆頭著者 記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
放線菌Streptomyces antibioticusからフラボシトクロム・タンパク質を単離した。
精製されたタンパク質はプロトヘムとFADを含んでおり、分子量は52000であると推定された。活性中心のヘムの吸光を調べた結果、黄色ヘモグロビン(Fhb)のそれらに特有であった。N末端アミノ酸配列は、他のFhbのそれらに、高いアイデンティティを示した。さらにまた、放線菌フラボシトクロムは、NADHを電子供与体として一酸化窒素を代謝した
フラボシトクロムが放線菌から最初のFhbであることを、これらの結果は証明した。
放線菌Fhbは外部の一酸化窒素(NO)ストレスなしででも大量に生産されていた。それはNOストレス以外のFhbの生理的機能を示唆する。 -
Codenitrification and denitrification are dual metabolic pathways through which dinitrogen evolves from nitrate in Streptomyces antibioticus. 査読あり
Kumon Y, Sasaki Y, Kato I, Takaya N, Shoun H, Beppu T.
Journal of Bacteriology 184 ( 11 ) 2963 - 2968 2002年06月
記述言語:英語 掲載種別:研究論文(学術雑誌)
いくつかの放線菌について、安定同位体15Nでラベルされた硝酸をもちいて、その窒素ガス生産能(脱窒)を調べた結果、Streptomyces antibioticusに脱窒、および共脱窒活性を見出した。さらに、脱窒系構成酵素群の再構成を行い、放線菌に嫌気的エネルギー生産能があることを実証した。