書籍等出版物 - 吉野 馨子
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”General World Environmental Chlonology”
GWEC Editorial Working Committee編( 担当: 共著 , 範囲: Bangladesh (400-402pp))
Suiren sha 2014年04月
記述言語:日本語 著書種別:事典・辞書
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『3.11からの再生-三陸の港町・漁村の価値と可能性』
河村哲二,岡本哲志,吉野馨子( 担当: 共著 , 範囲: 第3部編集責任者、79-92、189-256、283-288ページ執筆)
御茶の水書房 2013年05月
記述言語:日本語 著書種別:学術書
「3.11.」以降、三陸漁村の人たちが現在まで保ち続けてきた歴史や文化こそがこれからの日本の社会に意味を持ち、逆に現代の恩恵を受けてきた都市の側に欠如があることが明らかとなった。地域の人々が生きた空間を掘り下げ、そこで暮らす人たちの生業を紡ぎ出すことなしには、未来への再生への道筋は見えてこない。地に着いた生活の場の重要性と、その場に根差した政治・経済や法制度の再構築の必要性が浮かび上がった。
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『屋敷地林と在地の知:バングラデシュ農村の女性と暮らし』
吉野馨子( 担当: 単著)
京都大学学術出版会 2013年03月
記述言語:日本語 著書種別:学術書
バングラデシュ農村の屋敷地が果たす役割とその変容を分析した。屋敷地の生活拠点としての重要性、自給性の高さと多様な植物利用、在地の知に根差した高度な管理技術と女性の貢献が確認された。零細農化が進む中、生活拠点としての重要性は増し、自給的、共的な特徴は保持されていたが、営農体系の変化が影響を与えていた。農村開発では、地域社会の安全保障、環境保全、楽しみ等の多角的な視点から力づけることが重要である。
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『持続可能性の危機 -地震・津波・原発事故災害に向き合って-』
長谷部俊治,舩橋晴俊編.牧野英二,宮城孝,岡本哲志,吉野馨子,金慶南,西城戸誠,石井秀樹,大平佳男( 担当: 共著 , 範囲: 「消費社会における「食の安全」の限界」243-252頁 執筆)
御茶の水書房 2012年09月
記述言語:日本語 著書種別:学術書
3.11以降の"安全な食"を求める消費者の行動について考察した。高度に発達した消費社会の人間は、暮らしの核心-確信を持つことができず、最終的には見も知らずの他者から与えられるものを基本的に渋々とでも受け入れざるを得ず、このことのもつ大きな問題点が、今回の問題の背景にある。自分の安全を簡単に他者に依存してしまっていること、そしてその依存が非常に大きな代償を求めるものであることを、今回の原発事故により、思い知った。事故が起きたとしても、その地のものを食べ続けるという覚悟の無い社会で、原発は作ってはいけないのではないか。私たちは、これからの社会をどのように作っていくか考える前に、それぞれの価値判断の基準となる確固たるものを見いだして-あるいは創り出していく努力から始めなければいけないだろう。全275頁
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『暮らしの革命―戦後農村の生活改善事業と新生活運動』
田中宣一編著.富田祥之亮,岩本通弥,片倉和人,有馬洋太郎,吉野馨子,諸藤享子,坪郷英彦,吉井勇也,北村澄江,山本多佳子,山中健太,佐野賢治,増田昭子,山崎祐子( 担当: 共著 , 範囲: 2章2「農家の妻たちの思い、農家の妻たちへの思い」167-215頁 執筆)
農山漁村文化協会 2012年06月
記述言語:日本語 著書種別:学術書
神奈川県足柄地域を事例に、昭和20年代~40年代前半までの農村生活改善の事例を分析した。自立した女性としての働く場を得た生活改良普及員の熱意と、農家の若嫁たちの期待が相まって、生活改善グループの活動は進んでいった。しかし、男衆の力が強いために、女性たちへはたどり着けず、地域社会の活動に留まってしまった地域もあった。農村生活改善運動は、少しの間でも家族から離れ、同年代の女性たちと知り合いたい、という若嫁たちの願いに地道に向かい合ったものであり、女性たちの組織化自体が大きな目的であった。今日の農家の若妻たちも同様な閉塞した状況にあり、このテーマは決して古いものではなく、"人をつなぐ“という人生を本質的に豊かにするものでありながら、その実現には手間がかかる課題に、農村生活改善運動は誠実に応えようとするものであった。全450頁
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”From Community to Consumption”
Alessandro Bonanno, Hans Bakker, Raymond Jussaume, Yoshio Kawamura and Mark Shucksmith(eds)Aboites G., Almas R., Ashwood L., Atterton J.,Cavalcanti J. S. B., Istenic M. C., Chiengthong J., Collins J., Constanse D.H., Corrado A., Farnsworth G., Gilroy R., Hara-Fukushi J., Hauck J., Iizaka T., Jordan K;. Krivokapic B., Nguyen T.T.L., Martinez F., Morales A., Moustier P., Murakami K., Nakamichi H., Shucksmith M., Suda F., Weiland S., Yoshino K., Youkhana E.( 担当: 共著 , 範囲: Chapter 4 ”The role and possibilities for subsistence production: reflecting the experience in Japan”45-58 執筆)
Rural Sociology and Development Series16.Emerald publishing 2011年09月
記述言語:英語 著書種別:学術書
市場経済の浸透に伴い自給は周縁化され、中高年女性により細々と維持されている。農産加工はジェンダー化され“女性の趣味”に矮小化されてきたが、地縁、血縁関係のコミュニケーションにとり重要な役割を担っていた。使用価値を提供する自給を通し、私たちは自然の豊かさと厳しさを知り、また資本主義により過剰拡大されてきた“欲求”の限界も知ることができる。多様な人々が自給に参加できるようにする仕掛けが重要である。全275頁
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”A Turning Point of Women, Families and Agriculture in Rural Japan”
Masae Tsutsumi (Ed).Kawate T., Morofuji K., Hara=Fukuyo J., Ichida T., Sawano K., Shibuya M., Tsuru R., Katayama C., Otomo Y., Tsutsumi M., Nishiyama M., Yamashita M., Yoshino K.( 担当: 共著 , 範囲: Capter 6-1. Situation of Local Supply and Consumption of Agricultural Products from the Aspect of Acquisition and Utilization in Rural Japan. 261-280頁 執筆)
Gakubun sha 2009年01月
記述言語:英語 著書種別:学術書
近年注目される地産地消について、その歴史的かつ国際的な展開を簡単にレビューするとともに、地域住民の実際の地域産品の利用および住民の意識の視点から、長野県飯田市を事例に、農産物の地域内自給の実態を報告した。
住民たちは購入以外に自給やおすそ分けなどからも地域産品を入手しており、日々の自然への働きかけや社会ネットワークも重要な要素であることが明らかになった。全303頁 -
『村落開発と環境保全』
草野孝久(編著),吉野馨子,古沢紘造,多田浩美,今栄博司,浅野剛史,鈴木和信,縄田浩志,葉山アツコ,板垣啓四郎,秋野晃司( 担当: 共著 , 範囲: 第1章「氾濫原の恵みを生かした村の暮らしと環境の変容」17~32頁 執筆)
古今書院 2008年11月
記述言語:日本語 著書種別:学術書
「緑の革命」、堤防等の整備により、バングラデシュでは洪水と共に生きる暮らしが変わりつつある。作物の多様性の減少、農民の現金依存、ヒ素問題などが起きるとともに、農業副産物の供給を減らし、とくに貧困世帯の女性の労働負荷を高めている。
このような流れに対し、地域の在来知識、農民同士の協同、コミュニティの再興を目指しているNGOがある。地域のもつ資源を生かし、力づける開発のあり方が求められている。全199頁 -
『バングラデシュ農村開発実践研究-新しい協力関係を求めて』
海田能宏(編著),安藤和雄,内田晴夫,野間晴男,藤田幸一,向井士郎,矢島吉司,吉野馨子( 担当: 共著 , 範囲: 第3部2章「バリ・ビティをとおして見た農村開発」:205~223頁 執筆)
コモンズ 2003年10月
記述言語:日本語 著書種別:学術書
バングラデシュで実施した「農村開発実験プロジェクト」において、地域の農業や社会についての調査研究および地域開発のためのインターのベンションのあり方について考察しているものであり、その中でとくに自給生産の拠点である屋敷地での生産活動と暮らしに注目し、分析した。全350頁
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『台所が結ぶ命の循環:生ごみ堆肥化をはじめよう』
吉野馨子,田村久子,安倍澄子( 担当: 共著 , 範囲: 筆頭執筆者,25-119、130-181頁 執筆)
筑波書房 1999年03月
記述言語:日本語 著書種別:教科書・概説・概論
農の現場と切り離されてしまっている消費者が生産の場と関わりあうきっかけとして生ごみ堆肥化を捉え、その技術的、社会的な現状と課題について整理した。全181頁